七五三掛龍也「ダブリンの鐘つきカビ人間」カビ人間役作りでハット技練習成果披露

七五三掛龍也「ダブリンの鐘つきカビ人間」カビ人間役作りでハット技練習成果披露8

帽子を回す技を披露する(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 “トラジャ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『Travis Japan』七五三掛龍也が7月2日に東京国際フォーラム ホール Cで吉澤閑也とW主演のPARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』(演出:ウォーリー木下)公開ゲネプロを前に会見を伊原六花、加藤梨里香、松尾貴史、中村梅雀、演出のウォーリー木下氏、原作者の後藤ひろひと氏とともに開いた。

 後藤氏の原作で2002年、2005年、2015年と上演を重ねている作品。中世アイルランドを思わせる不思議な土地が舞台。旅行中の聡と真奈美は霧のために立ち往生し、ある老人の住む洋館に一夜の宿を求める。その老人が語る昔話に2人はだんだんと心を奪われていく。七五三掛は、老人の語る物語の世界の街に住む、心と体の美醜が入れ替わり、心は美しいが誰も近づきたがらないほど醜い容姿となってしまった「カビ人間」役、吉澤は聡役を演じている。

 会見前の記念撮影では七五三掛がかぶっていた丸帽子を手に持つと、クルッと器用に回してあいさつし、その流れでほかのキャスト陣も帽子をクルッと回すなかで会見がスタート。七五三掛はこのハットの技が「閑也とW主演でやらせて頂きます。ハットの技だったり難易度が高いので 失敗しないように100%成功できるように」と、意気込みを。

 今回のオファーが来たときに「本当に嬉しかったです」という七五三掛。オファーと一緒に脚本も読んだそうだが、「脚本の楽しさ、あとは怖さ……恐怖のドキドキを感じました」と引き込まれたそう。

 けいこで七五三掛は、「ビジュアルもそうですけど、心がここまでピュアな役を演じさせて頂くことは初めての挑戦ったので、どう演じたらいいかすごく考えながらでした」と、迷いながらだったそうだが、それだけにつかめたときに「新しい扉が開いた感じです」と、新境地が見えたという。

 具体的に役作りのうえで、「カビ人間は見た目とは裏腹に心が綺麗なんです。自分と共通する部分を発見していきました。それでも、普段なかなか“カビ人間”という感じの役を演じることがなかったので、けいこ中にカビ人間の感情だったをり自分のなかに落としていくのにすごく時間がかかりました。そこで、キャストのみなさんとコミュニケーションをとる中で、そういう繊細な部分などを演じながら見つけていって。そうしてけいこしていくうちに『カビ人間』がスーッと入っていく感じがしました」という。

 そのピュアさについては、自身と似ている部分を感じたという七五三掛は、「まっすぐすぎて、空回りすることがあるので共感できる部分がたくさんありました」とのことだった。

 『カビ人間』になるためのメイクの話題も挙がる。「カビの部分はメイクさんにつけてもらっているんです。小さい粒は自分で1つ1つつけててメイクに1時間20分くらいかかるんです。メイク時間はほかの方より多くもらっています。僕がメイクしている間、隣のメイク席の人が入れ代わり立ち代わりしてどんどん変わっていて」と、入念に行っていると明かしていた。

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メイクは1時間20分かかるという

 続けて、伊原に七五三掛の印象を尋ねると、「ご一緒するまでは、七五三掛さんは“七五三掛さん”という感じで品があってという感じの方かなって思っていたんです。けれど、意外としっかりしていて、なんか男らしくてストイックで“七五三掛!”って感じでした。役は、自分でももちろん考えていらっしゃってるんですけど、2人のシーンのところとかは細かく話し合いながら一緒に意見を交換しながらで、本当に信頼できる素敵な方だなっていう印象です。引っ張って頂きながら、けいこができましたし、物怖じしないというか自分のペースを持っていらしてて、出落ちしても、“これが正解です!”という感じで出てきてなんとかしちゃうんです」と、感じ入った部分を挙げる。

 逆に、七五三掛に伊原の印象を尋ねると「元気で常に笑顔のイメージがあります。けいこ場でも周りに常に誰かがいて、和の中心にいるみたいな印象を受けました」とのことだった。

 ちなみに、記念撮影前にも回していたハットは実は役として重要な要素なのだそうで、カビ人間にとっては友達なのだという。「ハット指導の先生が来てくださって、難易度の高い技だったりを教えて頂いて。日常的にハットを使っているように見えるまで2週間ちょいかかりました。その2週間は家に帽子を持ち帰って、野球でいう素振りみたいなことになると思いますけど、1日50回と決めてやっていました。最初全然できなかったのに、徐々にできるようになってきて。練習していくと自然とカビ人間のスイッチが入るようになって、僕にとってはすごく大切なアイテムです」と、器用に帽子を回しながら実演して見せていた。

 なお七五三掛は本作では吉澤との関係性がグループでの活動とは変わっているといい「普段から(2人あわせて)“しめしず”と言われていますけど、普段グループで見せている“しめしず”とはまた違った“しめしず”になっているのかなと思います」と、違う一面が出ているとアピール。また、所属事務所の先輩の『KinKi Kids』堂本光一が舞台『SHOCK』シリーズでしている階段落ちも披露するそうで「そこも見どころですね。先輩の階段落ちの姿を映像で見て勉強しました。とにかく難しかったです」とのことだった。

 そして七五三掛から、「この作品は普段、自分たちが生活している世界とは全然違う異世界に連れて行ってくれる作品だと思います。今回ミュージカルになっていて、ケルト音楽があるんですけど、ケルト音楽とともに、この作品の魅力にどっぷり浸かって頂けたらいいなと思っています」と、メッセージを寄せていた。

 PARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』東京公演は7月3日から7月10日まで東京国際フォーラム ホールCにて、大阪公演は7月20日から7月29日(月)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演!

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七五三掛龍也に倣って帽子を回す松尾

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七五三掛龍也に倣って帽子を回す松尾

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ヒゲを回す中村梅雀