Little Glee Monster全国ツアー完走!現体制初の「はじまりのうた」歌唱も

Little Glee Monster全国ツアー完走!現体制初の「はじまりのうた」歌唱も1

 “リトグリ”こと『Little Glee Monster』が7月6日に東京ガーデンシアターで全国ツアー『Little Glee Monster Live Tour 2024 “UNLOCK!”』最終公演を開催した。

 本ツアーは今年3月に発売された最新アルバム『UNLOCK!』を引っ提げ、3月30日の大阪・オリックス劇場からスタート。全国15都市にて、7月5日の東京ガーデンシアター追加公演を含む全17公演でめぐった。

 以下、公式レポート部分。

 会場が暗転するとステージを覆う紗幕に鍵穴が映し出され、その向こうにリトグリメンバーの映像が映し出される。メンバーが鍵穴に鍵を差して扉を開放すると同時に、自己紹介でお馴染みのジングルが場内に響き渡り、紗幕の向こうから黒を基調とした衣装に身を包んだメンバーが登場。彼女たちは呼吸を合わせてから、活動初期から歌い続ける「Seasons Of Love」をアカペラで歌唱し始めた。会場がしんと静まり返る中、ガオラー(リトグリファン)は彼女たちの美しいハーモニーに耳を傾ける。6人の歌声がより熱を帯びたところで曲がクライマックスを迎えると、会場は盛大な拍手に包まれた。

 いかにもリトグリらしいオープニングからバンドメンバーの演奏が加わった「UP TO ME!」へ移行すると、それまで静かに聴き入っていたオーディエンスの熱気も急加速。6人の迫力あるパフォーマンスに向けて、盛大なクラップを送り続ける。その後もじっくり歌を聴かせるミディアムナンバー「VIVA」や息の合ったダンスやラップを取り入れた「Ready to go」「WONDER LOVER」と、最新アルバム『UNLOCK!』収録曲を中心にライブは進行。最初のMCではかれんが「今日はツアーファイナルということで、いつもより気合い増し増しで皆さんの心を“UNLOCK”していきたいと思います!」と観客に語りかると、会場は優しい空気に包まれていった。

 続けてかれんが「みんなや私たちが持っている鍵の中には、目に見えないものもあるかもしれない」と話すと、突然結海がmiyouの髪に触れ、目に見えない鍵を手にする。その鍵を使って新たな扉を開放するアクションを魅せると、メンバーを覆う紗幕に映された映像と6人のアクションがシンクロする「In Your Calling」や、ステンドグラスをイメージさせる映像を背にディープな歌声を響かせる「Your Name」といった大人びた楽曲群を連発。さらに、かれんやMAYU、アサヒ、そしてガオラーにとっても大切なである1曲「君といれば」をミカ、結海、miyouの新メンバーを含む現在の6人で歌唱すると、新たな意味や思いが込められたこのバラードに対して客席からは温かな拍手が送られた。

 ライブ序盤パートを終えると、椅子に座った6人が「ご当地あるある」として東京にちなんだトークでガオラーとコミュニケーションを図る。会場にいるすべての者が和やかな空気を楽しんでいると、最新アルバム収録曲「ちょ待って!」で場の空気が一変。リトグリにとって新境地といえる1曲を、椅子を使ってパフォーマンスを繰り広げていく。さらに続く「私らしく生きてみたい」でも椅子を用いるなど、彼女たちらしい魅せる演出に多くの観客が釘付けとなった。

 ライブ中盤にはメンバーそれぞれの個性を活かしたソロコーナーを用意。トップバッターのかれんは結海&miyouをダンサーに迎え、リトグリの英詞オリジナル曲「Catch me if you can」を圧巻の歌唱力で披露してみせ、続くMAYUは中森明菜「十戒」をクールに歌い上げる。ミカはMISIA「果てなく続くストーリー」を真っ直ぐな歌声でメッセージを紡ぎ、アサヒは杏里「A HOPE FROM SAD STREET」を軽やかかつキュートに歌唱。結海はHY「366日」を感情たっぷりに熱唱し、トリを飾るmiyouはマイケル・ジャクソン「Man in the mirror」をリズミカルなアレンジで表現してみせる。そして、最後に個々の特徴が生かされた衣装に着替えた6人が勢揃いすると、「WONDERLAND」をドラマチックなコーラスワークで届け、ソロコーナーを見事に締め括った。

 miyouの「個性がバラバラの6人だからこそ、ひとつの歌を届けたときによりみんなに届くんだなと実感できたツアーでした」というメッセージに続いて、8月7日のCDリリースに先駆け7月7日から先行配信が始まる新曲「ORIGAMI」でライブ後半戦に突入。和のテイストが散りばめられた穏やかなサウンドに6人のたおやかな歌声が織り重なり、独特のハーモニーを生み出していくこの曲はガオラーから温かな拍手とともに歓迎を受けた。その後もメンバーが作詞にも携わった最新アルバム収録曲「I Promise You」や初期の代表曲「好きだ。」が矢継ぎ早に披露され、大量の紙飛行機が宙を舞う中、ツアーのテーマ曲とも言える「MASTERKEY」でライブ本編を盛大に締め括った。

 アンコールは現編成の“はじまりのうた”でもある「Join Us!」にて華々しくスタート。続く「世界はあなたに笑いかけている」ではメンバーがアリーナ通路まで降りて、サインボールをプレゼントしたほか、会場を3チームに分けてハモリに挑戦するパートも用意するなどして、この日一番の一体感を高めることに成功した。さらに、メンバーやガオラーが手にしたタオルを頭上で回すアクションで心をひとつにする「SAY!!!」、アップテンポの曲調で会場の熱気を上昇させる「だから、ひとりじゃない」を連発し。ライブは最高潮に到達したところで、エンディングを迎えた。

 メンバーがステージを去り会場が再暗転するも、アンコールを求めるオーディエンスのコールは鳴り止まない。すると、スクリーンにリトグリの歴史を振り返る映像が映し出され、10月19日&20日に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにてデビュー10周年記念アリーナライブの開催をアナウンス。客席が歓喜の声で包まれたところにリトグリが再登場すると、アサヒが「未来に希望のある2日間にしたい」と告げる。さらに場内が祝福ムードで充満する中、「10周年のはじまりに、聴いてください」というメッセージとともに、この6人では初めて歌う「はじまりのうた」をプレゼント。アニバーサリーイヤーの幕開けを告げるような1曲を前に、会場はさらなる多幸感に包まれていく。そしてグループとしての新たな第一歩を刻むように、6人はこの曲を心の底から楽しみながら歌唱してみせ、2時間半にわたるツアー最終公演は大成功のうちに終えた。すべての楽曲を歌い終えた6人は、それぞれが抱える感謝の気持ちを涙ながらに吐露してステージをあとにした。

 2014年10月29日にシングル「放課後ハイファイブ」でCDデビューを飾ったリトグリも、いよいよ本格的に10周年アニバーサリーイヤーに突入する。公演中MCでもアサヒが口にしたとおり、この10年間で実現できた夢も果たせなかった夢もあったが、ここから彼女たちはどれだけ新たな夢を叶え、どんな未来を描いていくのか。ここからの動向にぜひ注目しておいてほしい。

 (文/西廣智一)
 Photo by Yusuke Satou

 セットリスト
 01. Seasons Of Love
 02. UP TO ME!
 03. VIVA
 04. Ready to go
 05. WONDER LOVER
 06. In Your Calling
 07. Your Name
 08. 君といれば
 09. ちょ待って!
 10. 私らしく?きてみたい
 11. ソロコーナー
 ・かれん(ダンス:結海&miyou)/ Catch me if you can
 ・MAYU / 十戒
 ・ミカ / 果てなく続くストーリー
 ・アサヒ / A HOPE FROM SAD STREET
 ・結海 / 366日
 ・miyou / Man in the mirror
 12. WONDERLAND
 13. ORIGAMI(新曲)
 14. I Promise You
 15. 好きだ。
 16. MASTERKEY
 アンコール
 17. Join Us!
 18. 世界はあなたに笑いかけている
 19. SAY!!! ~ だから、ひとりじゃない
 ダブルアンコール
 20. はじまりのうた

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