藤竜也 森山未來は言葉はかわさずとも「良い俳優さん」!真木よう子も「魅力的」評価

藤竜也 森山未來は言葉はかわさずとも「良い俳優さん」!真木よう子も「魅力的」評価6

(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 俳優・藤竜也、真木よう子、原日出子が7月13日に東京・テアトル新宿で映画『大いなる不在』(監督:近浦啓/配給:ギャガ)公開記念舞台あいさつを近浦監督とともに開いた。

 幼少の頃に母とともに父・陽二(藤)に捨てられた卓(森山未來)。ある日、報せが届き父の元を訪ねた卓だったが、そこには認知症で別人のようになった父がおり、その再婚相手の義母・直美(原)は行方不明になっていた……というところから話が二転三転するサスペンスヒューマンドラマ。

 上映後の舞台あいさつとなり上映が終わった瞬間には惜しみない拍手が場内にあふれるなかでのものに。この拍手に藤は「人生の黄昏時に素晴らしい仕事をさせて頂いてありがとうございます」と胸いっぱいの様子。

 海外の多数の映画祭へも出品され受賞も多く結果を残している本作。なかでも、第71回サン・セバスティアン国際映画祭ではコンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出。さらに同映画祭では歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤が受賞している。これに、藤は「気持ちですか?嬉しいですよ」とストレートに話して笑いを誘う。

 さらに、藤は近浦監督と本作で3作目のタッグになる作品だそうで、「素敵な映画に呼んで頂いて。監督との関係で好きなところは3作と長いつきあいですが、普段プライベートの話すらしたことがないんです。プライベートの会話がなく、いい意味でいい作品を作ろうっていう絆があって」と、好きな部分を挙げる。続けて、「この年まで仕事をできてますが、できればもう1本くらい呼んでほしいです」と冗談めかすと近浦監督は「もちろんです!」と笑みを浮かべていたが、1本では済まさなそうなさらなる長い付き合いになりそうな雰囲気を漂わせていた。

 真木は卓の妻・夕希役で出演。オファーを受けたときに、「私の弟がこの作品を持ってきて、『よう子、読んでみて』って言われて。これ絶対に参加したいと思ったんです。忘れていたんですけど、この役は自分である必要あるかなって?いい作品だから、もし違う人がやるのであればと思って。そんなときに、監督からお手紙を頂いたんです。とても嬉しかったです」と、心情の流れを話すと、近浦監督は「読みづらい手紙を書きました。どうしても真木さんに出演いただきたいと思って」と熱望してのものだったそう。

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 近浦監督は真木とのエピソードとして、卓と夕希が歩く坂道のシーンで真木の背中を見ていて“風が吹きそう”と予感し、それが的中したカットが撮れたそうで、「あれは真木さんじゃないと吹かなかった」と“持ってる”ぶりだったのだとか。そんな興奮気味の近浦監督に対して、真木は「すごく好きなんですよね。作品も本当に参加できてよかったという気持ちで」と、冷静に話していた。

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 本日は卓役の森山未來は壇上に“不在”だったが、仕事先の欧州からビデオコメントが寄せられ、「いろんな感想を持たれると思いますが、よりおおくの人に伝わっていくように」と、作品への気持ちを伝える。

 そんな森山について、藤は「役柄的に何も話さないから何もございません」といって言葉を切る……かと思われたが、演技を通して「この俳優さんは良い俳優さんだなって思いました。陽二とのカップリングかなと思いましたが、全員とのカップリングもうまくいってましたし、親子をやっていてこれはうまくいくと内心思いましたね」と、称賛。真木も「未來くんとは2回ご一緒して今回は夫婦役で。芝居をしていると言うより未来くんの妻になったような感じで、ちょっとダメなところも年上の怒り方とかもストレスなくやれたなって。魅力的なんですよね」と、評価していた。

 映画『大いなる不在』はテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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原は藤出演と聞いて内容は聞かずに即決したとも

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