アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』(監督:斎藤圭一郎/配給:アニプレックス)公開記念舞台あいさつが8月11日に東京・新宿バルト9で開かれ後藤ひとり役の青山吉能、伊地知虹夏役の鈴代紗弓、山田リョウ役の水野朔、喜多郁代役の長谷川育美が登壇した。
ギターを愛する孤独な少女“ぼっちちゃん”こと後藤ひとり。ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することとなる。しかし、コミュニケーションをとろうとすると挙動不審のように見えてしまううえ、人前での演奏に不慣れな彼女は無事にバンドマンになれるのか……が描かれている。前編となる作品は今年6月に公開されている。
以下、公式レポート部分。
公開初日から盛り上がりを見せている後編の見どころについて聞かれると、青山は「TVアニメの作品が劇場総集編になること自体なかなかないのに、後編になってもこんなにたくさんの人に観て頂けるというのはすごいことだなと改めて思いました」と語り、長谷川が観客へ「総集編、観た人どうでしたか?」と感想を尋ねると会場からは大きな拍手が湧き起こりました。
そんな本作のオープニングテーマには新曲かつ初ライブの幻の3曲目「ドッペルゲンガー」が使用され、歌唱を務めた長谷川は「レコーディングでスタジオに行った時にこれが3曲目になるかもしれないと聞いて、なんてことを考えつくんだ……!」と衝撃を受けたこと明かすと、水野も「私もコーラスで参加させて頂いた時に、幻の3曲目になるかもしれないと聞いていて、それ激アツですね!という話をしていました」と同じく驚いた様子を伝えました。長谷川は「レコーディングの時も歌い方をどうするか、すごくディスカッションしました」と、当時を振り返り、感慨深い様子を見せました。
さらに、TVシリーズでは描かれていないメンバーの夏休みが描かれたオープニング映像について鈴代は「TVアニメを見ていた方が想像していたけれど描かれていなかった、まさに見たかった部分が後編は特にたくさん見られたなと思いました。みんなの過ごし方がすごくリアルでした(笑)」と感想を述べ、新規カットが多く使用されたことについて長谷川は「まさか総集編で自分が演じる喜多郁代の解像度が高まるとは想像もしていなかったので、改めて知ることができてすごく良かったなと思いました」としみじみと振り返りました。続けて青山は「TVアニメは後藤ひとりが主人公として描かれていましたが、後編に関しては喜多ちゃんが主人公のように見えて、それぞれに魅力があるからこそみんなが光っているんだなと感じました。改めて本当に良い作品だったな……」と作品を振り返りました。
そして、今回のサブタイトルにもなっている、ASIAN KUNG-FU GENERATION「Re:Re:」のカバーver.がエンディングテーマとなっていることについて青山は、「このタイトルを見た時に歌うかもしれないと思っていた」とぶっちゃけ。「結束バンドの曲はキャラクターソング性があまりないことが特徴だと思うんですけど、ひとりちゃんの歌に関しては、ひとりちゃんならではの曲をお届けしたかったので、今回も大先輩の曲を背負ってひとりちゃんの新しい世界を皆さんに届けられたらいいなと思いました」と楽曲への熱い想いを語りました。
イベントでは、オープニングテーマ「ドッペルゲンガー」とエンディングテーマ「Re:Re:」が収録されたミニアルバムの発売・配信に関する新情報が発表されたほか、本編で廣井きくりの所属する「SICK HACK」が歌唱する「ワタシダケユウレイ」の配信についても触れられ、水野は「改めて劇場で見た時に、テレビで見ていた時より雰囲気に飲まれる感じがあって超かっこよかったです!どんどんきくりさんのことを好きになっていて、これをずっとスマホで聴けるなんて、、この時をずっと待っていました……!」とその喜びを熱く語りました。
イベントの終盤では、公開を祝してサプライズコメントが到着!歌い手の「Ado」さんから寄せられたものだと伝えられた4人は「ええええ!!!」と声を揃えて驚き、会場からも大きな拍手が湧き起こりました。青山は「本当にたくさんの人に届いているんだと改めて感じています。皆さんの応援のおかげです」と改めてファンへの感謝を伝えました。
最後に、長谷川は「ついに後編が公開されて、TVシリーズの最終回を迎えた時と似たようなちょっとした寂しさを感じています。これから舞台挨拶やライブのツアーもたくさん残っているので、ここで終わりじゃなくて、ここからさらに結束バンド、そして「ぼっち・ざ・ろっく!」の魅力を多くの人に届けられるように駆け抜けていきたいと思います。」と今後の活躍への意気込みを語りました。
水野は「前編もあっという間で、もう後編の舞台挨拶が始まっているんですが、この流れに置いていかれないように「ぼっち・ざ・ろっく!」への愛をしっかりと伝えていきたいと思いますので、後編もたくさん観て愛して頂けたら嬉しいです!」とコメント。鈴代も「時間があっという間に過ぎてしまうので、当時のアフレコの記憶やみんなで観た最終回の日を一つ一つ思い出しながら噛み締めていました。改めて一人一人がすごく成長した12話だと思いましたし、みんなのこれからも見ていきたいです。もっと「ぼっち・ざ・ろっく!」の輪を広げていきたいので、多くの人にこの作品を広めてもらえたら嬉しいです。」と語りました。
そして、青山は「“後藤ひとり役の青山吉能です”とアニメの放送が終わってからもずっと言い続けられるのはなかなかないことだと思います。改めて『ぼっち・ざ・ろっく!』という作品に出会えてよかったと思いましたし、劇場総集編を通してなんで声優になったのか、初心を思い出すことができました。私の人生をかけて挑んだ作品なので、皆さんの愛と私たちの愛でまたこの素晴らしい景色を見るためにも作品を盛り上げていきたいと思います」と、改めて作品とファンへの感謝を述べました。
そして最後は、会場の観客、そしてキャストの一同で「Thank you!」と結束バンド恒例の掛け声をし、大盛況の中イベントは幕を閉じました。
※記事内写真は(c)はまじあき/芳文社・アニプレックス