（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
アニメーション『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』（監督・脚本：満仲勧／配給：東宝）ラストマッチイベントが8月18日に東京・TOHOシネマズ日比谷で開かれ日向翔陽役の村瀬歩、孤爪研磨役の梶裕貴、影山飛雄役の石川界人、月島 蛍役の内山昂輝、サプライズで菅原孝支役の入野自由が登壇した。
漫画家・古舘春一氏が『週刊少年ジャンプ』（集英社）で連載した高校バレーボール漫画『ハイキュー!!』。2014年より3シーズンにわたるTVアニメと2本の劇場版総集編が制作され、に劇場版FINALシリーズの製作が発表されており、その劇場版第1部として原作の中でも最も人気のあるエピソードが『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』となる。2024年2月16日より公開され、8月17日までの観客動員は797万人、興行収入は114億円を突破の大ヒット。全世界の国と地域でも公開されており、日本を除く全世界興行収入が88億円を突破しており、日本の興行収入を合計すると204億円を突破する大反響を呼んでいる。
本作としては最後となる舞台あいさつとなっており、全国47都道府県351館の劇場で中継もされるなかでのものとなった。
内山までの3人が万感の思いとともにあいさつしていくなか内山は「月島蛍の声をやりました内山昂輝です。今日は楽しんでいってください。よろしくお願いします」と、さらりとコメント。そんななか村瀬が作品の反響について聞かれた際に、急に「うっちー（内山の愛称）ラストだって」と、内山に振る。これは予想してなかったのか、一瞬しどろもどろになりながら、上映後の舞台あいさつということで作品の結末を話していいということで「2月のときの舞台あいさつは、『受験生たちがこれから受験終わったら観るの楽しみにしてますから』と言われて。それで、もう8月ですよ。すぐ終わっちゃう映画もありますから」というと、3人も何か頭をよぎるものがあったのか、内山にツッコミを入れまくってワチャワチャしていた。
お気に入りシーンの話題となると、内山は「月島蛍の声をやっている身からすると、（音駒高校の）黒尾（鉄朗）さんとネット際で話するシーンが多かったので、そこが印象的で。 特にあげるとするならば、『バレー最近どう？』って言われて面白いですって答えるのが、これまでの月島蛍の姿を考えたり、バレー部に入った時の姿と思えば、“そんな馬鹿な！？”って。そんな会話シーンなんですけど、これまでの流れを振り返ると、驚天動地というか、すごいびっくりなサプライズな流れでもあるなと思って。でも、ごくたまに面白いっていうのが月島蛍らしいなとも思います。あとは、終盤で印象的なのが、合宿とかで教わったことを生かして止めるってところ。黒尾さんや木兎（光太郎）さんとか、いろんな人たちから教えを受けて、月島なりに頭の中で何度も何度も反復して練習してきたんだろうなっていうのが、ワンカット、一言で伝わればいいなと思ったんです。ですから、そこは言葉をゆっくり言うんじゃなくてって考えながらやってたので、劇場で観て頂けるとさらに入る作りに持っていけるのかなとも思います。そういうところが印象に残ってます」と、朗々と思いを語った。
本作は海外でも現時点で88億円を超える興行収入と反響を呼んでいるということで、この実感は？との話も振られる。内山は「この間お仕事でアメリカのワシントンDCに行かせて頂いたんです。飛行機の中で邦画の映画見られる中で、1番上に『ハイキュー!!』があって、飛行機ではもう観れちゃうんだって思ったりして」と、驚いたそうで、「それで向こうでサイン会でやらせてもらったんですけど。海外の方が音駒高校のユニフォームで来てくれた人もいたし、なんかそういう意味でやっぱ肌で感じますね」と、エピソードを披露した。
この辺にいると説明
応援上映も行われたという本作。その応援団長を務めていたのが菅原ということで、イベント中盤からは入野も交えて話を進めていくことに。イベント4つの新情報が告知された際に、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』展の開催決定のアナウンスがされた際に、キービジュアルが公開されたが菅原がいなかったということで、一体どこにいるのかへ内山が「このへんかな」と、画面の外を指さすお茶目さ全開な姿が。
さらに、アニメ『ハイキュー!!』10周年ラストイベント実施の決定となったときに石川から、「この10年でようやく内山さんとも話せるようになった」と言い出すと、内山は即座に「いやいやいや喋ってただろ！」とツッコむ。すると今度は入野が「内山さんもだいぶ社交的になりましたよね」と言い出し、石川も再び「あのときはリアル高校生のようでしたよね」と畳み掛けて、内山もタジタジ……。
かと思えば、司会の説明を尻目に梶と入野がふざけだしたのを見て「ちょっとうるさいよ！」と言ってみたり、「で、場所は？」と、10周年ラストイベントの場所を聞いてみたりと、会話を楽しむ様子を見せ、梶から「10年で変わりましたね～」と、弄り倒されていた。
しかし、内山へ“集中砲火”はこれだけではとどまらず、入野が10周年ラストイベントが有明アリーナで開催されると聞き「バレーボールやるのかな」とトスをあげると、梶が「サポーターとかをつけてやるのかな？」と、にっこにこで内山の方を向く。ついには村瀬も内山に向かってトスをあげる仕草をしだしたり、入野が止まらず「サポーター買っといて」というと、内山は「いらねえよ！（笑）」と、丁々発止なやりとりの連発となっていた。
なお、月島蛍、山口忠が仙台市の観光特使に任命されたことがアナウンス。この際に内山は、「先日、（仙台銘菓）萩の月というお菓子を頂きました」というと入野が「楽屋に置いてましたね」と返し内山は「召し上がってください」とほのぼのしたトークも繰り広げていた。
イベント終盤には村瀬の呼びかけで観客と「おつかれしたー」のコール＆レスポンスをすることに。練習から観客たちにマイクを向けて盛り上げようとする4人を尻目に、内山は自分にマイクを向け“平常運転”。本番でも“平常運転”で乗り切ったかと思えば、降壇する際にも4人がドア前で1度振り返ってお辞儀などをしていくなか、内山は客席を振り返らないイベントおなじみのこちらも“平常運転”でその場を後にし、ファンからは笑いを誘っていた。
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
練習
本番
きょとんとした表情で座り込んでいる内山
お馴染み（？）の振り返らない内山
