『LINEギフト事業説明会』が8月20日に都内で開催されLINEヤフー株式会社執行役員ソーシャルコマース統括本部長の嘉戸彩乃氏らが登壇した。
相手の住所を知らなくてもLINEで相手のアドレスを知っていれば贈り物を贈ることができる『LINEギフト』。食品や電子チケット、電子ギフトを贈ることができる。もらった方が色や香りを選べる機能や相手の名前を刻印できる機能があることも特徴だ。会見ではその市場動向と、今後の展望などが明かされた。
LINEギフトの事業領域としては、法人向けの取引先への贈り物というより、個人間のギフトの贈り合いに強みを持つ。誕生日祝やクリスマスのイベントなどのカジュアルギフトと、お中元・お歳暮・出産祝いなど向けのフォーマルギフトの2種類を主に行っている。
なかでもカジュアルギフトの伸びがいいそうで、嘉戸氏はイベントや誕生日などの販売はもちろん、「たとえば同僚から仕事を手伝ってもらって、部下にちょっとしたお礼をしたいときなど、日常生活の中での感謝の気持ちを伝えたいときにも使われています」という。
その仕組としては、贈る側は商品と宛先を選びメッセージカードを贈ることで相手に商品が届くというもの。店頭で利用できる引換券を贈る「eギフト」、メッセージカードを受け取った側がもらったギフトの配送を自分で設定して自分のほしいタイミングでもらえる「配送ギフト」の2タイプで展開している。
2024年7月時点でLINEギフトを贈ったことがある、もしくはもらったことがあるユニークユーザーは3500万人を突破。LINEユーザーの約5人に1人が利用している。 日常使いでは誕生日が74.7%と多くを閉めている。2024年は母の日の当日流通額は前年比約160%、父の日は前年比約168%という流通額を達成している。
『LINEギフト』に出店しているショップ数は約1500店舗。約40万アイテムを取り扱っている。そのなかで、こうしたアイテム数を具体的に何万点まで増やす計画があるのかと問われた嘉戸氏は、前提として売れる商品の上位に売上が集中しやすいとう現状を挙げ「いかにギフトにあった商品を展開していくかだと思っています。商品の中身が大事です」と、ニーズを探っていくそうだ。
今後5年間で前年比130%以上の成長を継続を掲げる。その一環として、LINEリニューアルで今年度中に「ショッピングタプ(名称未定)」を新設予定。LINEユーザーにより施策が目に触れる機会が増えることにもなりそうだ。
取材:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ