女優・中山美穂(48)が5年ぶりの主演映画『蝶の眠り』(監督:チョン・ジェウン/配給:KADOKAWA)のプレミア試写会に共演の石橋杏奈(25)、勝村政信(54)、永瀬正敏(51)、新垣隆(47)らとともに出席。「とても静かで小説のように流れていく物語。もしかすると、観終わったあと、自分の人生を少し考えてしまうかもしれないが、美しい作品なので、気にいっていただけたらうれしい」としっとりPRした。
遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされた50代の美人売れっ子小説家・涼子(中山)が、韓国人留学生と出逢い徐々に惹かれあっていくが、容赦なく進行するアルツハイマーに、涼子は2人の関係を精算しようと決意するが…という、恋愛を凌ぐ人間愛をも考えさせる、儚くも美しい”愛の記憶の物語”。
5年ぶりの映画主演となる中山は「最初にプロットをいただいて楽しそうだったからもあるが、監督からとても長い手紙、ラブレターをいただいて、この作品にどうして私を選んだのかなど、日本語で書かれていて、感動してお引き受けした」としみじみ。
今回、共演する永瀬は30年来の友人というが、「台本に名前が書いてあって、永瀬くんだ!って。さっそく連絡したら、『そうなんだよ、美穂が出るからやることにしたよ』と言ってくれた」と中山が笑顔なら、永瀬も「昔から知っている仲間を一緒にやれるのはうれしい。まあ、(中山はプライベートでは)永瀬くん、とは言いませんけどね」と茶目っ気たっぷり。それに、中山も「私は普段から(永瀬を)親友だと思っているけど、全然連絡していないし、ごはんも行っていない」と残念がれば、永瀬は「昔はしょっちゅうごはんに行っていたのにね。お互い大人になってお久しぶりな感じ」と振り返っていた。
作品ではアルツハイマーに侵される難役を演じるが、中山は「計算された監督の緻密な演出でそこだけにフューチャーされることなく、美しい仕上がりになっている」と手応え十分。そんな女優・中山美穂を勝村は「(中山は)不思議な女優。器用とは思わないが、そこにいるだけで自然に役が吹き込まれるし、一方向だけでなく多角的にとらえる目をしている」と大絶賛していた。
また今回、初めて映画の音楽監督を務めた新垣は緊張からシドロモドロのトークを展開していたが、「この2人(中山と新垣)は同い年何ですよ!」というMCからのツッコミで一堂、「嘘でしょ!」。悪ノリした共演陣に中山の隣に並ばされ、「いや、私の方が若い…でもデビューころからのアイドルだから…」とドギマギ。中山が「今度、(新垣と)音楽番組に参加するんですよ」と助け船を出すと、新垣は「今度、美穂さんとバンド組みます!しっとりとしたバンド…もう無理です…」と大量の冷や汗をかいていた。
5月12日公開!