『Hey! Say! JUMP』の薮宏太、俳優・梅田彩佳、『Aぇ! group』草間リチャード敬太らが10月6日に東京・日比谷のシアタークリエでミュージカル『tick, tick…BOOM!』(演出:アンディ・セニョール Jr.)ゲネプロを開催した。
日本でも大人気のミュージカル『RENT』。ブロードウェイの歴史を変えたこの作品を生み出しながら、開幕日寸前に急逝した伝説的ミュージカル作家、ジョナサン・ラーソン。本作は、彼の下積み時代の経験をベースに自身の葛藤と成長を楽曲の数々でつづったミュージカルとなっている。他人に否定されても譲れない夢への情熱。未来への焦り、不安、葛藤。誰しもが一度は抱いたことのある感情を描いており、人々の心を強く揺さぶる。ジョナサン・ラーソン役に薮宏太、ジョナサンの恋人スーザン役に梅田彩佳、親友のマイケル役に草間リチャード敬太が起用となっている。
開演約15分前からはプレショーが行われ薮が1人ステージに現れる。音楽をかけたりキッチンで作業したりと、ジョナサンの日常が垣間見えるようで、よりキャラクターの人となりを感じるような没入できるようなものに。
ステージ上の役者は薮、梅田、草間の3人で進行。ラーソンを演じる薮以外の2人は、さまざまな兼役や、ステージセットの移動なども担当し、目まぐるしく動いている。薮自身は舞台に出ずっぱりで、歌唱なども続けて披露していく様子を見せる。
薮はピアノも弾きながらの演技の披露をしており、自身の決定的な日を迎える希望と不安など繊細な感情を歌やセリフに乗せて情緒的に魅せる。
梅田は約10役ほどを演じることになり早着替えを披露したり、急にキャラクターを変化させたりする姿も。草間はソロでの歌唱・ダンスシーンもあり、見どころ満載となっていた。
ミュージカル『tick, tick…BOOM!』東京公演は10月6日から10月31日までシアタークリエにて、愛知公演は11月3日から11月4日まで東海市芸術劇場にて、大阪公演は11月7日から11月11日までCOOL JAPAN PARK OSAKA WW ホールにて上演予定!
■STORY
1990年のニューヨーク。
ミュージカル作家として成功を夢見るジョナサン(薮 宏太)はダイナーで働きながら創作活動に励む。
創作への熱い情熱はあるものの、うまくいかず、アルバイトで生計を立てる日々。有名ミュージカル作家が軒並み30歳を前に成功していることに焦り、自身の30歳の誕生日までのカウントダウンとともに、将来への不安がだんだんと大きくなっていく。ダンサーを目指していた恋人のスーザン(梅田彩佳)は、別の仕事に就くことを考え、ジョナサンにも一緒にニューヨークを離れることを提案する。俳優を目指していた親友のマイケル(草間リチャード敬太)も、早々にその夢に見切りをつけビジネスマンに。成功した彼はジョナサンに就職をすすめてくる。
30歳まであと一週間。チック、チック…まるで時限爆弾のように、頭の中に時を刻む音が響き渡る。
このまま、夢を追うことを諦めるべきなのか。ジョナサンは葛藤しつつも、業界人を招いた試演会に望みをかけ、ミュージカルの創作を続ける。
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取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ