記念撮影も圧巻の人数となった（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
ミュージカル『レ・ミゼラブル』（演出：ローレンス・コナー／ジェームズ・パウエル）製作発表会見が10月16日に東京・帝国劇場で開催。これまでに作品に出演したりこれから出演するキャストも含め47人、アンサンブルキャストも含めると90人以上が登場する豪華なものとなった。
作家ヴィクトル・ユゴーによる作品。19世紀初頭のフランスの動乱期が舞台。当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説。日本では1987年6月に帝国劇場で初演を迎え、3459回という上演回数を数えている。そんな本作は2025年2月に建て替えのため休館する帝国劇場のクロージング公演の1作となっている。
会場には1万5000通のなかから当選された500人のオーディエンスも集結。会見時間となると、作品の有名楽曲をキャスト陣が歌唱披露する豪華なものとなった。
ステージ上には吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、昆夏美、生田絵梨花、木下晴香、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、三浦宏規、山田健登、中桐聖弥、加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子、駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太、森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな、木内健人、小林唯、岩橋大が一斉登壇する豪華絢爛さ。
堂々の歌唱を見せる飯田
本作初出演でジャン・バルジャン役を演じる飯田は、歌唱パートでトップバッターで楽曲『告白』を熱唱してみせた。その歌唱時の心境へ、「緊張しました。考えないように、いろいろ考えないようにと思って」と、歌に集中するように気持ちを向けたという。
さらに、けいこをしていくにあたり、飯田は「歌稽古を進めるにあたって、先輩方の背中や今回初出演の仲間の声を聞いて、誰1人手を抜かずにけいこしてまっすぐに作品に向き合っている姿を目の当たりにしたんです。自分自身、身の引き締まる思いでした。0からジャンバルジャンとこれから半年以上向き合っていきたいなっていう思いを新たに。自分らしいジャンバルジャンを演じていけたらと思っております」と、意気込みも語っていた。
初出演の飯田とは対象的に、佐藤は2019年よりジャン・バルジャン役を演じており、今回で3回め。それだけに、「自分を成長させてくれる作品だなと、本当にありがたく感じております」と、実感を話す。
さらに2011年に日本最年少でジャン・バルジャン役として出演し、以降演じ続けている吉原は、初出演当時歌唱の際に「宇宙に呑み込まれてるみたいに広大で、なんか奥行きがなくないように見えるんです」と帝国劇場のステージを恐れるようになり「それ以来（帝国劇場のステージが）嫌いで。いや、好きな作品なんですけど、やるたんびにつらくて苦しくて」と、心境を。それでも、帝国劇場が本作の上演をもって建て替えのために閉館ということもあり、「この 大嫌いな劇場と一緒に幕を閉じれるっていうこともなんか意味のあることなんだなと思って」と感じ方が変わっているようで、「この劇場にはいろんな思いが、いろんな人たちの声や影があると思うんですが、今回はそれと一緒に手を携えて仲直りをして、楽しく終えられたらいいなと思ってます」と、思いを語っていた。
そんなエピソードを聞いた、飯田は、「歌ってる途中ぐらいから、なんか手がしびれるような感じがして。最初、歌い出しのところは、思い切ってやろうっていう気で行ってたんです」と明かしつつ、「いい経験をさせていただきました」と、本番へ向けての糧にもなったようだった。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』は12月16日のプレビュー公演から2025年2月7日まで帝国劇場で上演予定！その後、3月26日から6月16日まで大阪・福岡・長野・北海道・群馬を全国ツアーで巡る。
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
