“ツダケン”の愛称で親しまれている俳優で声優・津田健次郎が11月27日に都内ホテルで『第53回ベストドレッサー賞』の芸能部門を受賞したことから授賞式に登壇。その後、取材陣の囲み会見に応じた。
津田の選考理由として主催者側から「声優としての活躍はもとより、俳優としても映画やドラマに引っ張りだこで、さらに映画監督もこなす津田健次郎さん。シックな服装を身にまとった甘いマスクと優しく穏やかで渋みのある声は、まさに“表現者”の言葉にふさわしい大人の男の色気を漂わせるベストドレッサーです」と、説明がされた。なお、津田が受賞した芸能部門はほかテクノユニット『Perfume』、モデル・MEGUMIが受賞している。
(授賞式の模様:津田健次郎『第53回ベストドレッサー賞』授賞式レッドカーペット闊歩!「本当に嬉しい」)
授賞式の熱気さめやらぬなか会見場に登場した津田。あらためて受賞して「本当にこういう賞に縁がないものだと思っていたので、まさかで、まず、びっくりして。ほんとに、とても光栄な気持ちでおります」と、心境を。
本日のファッションへは、「こういう晴れの舞台なので、ちょっとシックな感じと、ちょっとフォーマルに。なかなかフォーマルな衣装を着る機会もないので」とのこと。
続けて自身の肩書を問われ「声優・俳優と言っております」という「自分で言うのもあれですが、今までにないジャンルといいいますか。もちろん戸田恵子さんとか山寺宏一さんとか先輩方でいらっしゃいますけど、なんかなかそういう肩書き自体がないかなって。演じる人みたいな立ち位置なのかなって思っています」と、心境を披露していた。
なお、声優と俳優の違いについて質問された際には、「よく頂く質問ですが、演じるというところの共通点は同じだと思っています。あとはもう本当に作品ごとにアプローチを変えたりとか、そういう風にしてやっている感じなので、そんなに変わりはないかなと個人的には思っています」と、自身の思いを披露した。
壇上では自身が映画監督として作品を構想していることを明かしていたが自身も出演する?との問いかけに、「出ないでっていうふうには考えています」と話していた。
記者とのやりとりを通して記者から「声がすごくいいですね。普段話すときも作られず地の声なんですか?」と聞かれ、「そうですね。これで生きてきました」と返しつつこの喜びを「今まで支えてきてくださった家族、友人、あとスタッフ、マネージャー、一緒に作品を作ってきてくださった出演された方、共演された方とか、いろんな人に伝えたいなと思っております」と、厚い感謝とともにその場を後にしていた。
一般社団法人日本メンズファッション協会(MFU)が主催する年末恒例のイベントで今年で53回めを迎える。選考方法はジャーナリスト(TV局、新聞社、出版社、専門紙、そのほか)、今までのベストドレッサー受賞の方々から、MFUの会員からのアンケート結果をもとにMFU選考委員会によって推薦を行う。その選考基準としては(1)時代に左右されない主張のあるお洒落をしている人(自主性)、(2)ファッション性のある着こなしをしている人(流行性)、(3)時代的な話題性に富んだ人(時代性)、(4)魅力ある人間性を備えた人(人間性)、(5)国内外を問わず活躍している人(国際性)となっている。
■受賞者一覧
◯学術・文化部門
田中里沙
◯芸能部門
津田健次郎
Perfume
MEGUMI
◯スポーツ部門
富樫勇樹
◯インターナショナル部門
宅見将典
◯特別賞
高橋英樹
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ