「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」初日舞台挨拶!メンバー間息の合ったトーク展開

「SAKANAQUARIUM 2024 "turn"」初日舞台挨拶!メンバー間息の合ったトーク展開2

(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 ロックバンド『サカナクション』のボーカル・ギター担当の山口一郎、ギター担当の岩寺基晴、ベース担当の草刈愛美、キーボード担当の岡崎英美、ドラムス担当の江島啓一が11月29日に東京・新宿バルト9で映画『SAKANAQUARIUM 2024 “turn”』(配給:ライブ・ビューイング・ジャパン)公開初日舞台あいさつを開催した。

 『サカナクション』が今年4月20日から7月10日まで開催したアリーナツアーの最終公演となるぴあアリーナMM公演を映画化した作品。山口は2022年7月に体調不良を発表し、約2年ぶりに開催し“完全復活”を印象付けたライブを、5.1chサラウンド版、Dolby Atmos(R)版という2つの音響形式で劇場公開。映像は、ツアーで総合演出を務めた田中裕介氏が担当している。

 山口は「僕が2年間体調不良で活動を休止していまして、それ以来のツアーで非常に心配な部分もありました。たくさんの方に助けてもらいながらのツアーでしたので、ツアータイトルにもなっていますが『turn』という気持ち的にも違うものでした。劇場での上映も初めてですが、たくさんの方に観てもらえて嬉しかったですし、劇場で観てもらえることが嬉しいです」と、あいさつ。

 全国ツアーへ山口は「みんなで全国周るの楽しいよね」と話していたが、今回ツアー中に岩寺と現地のサウナに行くことが多かったといい、そこでライブに来たファンとばったり出会ってしまうこともあったのだとか。山口も「さっきまでうわーって盛り上がってた人が裸で歩いているんだから」と苦笑い。

 さらに江島が福岡公演で山口以外の4人で鯛茶漬けを食べに行ったと話したあたりから、山口の表情が曇りだす。「本番日の後、“戻り日”に行って岡崎が奢ってくれたんです」というと山口は、ハッスルしだし自身が4人から奢ってもらったことがないと嘆きだし、「そりゃさ、昔アルバム作ったときはご飯をスーパーで割り勘としたこともあったけどさ」と、いじけていた。

 作品について山口自身は、「一切関わっていません。チケットを買って観に来てみようと思っています。どんな感じなの?」というほど何も分かっていないそうだが、ほかの4人は音響チームとして、かかわっているそう。

 5.1chサラウンド版、Dolby Atmos(R)版の違いとして5.1chサラウンド版へは岡崎は「前方3ヶ所、後方2ヶ所、低音を出す1ヶ所でみなさんを包みこんでいます。Dolby Atmos(R)は空間のどこにでも自由に音が配置できるようになりました。一番大きいのは情報からの音が包み込むような表現ができています。みなさんはその作品のなかで楽しんで頂ける違いがあります」と説明。ここで山口が「ラーメンでいったらどう違うの?味噌ラーメンはどっち?」と無茶振り質問をしたが4人は「5.1chサラウンド版ですね」と即答。「塩ラメーンは?」と続けて問う山口に4人は出汁のきいているという表現で返し、長年の活動だからこその息の合った話を展開していた。

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 そして1人1人からあいさつへ。江島は、「ツアーは僕達にとってメモリアルになりました。ライブ会場で聴くパターンと、別の第三の方法で楽しんでもらえれば」。

 岡崎は「初めて映画という形で作らせて頂いて、こういう経験ができたことが嬉しいです。このツアーを映画にして観て頂けるのが嬉しいです」。

 草刈は「映画館での作品を作らせて頂きました。ミュージシャンが自分たちのライブ作品を作るというのはなかったことだと思いますし、5.1ch版、Atmos(R)版の2パターンで作るということもなかったと思いますので、どうしたらこれを楽しめるかということを、たくさん観て頂ければ」。

 岩寺は「5.1とアトモス環境2パターンで作りました。座っている場所でも聴こえ方でも大きく変わると思います。興味がある方はいろんな席で楽しんでもらえれば」。

 山口は「音楽はいろんなコンテンツが増えていて、映画館でも楽しめるようになりました。どんどん音楽コンテンツが生まれていくと思います。『サカナクション』はオンライン限定のライブもしたりしていますが、新しい“チームサカナクション”として、音楽の発明コンテンツの発見をしていけたら」と、新たな音楽体験への気持ちを話すとともに、「舞台あいさつで喋るのは僕ら初めてですね。新しいことをやると、新しい経験ができるんだって感じています」としみじみ。

 さらに山口は「メンバー5人会ったのも久しぶりで、ずっと歌詞やってて……」とその先を言うとしたが、関係者が慌てて止めつつ「みなさん心待ちにしている曲を作っています。いろんな病気になって、たくさんの方にご迷惑をおかけしながらですが活動していきますので、これからも“チームサカナクション”をよろしくお願いします」と、メッセージを寄せていた。

 そして舞台あいさつをした劇場が立ち上がることはできないがライブ環境で楽しめる環境になっているということで、山口が「いまから声出しておいた方がいいんじゃ?」と煽りまくると、観客たちもライブさながらの声出しをして、劇場が賑やかななかイベントは終演を迎えていた。

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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