俳優・萩原利久、古川琴音が2025年全国公開予定のアニメーション『花緑青が明ける日に』(原作・脚本・監督:四宮義俊)の声優を務めW主演となることが1月15日に発表。あわせて2人のアフレコ風景の写真なども公開となった。
日本画家としての活動を軸に、新海誠監督や片渕須直監督らのアニメーション作品に参加、ミュージックビデオなども手掛けマルチに創作活動を行っている四宮義俊氏が手掛けている作品。オリジナル脚本で初の長編アニメーション監督作品。物語の舞台は、土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店。そこで育った若者たちと、幻の花火<シュハリ>をめぐる2日間の物語を描き出す。フランスの気鋭スタジオMiyu Productionsとの日仏共同製作となっており、英題は『A NEW DAWN』となっている。
萩原、古川ともに今回がアニメ声優初挑戦。萩原は、「帯刀煙火店」の次男で、失踪した父親に代わり幻の花火を完成させようと奮闘する帯刀敬太郎役。敬太郎の幼馴染で、地元を離れ東京で将来の道を模索している式森カオル役を古川が演じる。
今回の発表にあわせ2人からコメントが寄せられた。以下全文。
■萩原利久 コメント
初めて声優のお仕事をさせていただき、とても新鮮でした。最初一人でアフレコをしていた時にはなかなか手応えを掴むことができず、監督の「OK」だけを頼りにしていたのですが、最終日に古川さんと掛け合いで収録させていただいて、一人で録っている時とは全く体感が違って。普段いかに周りの人や環境に支えられてお芝居をしていたのかと実感させられました。僕自身、最初に脚本や V コンテを拝見した時に「これは凄い作品になるんじゃないか」と感じましたので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
■古川琴音 コメント
四宮監督が構想から8年という長い年月をかけて育まれた、大切な作品に呼んでいただけたことがとても嬉しく、声優は初めてでしたが体当たりで臨ませていただきました。
声を録りながら、5年前のコロナのことを思い出していました。全国の花火大会をはじめ、伝統ある催事が次々と無くなっていくことを当時は憂いてばかりいましたが、今思えばそんな私の日常を支えてくれていたのが、現代のカルチャーを先導している日本のアニメでした。この作品は、日本画家出身の四宮監督がアニメで花火を描いた温故知新の芸術だと思います。その創作の一端を任せていただいたこと改めて光栄に思います。
またティザービジュアルも公開。帯刀煙火店で花火を作っている敬太郎のもとを、東京から帰省したカオルが訪れ2人が4年ぶりに再会するシーンを捉えたものとなっている。あわせて公開となった特報映像では、幻の花火と呼ばれる<シュハリ>について語る敬太郎の真剣な横顔や、シュハリの秘密の鍵を握る青い顔料「花緑青(はなろくしょう)」の存在に気が付き愕然とするカオルの様子が映し出されている。
アニメーション『花緑青(はなろくしょう)が明ける日に』は2025年公開予定!
■STORY
「その花火は、宇宙を切り取ったんだ―」
緑豊かな森の中にある花火工場・帯刀煙火店は、町の再開発により立ち退きを迫られている。
帯刀敬太郎は、4年間そこに立てこもり、蒸発した父に代わって幻の花火と呼ばれる<シュハリ>を完成させるため花火作りに没頭していた。
一方、東京で暮らす幼馴染のカオル。過去に起きたある事件をきっかけに地元を離れていたが、立ち退きがいよいよ明日に迫る中、帯刀家を訪れる。
2人は再び出会い、失われた花火の秘密に迫るため驚きの計画を企てる。
その鍵を握るのは美しい青色の顔料「花緑青」だった――。
※【花緑青】とは
かつては花火の材料に使われていた、燃やすと青くなる緑色の顔料。
毒性を含むため、現在ではほとんど使用されなくなった。
■特報
https://youtu.be/K9HqxtVvofI
※記事内画像は(c)A NEW DAWN Film Partners