（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
俳優・松下洸平、松下優也が1月23日に東京・渋谷の東急シアターオーブでミュージカル『ケイン＆アベル』（脚本・演出：ダニエル・ゴールドスタイン）開幕記念会見を俳優。咲妃みゆ、知念里奈、愛加あゆ、益岡徹、山口祐一郎とともに開催した。
イギリスの国民的作家ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説が原作。20世紀初頭、銀行頭取になった名家に生まれたケイン（松下洸平）と、貧困と劣悪な環境からホテル王へとのし上がったアベル（松下優也）が宿命的に出逢ったことで起こる、戦い、失い、再起、衝突が描かれる。共演には、フロレンティナ役に咲妃みゆ、ザフィア役に知念里奈、ケイト・ブルックス役に愛加あゆ、ジョージ・ノヴァク役に上川一哉、マシュー・レスター役に植原卓也、リチャード・ケイン役に竹内將人、ヘンリー・オズボーン役に今拓哉、アラン・ロイド役に益岡徹、そして宿命のライバル同士にとって最大の衝突を生むきっかけとなる、デイヴィス・リロイ役を山口祐一郎が演じる。
1日前の1月22日に初日を迎えた本作。洸平は「興奮冷めやらぬなかですが、初日は思っていたより緊張せず舞台に臨めています。お客さまが居てくださることが、すごく安心につながっていて、充実した初日を迎えられたと思います」と、ベストコンディションといった様子で臨めたそう。
優也も「まずはホッとしています。無事に初日を迎えることができて。洸平くんも緊張がなかったと言っていますが僕もそうなんです。前日ゲネを経ての初日だったので、すごく落ちついていて、ぐっすり眠れました」という。その緊張がなかったのも、「割と自分は喜怒哀楽が激しいタイプなんです。新作ですしけいこ期間の後半ってやることが多くて気持ちも切羽詰まってくることがあるんですけど、自分の気持ちが平穏で過ごせたのは隣に洸平くんがいたからだと思っています」と、分析していた。
演出を担当しているゴールドスタイン氏とのけいこなどへ洸平は、「言葉の壁があるかなと思っていたんですが、そういったこともなく言葉ではないところで繋がれたことが多いなと感じているんです。もちろん言葉は大事ですが、（振付を担当する）ジェニファー（・ウェーバー）がなんて言いたいのかということを感じながらでしたが、いろんな方々が情熱やパッションを持って接してくれたので、言葉以上に受け取るものがありました。それはあいさつをしたときから熱い思いを感じて、海外のこととまた仕事をしたいなって思った1ヶ月半のけいこ期間でした」と、学ぶものも多かったのだそう。
優也は日々変更が多く、つい最近まで変更があったと証言。世界初演なだけにそうした微調整が多かったとようだが、「この作品をより良くしていくためにという前向きに捉えてキャスト一同やっていたかなって思います。言語の壁があるからかこそ、日本人スタッフと作るときよりコミュニケーションを多く取ったかなって思うんです。なるべく齟齬がないように」とも語っていた。
2人会見中も息ぴったり
会見中に記者から「W松下にお伺いしたいのですが」とたびたび切り出されたことから2人で「コンビみたいだ」と笑い合っていた洸平と優也。お互いの尊敬できる点として洸平は優也のポイントが「数え切れないくらいあるよ」と言いつつ、「研究熱心でそばにいる身としては刺激を受けて」といえば、優也は「自分がやることが多くても周りを見てくれているなって」と視野の広さを感じたり「ライバルと言うより相棒」という気分だったそう。ちなみにお互いをどう呼び合っているのかへ、優也が「こーちゃん」というと洸平は「俺一言も言われたことないよ！（笑）」と詰め寄りだし、これが優也の冗談だったことが判明。本当のところは洸平が「優也」と呼び優也は「洸平」と呼んでいることも明かしていた。
詰め寄る洸平
そして洸平から見どころとして「誰も見たことないこと、誰もやったことのないことの連続なのでフレッシュです。そのフレッシュさを劇場で体験して頂きたいなって思います」と、メッセージを寄せていた。
ミュージカル『ケイン＆アベル』東京公演は1月22日から2月16日まで東急シアターオーブにて、大阪公演は2月23日から3月2日まで大阪新歌舞伎座にて上演予定！
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
優也がけいこ中の模様を録音し聴き込んでいたと洸平
