女優・吉田羊、俳優・野村周平、玉木宏、お笑いコンビ『オアシズ』の大久保佳代子、広末涼子、成田凌、篠原篤、唐田えりかが12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『ラブ×ドック』(監督:鈴木おさむ/配給:アスミック・エース)公開記念舞台あいさつを鈴木監督とともに開いた。
放送作家で知られる鈴木おさむが初監督した作品。恋愛クリニック「ラブドック」を舞台にした“ラブコメ”が描かれ、吉田は人気パティシエで人生に成功しながらも、節目節目で恋愛に走り、仕事を無くし、親友をなくす恋愛体質の女性・剛田飛鳥役で、映画単独初主演となる。
吉田は本作の撮影へ「初めてのことがたくさんあったんです。シャチに水をかけられたりとか(笑)。それに、共演のみなさんのキャラクターに反応するだけでお芝居になるということで貴重な経験をさせて頂きました」と、しみじみで、続けて「この先恋愛映画を私がやることはないと思うので」というと、広末が「どうして!?」と驚けば玉木も「ないことはないでしょう」と、否定していた。
玉木が「記憶に残るキスシーンをさせて頂きました」というほど、さまざまなキスシーンがあるという本作。そこでキャスト陣に理想のキスシチュエーションを発表することとなり、全員ざわつきながらトークしていくことに。
すると大久保がいの1番に「私は自然な中でのキスが理想なんです。同棲を2年くらいしている関係でツードアの冷蔵庫でしゃがんでポン酢なかたっけというシチュエーションで振り向いた瞬間に」と、想像をすると野村と一緒に実演してわずか30センチくらいの距離になる“役得”が。
広末はといえば「2つ迷ったんです。1つは結婚式の誓いのキスで短くても長すぎてもハラハラするというか。もう1個は毎朝の行ってらっしゃいのチューかなって」と、思い浮かべたり、成田は「幼稚園のときに実際にやったんですけど、片付けをしていて、振り向くふりして、ほっぺに触れていく感じで」と、エピソードも。
玉木はと、「海外に行ったら羽根を伸ばしたくなるというか。アイスランドにこの前行っていたんですけど、オーロラが見えていたらオーロラの下でできたら。オーロラが見えたら外でも許されたらなって」と、ロマンチックな情景を思い浮かべたり、野村は「何かが始まりそうなキスがいいですね。家なり、ベッドだったり、向こうからだと、きょういい日だというキス。分かりますよね。いつもだったら普通だけど、きょうは向こうからやってくるというか」と、生々しい話ををしたりで盛り上がった。
そんななか吉田は、「『髪切ったの?カワイイじゃん』って抱き寄せて、チュって感じの方がいいです」とはにかみながら思い浮かべ、観客へ向けて「3つのキスシーンがありましたけどどれが良かったですか?」と、観客に尋ねてアンケートをとることも。
イベント中盤ではこの日、大久保の誕生日とあって、お祝いとして、サプライズで大久保の愛犬「パコ美」を模した“ラブドッグ”ケーキが用意。しかも、吉田がケーキからクリームを手に取ると、大久保のほおにつけ、それをキスでなめ取るというサプライズも!しかし、当の大久保は恥ずかしそうにしながらも、「なんで羊さんなの!男優陣がいるのに」と、ちょっと悔しげだった。
最後に吉田から「この映画の『人生に無駄なことがない』という飛鳥さんのセリフが大好きで、生きていればつらいこともありますけど、それも人生だと肯定する、背中を押せる映画になれば。ポジティブなものを受け取って頂ける映画になれば」と、思いを伝えてその場を後にしていた。
映画『ラブ×ドック』は11日より全国公開中!