『ap bank fes ’25 at TOKYO DOME~社会と暮らしと音楽と~』Day1公演が2月15日に東京ドームで開催。小林武史、櫻井和寿を中心に結成された「Bank Band」とゲストミュージシャンにアイナ・ジ・エンド、imase、Salyu、スガシカオ、B’z、槇原敬之、Band Actとして東京スカパラダイスオーケストラ、Mr.Childrenを迎えた。
『ap bank』は音楽家の小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿に、坂本龍一氏を加えた3名が拠出した資金をもとに、2003年に設立。サステナブルを掲げ、自然エネルギーや環境保全活動している方々への融資、復興支援活動などさまざまな活動を行っている。「ap」は「Artists’ Power」のAP、「Alternative Power」のAPを表している。その活動のなかで『ap bank fes』は野外音楽イベントとして2005年より開催。「社会と暮らしと音楽と」をテーマに、14回目にして初の屋内開催となっている。2月16日と2日間開催され計8万8000人を動員した。
以下、Day1公式レポート部分
会場は、2年ぶりの開催を待ち望んでいたファンで満員。期待に満ちた空気の中、大きな歓声と拍手が湧き起こりました。アーティスト・コレクティブ SIDE CORE による東京の地下を探検するようなオープニング映像が正面の巨大なスクリーンに映し出され、ポエトリーダンスパフォーマンスユニット アオイツキ、ドラマー 玉田豊夢が登場。映像とステージが呼応しあう特別なステージに観客が魅了されるなか、アオイツキがステージの上に「25.2.15」と日付を書き、ap bank fes ’25 をスタートさせました。
会場の一体感が高まったところでBand Actの東京スカパラダイスオーケストラが登場し『Paradise Has No Border』からスタート。お馴染みのイントロが流れると、集まった観客が一斉に立ち上がり大歓声の渦に。谷中敦は2018年ぶりにap bank fesに参加する喜びを噛み締め「戦うように楽しんでくれよ!」という呼びかけ、ゲスト・ヴォーカルとして呼び込んだ imase とともに『一日花』を、桜井和寿とともに『リボン』を披露しました。
「Break1 Movie ~殻を破って」が終わると櫻井ボーカルの『forgive』『トーキョー シティー ヒエラルキー』で、Bank Band コーナーの第一部がスタート。 Bank Band with Great Artists としてアイナ・ジ・エンド、imaseが登場。Bank Band の演奏とともに、アイナ・ジ・エンドが自身の主演映画である「キリエのうた」の主題歌である『キリエ・憐れみの讃歌』を含む3曲を、imase は TikTok に投稿した動画が再生回数2億回を超え話題となった『逃避行』など3曲を披露し、会場を盛り上げました。
続けて、ap bank fes のミューズSalyuが、前回のフェスの後に自身に起きた人生の節目を喜ばしく報告して、活動を始めた最初の曲である『VALON-1』を含む3曲を歌い上げた。次いでスガ シカオが登場し『Progress』と 20人のダンサーとともに『午後のパレード』を披露。3曲目には、スガ シカオの呼び込みでB’zの松本孝弘がステージに上がると、驚きの歓声が会場中で巻き起こった。スガ シカオが作詞、松本孝弘が作曲をした『Real Face』(KAT-TUN)を披露し、ap bank fesならではのコラボレーションで観客も大興奮に。
その後、多様なバッググラウンドをもつメンバーが揃うパフォーマンス集団「東京 QQQ」が、多様な生き様のパフォーマンスを“みんな迷子でもいい“というメッセージとともに披露した。
ステージが暗転し、Mr.Children が登場すると、『擬態』のイントロだけで会場を沸かせ拍手の渦に。『HANABI』や『HERO』といったヒット曲が続き、来場者たちのボルテージが最高潮に達したところで、桜井の紹介で小林武史が登場。「ap bank fes がなければできなかった、小林武史さんと出会ってなかったら生まれてなかった曲です」と、名曲『彩り』を贈りました。
「Break2 Movie ~空になって」の最後に Bank Band の『MESSAGE -メッセージ-』の歌詞が映し出された後に実際の楽曲の演奏につながるかたちでBank Band with Great Artists 第二部がスタート。櫻井と同級生だという槇原敬之と、バッキングボーカルに徹した櫻井和寿による『超えろ。』『遠く遠く』から、『僕が一番欲しかったもの』では2番から櫻井もボーカルに参加。最後に名曲『どんなときも。』を演奏し、会場全体をあたたかい空気で包みました。櫻井が B’zを呼び込むと割れんばかりの歓声と拍手で松本・稲葉がステージに。
『イルミネーション』の後、「みんなの声を聴きたい」と稲葉がマイクを通さず地声でコール&レスポンスを呼び掛けた後に『Calling』の一説をアカペラで歌いそのまま曲に突入。3曲目の『ultra soul』では「hey!」の掛け声に会場全体が一丸となり客席を揺らしました。
再び櫻井がセンターに立ち、過去に6度ap bank fesに出演したKANの『50 年後も』をカバー。その後つま恋の想起を想起させる『奏逢 ~Bank Band のテーマ~』から、Salyu を呼び込んで Bank Band の代表曲『to U』を披露。最後は、本公演に向けて小林武史作曲&プロデュース、櫻井和寿作詞によって書き下ろされた新曲「カラ」を初披露。アイナ・ジ・エンド、Salyuの2名がコーラスとして参加し、壮大なライブアレンジでお届けしました。会場の興奮さめやらぬ中、鳴り止まない拍手の中で ap bank fes ’25 の1日目の幕を閉じました。
※記事内写真は(c)ap bank