俳優・広瀬すずが2月22日に東京・TOHOシネマズ日本橋で主演映画『ゆきてかへらぬ』(監督:根岸吉太郎/配給:キノフィルムズ)公開記念舞台あいさつに俳優・木戸大聖、岡田将生、根岸監督、歌手・キタニタツヤとともに登場した。
実在した女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、評論家・小林秀雄という男女3人の出口のない三角関係と壮絶な青春を描いた作品。キタニは本作の主題歌『ユーモア』を書き下ろしで担当していることからゲストとなった。
スリットの入った赤のドレス姿で登場した広瀬。作品がついに公開となったが、2年前に撮影したということもあり見返してみると「“こんなシーンあったあった”と思って。みなさんから(感想で)言って頂いている言葉で、撮影も思い出したりしていて」と、新鮮な気持ちで見ているのだとか。
作品にちなんで、夢中になってしまった“青い春”の経験ならぬ“赤い春”なエピソードを披露するコーナーが開催。広瀬は2015年に初の連続ドラマ主演作となった『学校のカイダン』(日本テレビ系)の撮影を持ち出し、「毎話少なくとも10ページくらいのセリフがあって、それをスピーチしていってたんです。プロデューサーさんと毎日2、3時間ほど、そのときの(主人公の)感情の打ち合わせをしていて。撮影を続けるうちに、バレンタインのあたりで、自分一人で戦うっていう回があって、そのときに、1人にされて。その1人にされたのは、プロデューサーさんから『自分で頑張れ』っていうメッセージだったらしいのですが、急に1人にされて『何?』となって、大喧嘩したんです」と、当時急に1人になったことに感情的になってしまったと告白。そのとき赤い衣装を着ていたことから、いまでも赤い衣装を見ると思い出すこともあるそうだ。
イベント中には『泰子』、『中也』、『小林』と書かれた札を渡されたキャスト陣が、司会から言われたお題に誰が当てはまるのかを決めるコーナーも開催。1問目は自身に近いキャラクターは?という質問で、『中也』を選択した広瀬は、「文学的表現がちょっとよく分からないから、中也の動物的本能の方が近いかなって」とのこと。
2問目は、3人のなかで青春時代を一緒に過ごしたい人は?というもので、広瀬は『泰子』としつつも「絶対に(3人とも)嫌ですけど、今の時代なら近くで見てみたい。友達の友達の友達くらいで、噂は聞くくらいの関係でいいです。刺激をもらえそうな存在かなって」と、しいていうならという形で挙げていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ