長尾謙杜 初主演『おいしくて泣くとき』撮影温かエピソード続々!「室町無頼」と比較も

長尾謙杜 初主演『おいしくて泣くとき』撮影温かエピソード続々!「室町無頼」と比較も1

 アイドルグループ『なにわ男子』長尾謙杜が3月4日に東京・丸の内ピカデリーで初主演映画『おいしくて泣くとき』(監督:横尾初喜/配給:松竹)完成披露試写会を俳優・當真あみ、安田顕、ディーン・フジオカ、横尾初喜監督とともに開催した。

 小説家・森沢明夫氏の同名作が原作。幼いころに母親を亡くした心也(長尾)と、家に居場所がない夕花(當真)。同級生の2人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった2人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、彼女の秘密が明かされ……。

 グレーのセットアップで上着はダブルな衣装で現れた長尾。「僕にとっては劇場初主演映画、監督にとっては5年かけて作った昨日nです。僕も緊張してますけど、楽しい時間を過ごしていきたいと思います」と、笑みとともにスタートした。

 初主演ということで、喜びもひとしおのようで会場を見回して、「事務所に入って11年。こんあんいたくさんの方々が集まって頂いて嬉しいです」と、感慨深げ。すると、ディーンから「愛してるよ」とファンを代表するようなコメントをニコニコと告げられて2人笑みをかわす様子も。

 長尾といえば、今年1月に公開の映画『室町無頼』でも主要キャストを演じアクションも披露した。実は本作はその『室町無頼』の後に撮影したものだそうで「時代も違うしギャップもありました。(『室町無頼』の)アクションはつらかったし、寒かったし、メイク時間も3時間もかからないし、朝や早くもないし、土ぼこりもたってないし……。現代に戻ってこうしてラブストーリーをさせて頂けて」と、比較して笑いを誘った。

 ちなみに、30年後の心也ディーンが演じている。そんな2人の関係だが長尾から「僕の未来がディーンさんだったらいいなって思います。母親に伝えたら、『あなたもディーンさんみたいに育ったらいいね』と言われました。映画の感想を聞くと、お母さんは『ディーンさんどうだった?』と、聴かれるんです。ある意味で親孝行できたかも」といい、これを聴いたディーンが長尾の肩をぐいっと寄せ「お母さん!」と、長尾のお母さんに向けてお礼を呼びかけていた。

 映画タイトルにちなみ「○○で泣くとき」を披露することに。長尾はボードに『當真あみに泣いた』としたためることに。これに長尾は「スタッフさんキャスト監督、みんないい人ばかりだったんです。そのなかで、當真あみさんの人柄の良さに泣いたなって思います」と切り出すと、「クランクアップの日に全員分の四つ葉のクローバーをパウチして挟んだものを頂いたんです。撮影中に下を見て四葉のクローバーを探してていて、“どんだけ夢ゆめかなえたいんや”と思ったんですけど、最終日にそういうサプライズを頂いて、その裏側には1人1人スタッフさんへメッセージも入っていて」と、心遣いに感動したそう。

 そのクローバーをプレゼントした人数についても質問が挙がったが、當真は「30くらいはあったと思います。最初は1人で探していたんですが、だんだん仲間が増えて、どんどんいろんな人が一緒に探してくれて。長尾さんも一緒に探してくれたんです」と、心温まるようなエピソードも飛び出す。しかし、そのクローバー探しにディーンは参加できなかったそうで、すねかけたことから長尾が「次は5人で探しに行きましょう」と、声を賭けていた。

 そして、「切なさの中に温かさが詰まった作品だと思っています。夕花に芽生えた愛、お父さんが心也を思ってくれる愛。心也が夕花を大切に思う愛、たくさんの愛が詰め込まれています。いま日本が社会の問題も描かれていますが、ラブ・ストーリーを純粋に楽しんでもらえればと思います」と、メッセージを寄せていた。

 映画『おいしくて泣くとき』は4月4日より全国公開予定!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ