俳優・舘ひろし、柴田恭兵が3月14日に東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された『第48回 日本アカデミー賞』授賞式に話題賞の作品部門で『帰ってきた あぶない刑事』が受賞したことからステージに登場した。
『日本アカデミー賞 話題賞』は1980年の「第3回日本アカデミー賞」より創設。『オールナイトニッポン』リスナーの『今年、最も話題を集めた』と思われる『作品』と『俳優』を元に投票で決定するもので、 歴史と伝統を誇る日本アカデミー賞全部門の中で一般の映画ファンが投票に参加できる唯一の賞となっている。
話題賞コーナーの前に新人俳優賞の授賞コーナーが開催。ここでプレゼンターとして登場した役所広司から「撮影現場にはたくさんの先輩がいて、優しい先輩ものいて、こわーい先輩もたくさんいました。きょうもここにいる監督やスタッフ、日本映画界の方々、全員みなさん味方ですから。ときには『あぶない刑事』の先輩みたいに強面の先輩方もいますが」と、こすられ舘と柴田は楽しげに笑う一幕もあった。
そんな和やかな雰囲気のなか、壇上に上がった舘は壇上で「8年前(2016年)に『さらば あぶない刑事』という作品でタカとユージはリタイアをしてニュージーランドに行ったんですけど、帰ってきて詐欺のような企画で、大変こんな賞を頂いて申し訳ないなという気持ちです」と、心境を。
柴田は「会場に来まして先輩の役者さんが里見浩太朗さん、草笛光子さんで、年を取ったなと思いました」と、ユーモアたっぷりに切り出すと、「40年です。『あぶない刑事』が放送されてから40年くらい経ちます。ずっと応援してくれている人たちがいました。正直、今回8本目の映画を撮ると言われたときに僕はビックリしたんです。いままで7本も撮っていたんだ……いや撮らせて頂いていたんだと思って。だから、8本目の作品は“あぶデカ”ファンのみなさんが喜んでもらえるような、楽しくて、オシャレでダンディで、ちょっと娘風な(土屋)太鳳さんが登場して素敵な作品になって、大勢の人が“あぶデカ”ファンが何度も何度も映画館に足を運んでくれました。それでの話題賞だと思います。ありがとうごさいました」と、熱い感謝を寄せる。
そのまま、話題賞 俳優部門を受賞した『SixTONES』森本慎太郎と3人でレッドカーペットを歩いて雰囲気満点で退席。先頭を歩く舘と柴田の後ろを、森本はまるで“後輩刑事”かのようにそろそろと歩いてついていく姿を見せ、なにかの作品のワンシーンのような光景が広がっていた。
文:水華舞
※記事内写真は(c)日本アカデミー賞協会