『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』制作発表記者会見が22日、東京・東新宿のスクウェア・エニックス社内で開かれ演出と主役のノエル役を務める佐藤アツヒロ、殺陣指導などでアクション監督を務めワグナス役としても出演する中村誠治郎、振付とスービエ役で出演する平山佳延、世界観監修・脚本原案を務める河津秋敏氏、シナリオライター・とちぼり木氏、サガシリーズプロデューサー・市川雅統氏が登壇した。
大人気ゲームで“ロマサガ”との略称でも親しまれている『ロマンシング サ・ガ』シリーズ舞台化第2弾。その第1弾はゲーム『ロマンシング サ・ガ3』をベースに『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』として2017年4月から上演され話題となった。第2弾の本作では『ロマンシング サ・ガ2』をベースにしたもので、ゲーム内で主人公が敵対した七英雄の存在をクローズアップ。英雄と呼ばれた彼らがなぜ悪しき存在になっていったのかを、皇帝たちの年代記を交えて紡いでいく。河津氏、とちぼり氏に加え、音楽は伊藤賢治氏を引き続き起用する豪華布陣となる。
会見が開始される前には『ロマンシング サ・ガ2』オープニングタイトルBGMが流れ、続けて本日の登壇者が登場する際には皇帝出陣のBGMが、七英雄の紹介では七英雄バトルのBGMが流れたりと、遊び心満載の会見に。
そのなかで、七英雄のワグナス役を演じることが発表された中村は原作ゲームを9度クリアするというほど大好きなのだそうで「今回は殺陣の振付もさせて頂けること、それに僕が大好きな『ロマンシング サガ2』オタク代表として頑張りたい」と、意気込みを。
どれくらいゲームの『ロマンシング サ・ガ2』にのめり込んでいたのかという質問も飛ぶと、「わざと武装船団を仲間にしなかったり、サラマンダーを選ばないとか、キャラクターを絶対選ばないやつを選んだりとか、コッペリアは2週目で皇帝にしますよね(笑)」と、楽しげで「だからこそ、ファンの方の気持ちも代弁できると思っていて、けいこ場でも細かいところとかも伝えられると思うんです。(とちぼり)木さんがいないときにでも『ロマサガ』なめんなよという感じで行きたい」と、並々ならぬ情熱を披露。
さらに、ワグナスという役ヘ「ワグナスがなんでそういう気持ちになったのかというのを重点を置いて演じたいと思います」と気持ちを話したり、舞台上で表現してみたい原作にもある技はないかと尋ねると「音速剣ですね。音速剣からの高速剣とか無無剣からの無明剣とかいっぱいあります(笑)。あと最終皇帝がこの舞台では女性と発表されましたが、ロックブーケのテンプテーションは効かないわけじゃないですか。だから、そのときにクルクルクルと回るような表現とかいっぱいやってみたいことがあります」と、すらすらと現時点で思い描いていることを話し、ガチなファンという様子を伺わせていた。
さらに、ノエル役で主演し演出も同時に手がける佐藤へ、中村は「おんぶにだっこではなく、自分も引っ張っていく1人の存在になれればと思っています」と、ともに力を合わせることを誓う。アクション監督という立場に抜てきされた際には、「名指しで指名して頂いたので、やるからにはいままでの集大成と思って、人生で1番頑張らないといけないだろうなって思っています」と、覚悟も口にしていた。
『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』埼玉公演は9月21日に戸田市文化会館にて、東京公演は10月2日から8日までシアター1010にて、大阪公演は17日から21日までサンケイホールブリーゼにて上演!