劇場アニメーション「『PEACE MAKER 鐵』前篇~想道~」(監督:きみやしげる/配給:ショウゲート)公開記念舞台あいさつが3日、東京・新宿バルト9で開かれ市村鉄之助〈青年期〉役の梶裕貴、市村鉄之助〈少年期〉役の小林由美子、山崎烝役の櫻井孝宏が登壇した。
漫画家・黒乃奈々絵氏の同名作が原作で、TVアニメ、ドラマ、舞台などさまざまなメディアミックスを見せており、再び劇場アニメとしてアニメ化されたというファンの支持が厚い作品。物語の舞台は慶応三年・幕末動乱の時代。武士になることを望み、京へと旅立ち、故郷に錦を飾るため、戦いへと突き進んでいく若者たちの姿が描かれている。
TVアニメは2003年から04年にかけて放送されたが小林、櫻井としては15年という時間をかけてアニメとして戻ってきたことに嬉しさと同時に感慨深げな様子を見せる。
一方、梶はドラマCDから青年期の鉄之助として小林からバトンタッチ。養成所に通う声優の卵のころから観ていた作品に出演できることになった喜びがあることを伝えていたが、アフレコの話題になった際に小林から「バトンタッチというより1人の青年が声変わりをしたというのを見た感じでなんかすごいんです」と、目を細めると梶は小林が演じた元気な鉄之助を引き継いで演じるということへ、「同じ人物ですが、ハードルがあるな、正直、怖いという部分があったんですけど、今回由美子さんからそういうお言葉を頂けて嬉しくて」と、感激。逆に小林も、声変わりすると梶のような声になるというのが気に入っていると伝え和気あいあいだった。
ほかにも、最初は対立していた鉄之助と山崎烝が親友になっていくまでの関係性をトークしたり、最後に櫻井から「時を越えて同じ役をできるのは稀有なことだと思いますし、僕たちもアフレコでありったけの気持ちをぶつけています。瞬きもできないぐらいすごいです」と、アピールしていた。
劇場アニメーション「『PEACE MAKER 鐵』前篇~想道~」は公開中!