“幽白”の通称でも親しまれた『幽☆遊☆白書』の完全新作アニメーションがBlu-ray BOXシリーズ最終巻『幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX 魔界編』に収録され、そのアフレコ収録がこのたび行われた。
『幽☆遊☆白書』とは『レベルE』や『HUNTER×HUNTER』といった人気作を世に放っている漫画家・冨樫義博氏が1990年から94年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載していた作品で、TVアニメは92年10から95年1月まで放送された。霊界探偵として死から蘇った主人公・浦飯幽助とその仲間たちに立ちはだかる敵妖怪とのバトルなどをドラマチックに描いている。
今回完全新作アニメーションが発表されたのは蔵馬と飛影の出会いを描いた幻の外伝『TWO SHOTS』と、原作コミックス最終巻収録の『のるか そるか』の2作。しかも、すでにアフレコは終わっており、浦飯幽助役の佐々木望、桑原和真役の千葉繁、蔵馬役の緒方恵美、飛影役の檜山修之からコメントが寄せられた。
佐々木は「新作アニメーションのアフレコをしてきました!動く幽助たちとしばらくぶりに会えたこと感慨無量です。桑原、蔵馬、飛影、螢子、ぼたん、幻海ばーさん、雪菜、コエンマ、プー、みんな達者で活躍してます。スタッフさんも気合入ってます。25年来『幽白』LOVEのかたも、近年あらたに『幽白』LOVEなかたも、みなさんマジで楽しみにしていてください!」と、万感の思いを。
千葉は、「あれから何十回地球は太陽の周りを回ったのだろうか…と収録現場へと向かう…。しかし、スタジオに足を踏み入れた瞬間、あれ?先週も収録じゃなかったっけ??と思えるほどに当たり前の空気が私の身体を包み込むでは中曽根さん!ん?何だこの心踊る感覚は?…そうだ!『幽☆遊☆白書』だぁ!沸き立つ血潮だ桑原だぁ!!雪菜さ~ん!!!よ~し、やったるぜぇ!!と鼻息全開の私を、若い声優たちが横目で見つつ、『わたしぃ~、小学生の時に観てましたぁ~』とか、『その頃、霊界で迷ってました』、『え?すみません、全然知りませんでした…』とか言っているのを聞いて、あ~、やはり今の若者にとっては歴史の一部なのか?と前頭葉がツ~ンとくるような寂しさに襲われました…がぁぁ!アフレコが始まるやいなや、抗うことのできない強烈な波動がスタジオの隅々まで充満してくるではないか!!こ、これだぁ~!ぐわっはっは~!!!戦争を知らない若人達よ!刮目せよ!この血肉湧き踊る世界!友情!そして一途な愛!これこそがあの伝説の『幽☆遊☆白書』なのだぁ」と、アフレコ現場を“実況”するかのような熱いコメントを。
緒方は「まさか25年経って、もう1度蔵馬を演じる日がこようとは…!とてもうれしく、感慨深かったです。『何百年も生きている妖怪』なため、見かけは高校生でも、中身は老成している蔵馬。デビュー作だったのもあり、当時は自分の中身が子供過ぎていっぱいいっぱいでしたが、そういう意味では今の方が、少しは年齢が近くなっているので……年月が経ってからもう一度な作品を演る時にありがちな『若くあらねば』という呪いがあまり必要なく、良かったなあと思います(笑)。中学生版・南野秀一も、テストですぐOKが出て、ホッとひと息(笑)。阿部監督・萩野P、そしてほとんどのメンバーが集結したアフレコは、久々とはとても思えないほど、あのころのままで……この場が、この作品が私自身の、もうひとつの『青春』であり、今に続いている原点だと、改めて思い知りました。『今日のサヨナラは未来のはじまり』(蔵馬の歌)。みなさまに、愉しんで頂けたら幸いです」と、当時を回想しながら語る。
檜山は「最近ゲーム音声として飛影を演じる機会はあったのですが、アニメ映像に声を当てるのは久しぶりだったので本当に楽しかったです。さらに共演者のみなさんともキャラクターを通しての再会ができ、ちょっと変わった同窓会の雰囲気でした。当時のファンのっみなさんは我々と同じような懐かしさを、新しいファンのみなさんは、今の『幽☆遊☆白書』の世界を楽しんでください」と、コメントを寄せた。
なお、この完全新作アニメーション『TWO SHOTS』と『のるか そるか』の最速上映会も決定!『アニメフィルムフェスティバル東京2018』内、10月6日TOHOシネマズ新宿にてトークショーとともに上映されるとのことだ。
■『TWO SHOTS』詳細
◯STORY
失踪者が続出する不可解な事件が騒がれる中、蔵馬は南野秀一として通う学校の同級生・麻弥から想いを告白される。一方、雪菜の行方を探す飛影もまたこの町を訪れていた。強大な力を持った妖怪・八つ手の企みを阻止すべく、蔵馬と飛影はそれぞれの目的のため、力を合わせることに――。蔵馬と飛影の出会いを描いたショートストーリー。
◯スタッフ
原作:冨樫義博(集英社「ジャンプコミックス刊」)
監督・絵コンテ:阿部記之
アニメーション制作:studioぴえろ
◯キャスト
蔵馬:緒方恵美
飛影:檜山修之
喜多嶋麻弥:田辺留依
八つ手:乃村健次
反吐鬼:土門 仁
ナレーション:西村知道
■『のるか そるか』詳細
◯STORY
霊界の過激派グループがコエンマらを人質に取り、審判の門を占拠する事件が発生。幽助は、桑原・蔵馬・飛影を呼び寄せ、久し振りにパーティーを結成する。無事に人質救出に成功するも、皿屋敷市に向けられた異次元砲を止めるには、3つのボタンの中から正しい1つを選択しなければならなかった。人間界の運命を託された幽助の決断は──!?
◯スタッフ
原作:冨樫義博(集英社「ジャンプコミックス刊」)
監督・絵コンテ:阿部記之
アニメーション制作:studioぴえろ
◯キャスト
浦飯幽助:佐々木 望
桑原和真:千葉 繁
蔵馬:緒方恵美
飛影:檜山修之
コエンマ:田中真弓
ぼたん:深雪さなえ
雪村螢子:天野由梨
幻海:京田尚子
浦飯温子:沢海陽子
雪菜:白鳥由里
ジョルジュ早乙女:西村知道
舜潤:真殿光昭
大竹:相沢まさき
正聖神党リーダー:森川智之
煙鬼:飯塚昭三
◯完全新作アニメーション最速上映会
日時:2018年10月6日(土) 通常上映(夜)
会場:TOHOシネマズ新宿
内容:『幽☆遊☆白書』TVシリーズ第1話上映、完全新作アニメーション『TWO SHOTS』『のるか そるか』上映、トークショー(上映終了後)
登壇者:未定
料金:全席指定 3,000円(税込)
チケット販売:AFFT2018公式サイト内にて独占販売、先行抽選受付期間8月11日(土)10:00~8月26日(日)23:59、一般発売9月8日(土)10:00~
AFFT2018公式サイト:http://animefilmfestivaltokyo.jp/
※上映内容・イベント出演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※記事内写真は
(c)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年
(c)ぴえろ/集英社
(c)1994「幽遊白書 冥界死闘篇 炎の絆」製作委員会