8月3日(金)~5日(日)の3日間、東京・お台場周辺で行われる毎夏の祭典であるアイドルフェスティバル『東京アイドルフェスティバル2018(略:TIF)』。2010年の開催から今年で9回目となる同フェスに、2013年より6年連続で出場する“夢アド”の愛称で知られるアイドルグループ『夢みるアドレセンス』。
激動の2017年を経て、リーダーの“かりん”荻野可鈴(22)、“ゆうみん”志田友美(21)、“れい”小林れい(20)、“きょうちゃん”京佳(18)のオリジナルメンバーの4人に加え、新メンバーとして、“みなせ”水無瀬ゆき(23)、“はのん”山口はのん(19)、“さや”山下彩耶(16)の3人を加えた7人体制となって初のTIFへの想いや意気込みを語ってもらった。
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記者:7人になってから初のTIFですが、意気込みを
小林:7人になって大きいステージに立つと人数が増えたので、すごいステージの幅も広がり、ライブ自体に迫力は増したんじゃないかなって思います。
志田:華やかになったと思います。華やかなTIF3日間させたいと思います。
山口:TIF、初めてなのですごい楽しみです。1日目からメインのステージに出られるっていうのは、先輩方が作ってきたものなので、それに恥じないように楽しんで盛り上げられたらなって思います。
山下:入る前から(TIFを)観に行っていたので、自分の中では、「憧れていた夏フェスといえば!」っていうぐらい憧れていたステージです。今回、出場できて嬉しいです。先輩方がいたから出られたっていうのもあるので、楽しんで夏を過ごしたいと思います。
水無瀬:私自身が昨年も一昨年もTIFを観に行っていたので、まさか、そのステージに今年立てるとは、去年の自分は思ってなかったので、すごい自分の中では感慨深いなって思っています。お客さんとして観ていた時は、暑さもある中で一つ一つのグループさんがすごいキラキラしていて、最高のパフォーマンスをしていたので、自分もそうなりたいなって思って、今年のTIFはもう精一杯頑張っていきたいと思います。
荻野:今回、TIFに出るにあたって、やっぱり、まだ夢アドが7人だったということを知らない人が結構いるんです。もう半年以上が経ったんですけど、知らない人がいるので、そこで驚かれる方もいると思いますし、逆にそれで気になってくれれば。。。また、試すような感じで観る方もたくさんいると思いますし、どうなったのかなみたいな目で見る方もいると思うので、そこで盛り上げたいです。いろいろあったからこそ、夢アドからちょっと離れた方も、もう一回好きになってもらえるようなステージに出来たらなって思っています。
記者:当初から昨年の5周年を記念して、人数を増やすということだったんですか?
荻野:いえ違います。今年の8月12日で6年になるんですけど、人数が増えたきっかけは、昨年6月に(喉の治療に専念するため、2016年10月より無期限で音楽活動を休止していた)れいも帰ってきて、4人で落ち着いていたので、新しい風を吹かせたいよね、という思いからです。ただ、発表するきっかけが、5周年を記念したツアーライブのときだったんです。
記者:人数が増えると、今まで歌ってなかったパートを歌ったり、全部の振りが変わるなど、すごく大変っていうけど、やっぱ大変でした?
京佳:私たちは人数が減ったというよりも増えたほうがありがたい。ここ1、2年、4人から3人になって、3人からまた4人になってと、人数の編成がすごい多かったので、その組みなおしがすごい大変でした。でも新メンバーが入ってくれてからは、私たち現メンバーが頑張るっていうよりは、新メンバーのほうがいっぱい頑張っています。だって私たちの持ち曲を全部彼女たちは、一番最初っから短期間で覚えなきゃいけない。昨年の12月に入って今年の2月にお披露目するまでのたった2ヶ月ですごい頑張んないといけなかった。私たちオリジナルメンバーより、新メンバーのほうが大変だったと思います。
記者:新メンバーの方々は、その辺は大変でしたか?
山下:大変でした。何十曲もあって、12月に入って、2月12日の大きいワンマン(ライブ)で披露するってことだったんですけど、何十曲って振り付けも歌も立ち位置も……って感じでした。一曲覚えるのにも時間がかかっていて、夜まで(7人)一緒に練習していたり、新メンバー(だけ)で集まって練習したり、大変でした。でも、4人の先輩方も立ち位置や歌うパートの振り分けなどが、今までから変わったこともあったので、ハーサルもたくさんして大変でした。
水無瀬:私たちは一から覚えるんですけど、もう覚えたものを直すのって難しいって私は思っていて、だから私たちからしたら、先輩メンバーさんたちの立ち位置や振りとかを変えさせるっていうのは、大変だったんじゃないかなって思いました。
記者:でもお披露目の時に何十曲もやったので、TIFのときは完璧ですかね。
全員:もうできるように、だいぶ時間がたっているので。
記者:7月25日発売の新曲『メロンソーダ』は、激しいロック調ではなくJPOP系に近いですね。
荻野:ド直球のアイドルソングです。それこそ今頃、6年やってきて、なぜか原点に戻って新鮮さを取り戻そうとするっていう……(笑)。
京佳:まあでもそれは、きっと、新メンバーが入らないで、私たち4人だったらその歌は歌えてなかったし、新メンバーが入ってくれて、フレッシュさ、新鮮さがまた出たから、こうやってまた原点に戻るっていうことができたっていうのはあるかなーって思っています。
記者:(夢アドは)デビュー6年で、TIFが5年連続出場。TIFでも常連組として有名ですが、その分こういろんなものが期待になっていく。背負っていくものも大変かと思いますが、最後に、改めて、夢アドにとってTIFへの想いをお願いします。
小林:今回7人になって、また違ったTIFになるんじゃないかなって思っています。ほんとにいろんなファンの方がいらっしゃると思うんですけど、これが今の夢アドだっていうのを見てくれた方々に知ってもらえたらなって思います。なんかまだやっぱり5人とか、4人とかのイメージが強かったりするので、それを取っ払ってもらえるように、できたらなって思います。
京佳:新しいファンの人に見ていただける大きな機会でもあるので、私たちアイドル側からすると、とてもチャンスだなって思います。そこで、あそこのTIFはすごかった、夢アドのTIFはマジやばかった、ってちょっとでも話題になればめちゃめちゃいろんな人に知ってもらえる大チャンスであるので、必ずいいライブにしたいです。去年私大きなステージで歌詞飛んじゃったんですけど。
山口:たくさんの人に初めて見てもらえると思うので、顔と名前でも覚えていってもらえたらなって思います。
山下:新メンバーにとっては、初めてのTIFなんですけど、7人で出るのも初めて。もちろん新メンバーのことも知らない人がその会場にたくさんいると思うので、「なんか前のほうが……」ではなく、「7人になってもっとパワーアップしたね」「今の夢アドが、すごく加速してていいね」って思われるように7人で頑張ります。
荻野:私的にはやっぱり4人とか5人の時代の記憶をわざと消したくない。「今の新しく入った3人をもう見ない」「見たら叩く」しみたいな。「もう絶対盛り上がらない」みたいな感じの方たちが、「なんやかんややっぱ楽しい」ってなっちゃうようなTIFにしたいなって思うんです。今まで、あんまり新メンバーはこういうことを言わなくて、頑張って(顔と名前を)覚えてもらうとかそういう感じだったんですけど、TIFに立つからには上書き保存の気持ちでいきたいなって私たちは思いました。よく3人とかでも、さっきの(山下)さやちゃんみたいに、7人の夢アドが、もう夢アドとしてなったらいいねって話をずっとしているので、そうできるようにやっていきたいと思います。
記者:メンバーが増えたことに反対のファンの声は、いまだに根強いですか?
荻野:興味がないっていうのが一番怖いですね。まだ「5人のほうがいい」って言ってくださるって事は、ちらっとは見に来てくれるかもしれないし、活動的には注目してくれているじゃないですか。でも、やっぱり興味がない人って、お金払ってまでこようと思わない。この暑いときにわざわざリリースイベントを私たちはやってるけど、興味がない、今の現状を知らない人は来ないです。でも、興味がない人がいるのがTIFだと思っていて、例えば、次が自分が今好きなアイドルだから場所取りたいので早く行っておこう。って思う人が、久々に夢アド見て、「夢アド7人になったんだ。でもいいじゃん」って言ってくれるのが一番のTIFの強みだと思っています。そこで興味のない人も見てくれるし、まだ大勢になったことも知ってくれるし、新メンバー入る前のほうが良かったとかいう方にも、伝えられるものは今の夢アドにはあるかなと思います。そこをうまいこと生かして、7人で華やかな、楽しい、盛り上がる、熱いステージに出来たらいいなって思います。