俳優・中村倫也(31)が4日、東京・福家書店新宿サブナード店で作品集『童詩(わらべうた)』(ワニブックス)発売記念握手会イベントを開き2000人が集まる大盛況ぶりを見せた。
雑誌『プラスアクト』がこれまで5年間なかむらを追いかけてきた軌跡が本に。未掲載のお宝カットや15万文字のロングインタビューなど、さまざまなものが詰め込まれている。その反響ぶりはすさまじく、今月1日発売の本作は初版1万8000部だったが、発売前に1万2000部の増刷が決まり、累計3万部での発売というロケットスタートを切った。
作品について「写真集っぽくないんです。自分として出ている写真が少なく設定なので写真集ではないんです。なんか照れくさいんです。アーティストさんで言えばベストアルバムです」と、静かに語りだした中村。
作品タイトルは「自分の考え方や生き様が反映されたらいいなと思って。童のように初心を忘れずに、あと芝居というのはままごと遊びの延長と感じるときがありまして、それを観て笑ったり泣いたりするぜい沢な仕事なので、童遊びのように思って」という思いがあったそうだが、「“わらべうた”って音がいいなって」とも。
5年間を作品集とともに振り返ってみて「あどけなさが残っているところから1人の男に変わってきたのは見て取れると思います。あとは15万字の言葉を見て、いろんな経験をさせてもらってだんだん肩の力が抜けてきているさまや、役者の道を歩いているそのときの感覚が刻まれています。年月というのは年月でしか作れないので。非常に読み応えのあるものになっています」と、しみじみ。
ブレーク中の近況へ「よく道を歩いていて『中村さんですか?』って声をかけてもらえることが増えました」という中村だが、その中で「『“なかむらみちや”さんですか?』と聞かれたので、まだまだ頑張らないとと思っています」と、苦笑いも漏れる。
そこでプライベートで休みの日のことを尋ねると「普段は普通の人間ですよ。八百屋に行って、ごはん作って、洗濯して、皿洗いして、You Tube観て寝るという。ネットしたりゲームしたり、ダラダラして寝落ちする幸せですね」と、淡々。では30代のうちにやりたいことはないかと質問が挙がると「キャンプと釣りとゴルフです。どれも素人がパッと行ってできるものではないので、誰か教えてくれる人がいたらいいなって。そういう人をつかまえて教えてもらいたいです」とのこと。
さらに、記者から「プライベートでモテるのでは?」との声が飛んだが、「女心が分からないんです。想ってくれている人がいるかもしれないけど、鈍感なんで分からないんですよ(苦笑)。自分が好きになったら言うようにしたいです」と、ひょうひょう。
そこで、タイプの女性へは「自分の好きなものを一緒に楽しんでくれる人がいいですね。愛し愛され、甘え、甘えられ……全部欲しいんですけど、欲張りですかね」と、話し結婚へも「同年代の人が結婚していっているので考えなきゃいけないのかなって。子供が好きだから子供が欲しいなって」と、思い描くこともあった。
「死んだら棺桶に入れてほしい」と茶目っけたっぷりに語っていた作品集『童詩』は2600円(税抜)で好評発売中!