“演歌歌手”の水谷千重子が23日、都内・日本橋浜町の明治座で来年2月に開演する明治座『水谷千重子50周年記念公演』の制作発表に、こまどり姉妹、あご勇(61)らと出席。自身、初の明治座公演で座長を務める水谷は「プレッシャーはあるが、それ以上に自分が楽しんでやると、それが伝わると思うので楽しみ。千重子のコンサートやお芝居は喋ったのでは伝わりにくいので、ぜひ、肌で伝わる舞台にしていきたい」と意気込んだ。
公演はコンサートと芝居による二部形式。明治座では初公演となる水谷は、「周年を迎える際にはみなさんの記憶に残ることをしたいと考えているが、2020年に東京五輪もあるし、日本のいいところを見直そうと思った。明治座は歴史もある夢の舞台。千重子が大切にしている歌に加えて、お芝居は千重子の良さも出しながらシリアスなものも出していきたいと思っていたタイミングでよいお仕事をいただけた」としみじみと話した。
この日は芝居の演目『とんち尼将軍一休ねえさん』も発表されたが、「昼間は尼さんで夜は花魁という二面性のある女性の物語。でもお色気で売っていくつもりはない。あくまで人情とお笑い。女性の情念を描きながらも痛快なものにしていきたい」とやる気満々だ。
会見途中には、こまどり姉妹が突如、「朝から何も食べていないのでお腹が空いた」と言い出しラーメンの出前をリクエスト。早々に2個のラーメンが到着し、ふたりが熱々のラーメンに大量の水を入れて爆食いし、場内を爆笑させたが、水谷が「戦後の食べ物がなかった時代は、熱いから食べられないと言っている間にほかの人に食べられちゃうから、水をたっぷり入れて冷まして食べていたんですって」と解説。「テレビで観ている頃から(こまどり姉妹に)お会いしたいと思っていが、(千重子のことを)おもしろがってくれるし、大御所なのに『出させてくれるのがうれしい』と言って来てくれる。80(才)超えているように見えない。純粋な少女みたい」と感謝の想いも。
芝居のキャストも続々決まっているそうで、「相手役は原田龍二さん。イケメンなので、もう、上がるものも上がらない!バカ、言ってる」と茶目っ気たっぷり。ちなみに、”親友”の友近の近況については、「45才でもういい年だけど、仕事が楽しいって話してますよ。(結婚は)千重子も願っていて、レポーターとして取材に行きたいくらいだけど、恋の話はなかなかしない。昔は堂々と言っていたのにね。仕事の話ばっかり」と友近は完全仕事モードな様子。千重子自身について問われると、「結婚はしていません!現場現場でいい男を見つけて恋をするの。ずっと空家状態よ!」とキッパリだった。