舞台『信長の野望・大志 -冬の陣-王道執行~騎虎の白塩編~』(脚本・演出:久保田唱)製作発表会が19日、都内で開かれ織田信長役の鶏冠井孝介、お市役の田中れいな、今井宗久役の彦麻呂、上杉謙信役の根本正勝、武田勝頼役の友常勇気、徳川家康役の竹石悟朗、お橋役の笹木香利、脚本・演出を手がける久保田氏が登壇した。
人気シミュレーションゲーム『信長の野望』の舞台版で、2017年発売の最新タイトル『信長の野望 大志』と完全連動した舞台。その第1弾は今年5月『信長の野望・大志 -春の陣-~金泥の首編~』として上演され、信長が天下に雄略する対浅井・朝倉戦線を織田家を中心とした“SIDE 織田”と浅井家を中心とした“SIDE 浅井”の多元視点で描いた。今回上演される本作では、 “SIDE織田・徳川”、“SIDE武田・上杉”のWサイドストーリーで送る。
まずは、鶏冠井、彦麻呂、田中の3人が登場し前作の振り返りから。鶏冠井は「舞台化するというのが台本を読むまで想像がつかなくて。平成の記憶を持っている信長が主人公で、もしもを知っている史実を知っている中で進んでいくというので、歴史を変えられるという視点で演じて」と、新鮮な気持ちになったという。
一方、田中は「セリフ量がいっぱいあったわけではにですけど、覚えが悪くて老化かなって(苦笑)。なんかなかなかセリフが染み込むのが早くなくて苦戦したんです。私がしゃべらないと止まっちゃうシーンもあるのでずっと手汗をかいていて、『私はお市』と唱えながらやっていました」と、ヒヤヒヤしながらだったのだとか。
前作からの見どころとして、田中は「殺陣のシーンが迫力がすごくて、戦国の方たちを見ているような気持ちでした。涙が出そうなほど悲しいシーンだったり、感動的なシーンもたくさんありました」と、しみじみ。
すると彦麻呂が、「見どころはれいなちゃんの歌じゃないですか」と言い出し、田中も「何回か歌うシーンがあるんですけど、全部違うんです。全部同じ曲なので、お客さんにまた出てきたちょという気持ちにならないように、殿に向けては、愛していたという気持ちとか、終わったよみなさんという気持ちとか、言葉の発し方が変わってくる感じでしたね」と、工夫しながら歌唱していたのだとか。
本作でも田中の歌唱シーンはあるのかと彦麻呂が深く突っ込んでいくと、田中は「今回、歌うのか何も聞いてないですけど、兄上(の織田信長)を思う歌を歌いたいです!」と、意欲を見せ、鶏冠井も「れいなちゃんの歌をバックに戦うシーンはこみ上げてくるものがありました」と“援護射撃”。田中も場内にいた久保田氏を見ながら「新曲も楽しみだなって。私は歌で気持ちを届けられたら」と、猛プッシュしていた。
さらに彦麻呂は、「第2弾をやるためにやりやすくするために、第1弾のときと比べると20キロ落ちました。増量しないように体質改善もしています」と、努力しているそう。そこで記者から「彦摩呂の野望はある?」という質問も飛んだが「“彦摩呂の脂肪”に変えることがある」と、ダジャレを入れたうまい切り返しで報道陣を沸かせることもあった。
ほかにも、前作舞台に引き続き徳川家康役で登場する竹石は「前作では最高の相棒2人がいてトリオのようでしたけど、本作では5人に増えるのでどんなコント集団にしようかと悩む日々です(笑)。こんな徳川家があってもいいじゃないかと思ってもらえるような徳川家にできれば」と話していたが、久保田氏から徳川にも格好いい見どころを作ることを意識しているようだった。
また、この日登壇のなかった武田信玄役の堀川りょう、上杉家の浪(なみ)役の仙石みなみ、船(せん)役の根岸愛からもビデオメッセージが。堀川は丸刈りも辞さないつもりで臨んでいたというが、「烏帽子をかぶっているので」と胸をなでおろしたそうで、「堀川流の信玄公を作っていければ。そういう意味ではいつもどおり、あるがままに自然体に」と、意気込みを。
仙石は、衣装を「どのように綺麗に見せられるか勝負だと思っています」といいつつ、織田信長と伊達政宗が好きを告白し「信長さんの舞台に出られることはこの上ない幸せです」と、コメント。これを聞いた根本が「上杉の魅力を知ってもらえるようにけいこ場から頑張っていきたい」と、奮起させる結果にもなっていた。
鶏冠井から「舞台を前作楽しんで頂いた方も、楽しんでもらいたいです」と、アピールしていた舞台『信長の野望・大志 -冬の陣-王道執行~騎虎の白塩編~』は11月8日から12日までシアター1010で上演!
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