アニメ『宇宙戦艦ティラミス』Blue-ray&DVD発売記念スペシャルイベント『ユニヴァース感謝祭』昼の部が29日、東京・虎ノ門のニッショーホールで開かれスバル・イチノセ役の石川界人、イスズ・イチノセ役の櫻井孝宏、ヴォルガー・ハマー役の諏訪部順一、スバル・ビヨンド役の江口拓也、陰毛役の中田譲治が登壇し、司会は鷲崎健が務めた。
原作・宮川サトシ氏、作画・伊藤亰氏が漫画配信サイト『くらげバンチ』で連載しているSFギャグ作品が原作。アニメは今年4月から1クール第1期が放送され、10月からは第2期『宇宙戦艦ティラミスII(ツヴァイ)』の放送を予定している。物語は宇宙に進出した人類が「地球連邦」と「メトゥスの民」と呼ばれる勢力に二分され、宇宙大戦を繰り広げているという遠未来が舞台。主人公の地球連邦に所属するエースパイロットのスバル・イチノセは愛機デュランダルを駆り、数々の敵を撃破する華々しい戦果を挙げていた。しかし、スバルは集団生活になじめず、デュランダルのコックピットで過ごすことが唯一の楽しみというこもりがちでナイーブという問題をかかえていたうえ、兄のイスズ・イチノセは「メトゥスの民」に属する敵対する相手ということが分かり……。
イベントでは暗転した会場の大モニターに『陰毛のお悩み相談室』なる文字とともに箱の中から顔(?)を出す陰毛のイラストが表示。そこに、中田が陰毛のキャラクター声での影ナレーションで、登場するキャラクターのお悩みに答えていくというものからスタート。中田“オンステージ”ともいうべきアドリブ連発の演技や、石川、諏訪部ともに大スクリーンに表示されたセリフを崩した口調で演技し、場内は笑いが絶えない出来となった。
そしてキャスト陣がOPの楽曲に合わせて登場。石川は敬礼して現れたかと思えば、なんと中田は横に長い“陰毛のかぶりもの”姿に黒のシルエットで登場し自身の役名を英語訳にして自己紹介し、隣にいた江口はしゃがんで避け、観客たちを沸かせた。
続けて、事前にホームページで募集されたというキャラクターごとの名台詞のベスト3を紹介。なかでも、スバルのセリフで2位となった「ちょうど良い壁ぇぇぇっ!!」は、実は石川発案のアドリブだったことも明かされ、場内にも驚きの声が上がる。
さらに、それぞれ1位のセリフはその場で生で読み上げるものとなったが、2位まではギャグ色が強いのに対して、1位は真面目なものだっただけに、オチを「ちょうど良い壁ぇぇぇっ!!」にするキャストが多発。その中で、中田だけはそのセリフをなしにやりきり、その場に倒れるという熱演で、石川が中田の役名を絶叫するというコンビネーションを見せていた。
イベント中盤には、『研ぎ澄ませ!ユニヴァース感覚 勝負』と題したコーナーで、石川&諏訪部&中田が「地球連邦」チーム、櫻井&江口が「メトゥスの民」チームに分かれてゲーム対決。『ティラミス大喜利』や、第1期に出てきた総キャラクター人数当てクイズ、絵柄が変わるクイズ、見た目だけでなんの宇宙食かを当てる『利き宇宙食対決』などバラエティーに富んだものが行われ、ぶっ飛んだ回答や、石川に至ってはダイレクトなシモネタを放ち笑いを誘った。そしてゲームに敗れた「メトゥスの民」チームは、“宇宙スムージー”なる特製ドリンクを飲む罰ゲームも行われ、リアクションの薄かった江口がやり直しをするという爆笑の一幕もあった。
イベント後半には、オリジナル朗読劇が行われ3つのショートストーリーが展開。中立地帯のバーでイスズとヴォルガーが酒を酌み交わすもの、メトゥス側の話でイスズがビヨンドに教育する話、スバルと陰毛がファーストフード店でアルバイトをすることになり、そこにヴォルガー、イスズ、ビヨンドらが来店するというもの。どれも、客席から笑い声があがるものとなっていた。
そしてイベントのラスト。とくにスローガンがあるわけではない本作ということで、なぜか「ちょうど良い壁ぇぇぇっ!!」をキャストと観客で勢いよくコール&レスポンス!その後、第2期の第3話まで先行上映されたが、こちらも笑いが止まらない仕上がりを見せるものとなっていた。