アイドルグループ『乃木坂46』の伊藤純奈(19)、『けやき坂46』の松田好花(19)らが4日、東京・渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoで舞台『七色いんこ』(演出:三浦香)公開ゲネプロを開いた。
本作は漫画家・手塚治虫が1981年から83根にかけて『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載していた作品が原作。代役専門の天才役者にして泥棒という肩書を持つ洒脱なキャラクター・七色いんこ(伊藤)を主人公にしたクライム活劇作品。このいんこを追いかけ回す女刑事・千里万里子を松田が演じる。
ゲネプロ前に役の衣装で伊藤と松田による会見が開催。伊藤は初日を迎えるにあたり「なかなかそろってけいこする時間がなかったんですけど、何の心配もなく初日を迎えられそうです」と、出来に自信を見せる。
逆に松田は「純奈さんとは逆ですっごく緊張していて。周りの共演者の方々が、たくさんアドバイスをくださったりして、それをしっかり本番の舞台で出していきたいなと思います」と、少し硬い表情。
作品の見どころへ伊藤はセットを挙げ「展開が目まぐるしくて、大きく動いて1人1人をフォーカスするので、全体的に観てもらえば」といい、松田は「衣装がすごくてオシャレな感じで、セットもオシャレで、美術館を観ているような気分でそこは見どころかなと思います」と、アピールしていた。
続けて役作りについて。七色いんこへ、伊藤は、「クールな感じで役作りしていたんですけど、三浦さんとお話して、全編クールじゃなくていいのではないといわれて。普段アイドルをやっているので、綺麗な姿でステージに立っていることが多いから、あまり綺麗にやりすぎなくてもいいとかも言われました。汗だくで、無我夢中にという姿を見せていいのではと言われて、その通りだなって」と、変わっていったという。私生活でも歩き方に気をつけたそうで、「振付の先生に聞いて、教えてもらったりして」と、こだわったようだった。
松田はといえば、「演出の三浦さんが、必死にやらなきゃという姿が千里万里子っぽかったらしくて、『そのままで行っていいよ』と言ってくださって、あまり役作りは考えてないんです」とのこと。ではと、伊藤に松田が万里子に似ているかと聞くと、「ぽいです!」と即答で、「動きもいい意味で漫画やアニメっぽい感じになていると思います」と、コミカルな動きが多いそう。逆に松田は、「けいこを重ねるごとにいんこに見えてきて、男だなって思ってきました」と、見え方が変わるほど役に入り込んでいる様子を伺わせた。
ちなみに、伊藤が所属する『乃木坂46』と松田が所属する『けやき坂46』は姉妹グループではあるが共演は珍しい取り合わせとあり、伊藤は「なかなか関わることがないので珍しいなって。漢字の方の欅とひらがなと乃木坂46とお仕事する機会は増えたらなって思います」といい、松田は「こんな感じで舞台で長期間かかわれるのは嬉しいです。『乃木坂46』さんや漢字欅さんに憧れて入ったので、憧れていた方とお仕事ができるのが嬉しいです」とのこと。
2人とも相性はいいようで、伊藤は「こんな感じでいつも言ってくれるので照れます。楽屋も隣で、私がちょっとふざけると“こうちゃん”がふざけてくるんです。昨日も場当たりしていたときに、私の出ないシーンの歌が好きで舞台に出る直前まで歌っていたら、絡んできて(笑)」と、いい雰囲気なようだったが、「最終日までに“純ちゃん”と呼んでもらえるようにします」と、そちらにも意気込んでいた。
その後のゲネプロでは歌とダンスがふんだんに取り入れられた芝居がテンポよく続き、目が離せない仕上がりを見せるものとなっていた。
舞台『七色いんこ』は4日から8日までAiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演!
■出演キャスト
伊藤純奈(乃木坂46) 松田好花(けやき坂46)
豊島美優 今村美歩 岡村さやか 高橋紗妃 蘭舞ゆう 後藤紗亜弥 山﨑紫生、清水 彩 藤山由依 伊藤菜実子 雄賀多あや 内藤由利子 亀岡菜花 久保田真理/柿丸美智恵 / 悠未ひろ