『三代目 J Soul BROTHERS』『EXILE』で“がんちゃん”の愛称で親しまれる岩田剛典(29)が6日、東京・丸の内ピカデリーで映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(監督:柴山健次/配給:松竹 LDH PICTURES)公開記念舞台あいさつを、女優・杉咲花(21)、俳優・須賀健太(23)、柴山監督とともに開いた。
漫画家・有賀リエ氏が『Kiss』(講談社)で連載中の作品が実写映画化。事故で車イス生活になった建築士の主人公・鮎川樹(岩田)と、樹に初恋の思いを寄せているインテリアコーディネーターのヒロイン・川奈つぐみ(杉咲)とのラブストーリー。好きだけでは超えられないさまざまな壁を前にした2人のすれ違う気持ち、そしてその未来が描かれる。
グレージャケットにノーネクタイ姿でスラットしたシルエットで登場した岩田。「少し会場もすすり泣きが聞こえるような感じもありますけど、キャストスタッフ一丸となって作り上げた感じがあります。きょうは楽しんでもらえれば」と、爽やかな笑顔でスタートを切る。
好きなシーンについてのトークで、岩田は「病院のシーンで、僕はつぐみから樹が『先輩、目線が一緒だね』と言ってもらうシーンです。この作品だからこそ作れたと思いますし、名台詞で原作にも出てくるシーンで、2人の愛が可愛くてほっこりした気持ちになります。自分の中で葛藤があるなかで、あのシーンはすごく好きなシーンでした」と、しみじみ。
一方、杉咲は「『先輩彼女にしてくれてありがとう』ってシーンで、すごくいまが幸せな時期なんだろうなと思ってキュンとしますね」といえば、須賀は「コーヒーカップで周るシーンですね」というと、岩田はそのときの撮影を思い出し「すごい目が回ったよ」と、苦笑いだった。
続けて、理想とする再会シチュエーションはないかと質問があり、岩田は「学生時代に電車通学していて大体同じ時間に乗ってくる他校の女子高生がいたんです。今度は大人同士でその子とたまたま同じ時間に車両に乗っている奇跡がいいなって思っていました」と、思い描くと須賀は「同じこと考えてました!僕の場合は電車降りた後の駐輪場で再会で」と、“シンクロ”し笑いを誘うことも。ちなみに、その子に声をかけるのかへ岩田は「かけますね」と、積極的な姿を見せていた。
さらに、作品タイトルにかけてこれだけはパーフェクトにしたいことはないかと問われ、岩田は、「寝起きの寝癖がハンパじゃないんです。ちょっとね、もう少し、ちゃんとした髪型で起きられるように頑張りたいですね」という悩みがあるようで、須賀が「体の型をベッドに作ってみては」と珍アドバイスも。
イベント後半には、作品を絵で現すというコーナーが開催……されたかのように見えたが、これは今月2日に誕生日を迎えた杉咲へサプライズバースデー!バースデーケーキや、岩田からの花束のプレゼントもある……はずだったが、花束が出てこず岩田は壇上でソワソワ。ついには自分で舞台袖まで戻り、青いバラの花束をプレゼント。しかも、記念撮影用にもう一度渡してほしいという司会からの声に、岩田は「こんなグダグダな段取りあります!?」「まれに見るやつだよ大丈夫!?」「もうちょっと感動的な展開があったのに泣けなかったね」と、戸惑いの表情を浮かべて、逆に観客を沸かせる一幕もあった。
その後、杉咲へ向け、岩田から「日本アカデミー賞の現場で壇上に上がる花ちゃんを見ながら王道の女優として歩まれる方なんだなと感じました。これからもっともっとご活躍をと思っていますし、応援しています。21歳のお誕生日おめでとうございます!」と、お祝いのスピーチ。この返礼として、杉咲は今後の岩田との共演を願い、岩田も「いつかご一緒できるように僕も頑張ります」と、誓っていた。
映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は全国公開中!