舞台『まさに世界の終わり』東京公演を前にフォトコールが開催！
俳優・内博貴（32）が13日、東京・DDD青山クロスシアターで主演舞台『まさに世界の終わり』（演出：石丸さち子）プレスコールを開き、その仕上がり具合をメディア向けに披露した。
1995年に38歳で夭折したフランスの劇作家ジャン＝リュック・ラガルスが執筆した戯曲。2016 年にはグザヴィエ・ドラン監督が映画化し、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、日本でも公開され話題となった。物語の主人公は32歳のルイ（内）。ルイは不治の病を得て長らく帰郷していなかった実家を訪ねたが、家族に帰郷の目的を話せないでいた。そんななか、家族が言い争いをしたり、互いを気遣ったりと営みが紡がれていくのだが……。
プレスコールでは2シーンを披露。すでに、名古屋、藤沢での上演を経て、最終公演地となる東京ということもあるだけに、内がルイの内面を吐露するシーンで、内面に抱える鬱屈した心情をときに激しく、ときにセクシーに、ときに絶望で瞳に涙を浮かべてなど熱演で、報道陣を圧倒した。終演後には内、大空ゆうひ、那須佐知子の3人で囲み会見を開催。
内は、9月の初日を迎えるまで「大変でした。僕の中でいろんな作品をやらせて頂きましたけどとにかく難解で。どこが大変？全部ですよ（苦笑）。こういった文学的というかの作品は初めてで」と、苦労したという。
その一端は膨大なセリフ量にも現れているようで内は、「しゃべり倒してますね。ほかの舞台だとハプニングがあってもフォローみたいなことがあるんですけど、この作品は完全個人戦みたいな感じでフォローをしたり、フォローされたりができないんです（苦笑）。これまでの公演では台詞を忘れてしまうことはなかったですけど、今後はあるんだろうなって。これまでも本当にゼロコンマ何秒くらいでしたけど一瞬そういうこともありました。神経を研ぎ澄ましておかないと……。本当に繊細なお芝居なので、ちょっと崩れたら、ダダダダと崩れちゃうので気を引き締めないとなって」と、しみじみ。
この不治の病に侵されている役作りのために、「3.5キロくらいは痩せました」という内。「甘いものを食べないようにとかはやりました。プライベートで筋トレもやらないようにして、筋肉も落としました。これ以上痩せないとは思いますけど、健康には気をつけたいです」と、相当に作り込んでいるのだとか。
重たい作品とあり、内も「役を引きずるんですよ。僕ね、初めてなんです。オン・オフはっきりできるタイプなんですけど、『本当に病気になるんじゃないか俺！？』っていうくらい。オン・オフが切り替えられない。それだけ自分の中でも、役に入り込めっているのかなって」と、大変さとともに手応えもあるよう。
そんな内の楽しみとしては、「家に帰ってお風呂に入浴剤を何を入れようっていうときに切り替えしています。バスソルトを混ぜてゆっくり湯船に浸かっていると『ああ良かった』って。そこが1日の1番の楽しみです」と、ここはテンションも上がったのか身振り手振りを交えて話していた。
また、那須からは「おけいこでも『格好良すぎる』って言われてて」と、暴露があり内は苦笑いしながら「全員が僕自身をイジってくるんですよ！要所要所で！演出の石丸さんが言い出したんですけど、カンパニーの中でそんなダメ出し聞いたことないですよ（苦笑）！そうしたら、その後から、『その仕草は格好良すぎる』と来たりして、いやいや僕立ってただけですよって、和気あいあいとしたけいこ場でした」と、前代未聞のダメだしが入ったエピソードを披露し、報道陣を爆笑させていた。
舞台『まさに世界の終わり』東京公演は13日から11月6日までDDD青山クロスシアターにて上演！
“格好良すぎ”でダメだし！？
