『喜劇 おそ松さん』(演出:小野真一)公開ゲネプロが14日、東京・日本青年館で開かれ上演前にキャスト12人が囲み会見を開き、意気込みを語った。
TVアニメ『おそ松さん』の舞台化で、これまで2016年9月に第1弾『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』、18年3月に第2弾『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』が上演され満員御礼の人気公演となっている。本作では“喜劇”と銘打ち、『おそ松さん』のコメディーの要素を追求しており、こちらもすでに公演は満員御礼と反響を呼んでいる。
会見には、おそ松役・高崎翔太、カラ松役・柏木佑介、チョロ松役・植田圭輔、一松役・北村諒、十四松役・小澤廉、トド松役・赤澤遼太郎、トト子役・出口亜梨沙、イヤミ役・窪寺昭、チビ太役・KIMERU、ハタ坊役・原勇弥、松造役・佐久間祐人、松代役・ザンヨウコが登場。まずはそれぞれ意気込みを口にしていくこととなった。
高崎は「高崎翔太、30歳。『おそ松さん』を頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」と、硬めの表情を作ってのコメントに、一気に一同を和ませ、先陣を切る。
柏木は「今回の舞台は(六つ子をイケメン化した)F6がいないということで、いない部分をカラ松が担っていかないとと思っています」といい、植田が「そんなことないだろ!」とツッコミ。
植田は、「喜劇と銘打っているので逃げ切れないというか笑わせないといけないと思っています」。
北村は、「キャスト全員がのびのびとやっていますので楽しみにしていてください」。
小澤は「僕たちが楽しんで、その空気を観客のみなさんに感じてもらえればいいなと思っています」と言いつつ、十四松お得意の「がんばりー、マッスルマッスル!ハッスル!ハッスル!」と、決めポーズも。
赤澤は「お客様以上に僕たちも楽しんで笑いの空間にできればと思っています。頑張っていきたいと思います」。
出口は「今回も結構ぶっ飛んだ役ですけど、頑張って演じたいと思います」と言ったもののどこかぶりっ子口調だったため、キャスト陣からツッコミが入ることも。
窪寺は「イヤミという役を通して世の中で世知辛い思いをしている男性・女性に勇気と力を与えられると思います」。
KIMERUは「髪の毛1本でおでんをこよなく愛して頑張りたいと思います」。
原は「本当にメチャクチャおもしろい、キャストのみなさんとハタ坊としていしっていきたいと思います」と、ハードルを上げ全員から止められることも。
佐久間は「おそ松さんに初参加させて頂きます。F6の居ない部分部分を私と柏木くんで……」と、ボケると植田が「無理だよ!」と、ツッコミを入れカンパニーに溶け込んでいるよう。
ザンは「六つ子のお母さん役です。私もいままでお母さん役をたくさんやってきましたけど延べ人数が一気に増えました(笑)」。
一通りあいさつしたところで質疑応答となり、前作との違いを問われ、高崎は「いままではコント集という感じでした。今回約80分くらいの1本のお話になっています。1本通すというと、だいたい誰かが成長していくのですが、この作品は1本通して誰も成長しない……」と、はっちゃけた回答で場内を爆笑させ、植田も「誰もそれじゃ観ないわ!」と、ツッコミ!
その内容としては小澤は「今回の作品は“笑いの戦場”みたいな感じで、あいつが笑いをとったから俺も笑いとりに行こう!という空気感で切磋琢磨みたいな空気感があって、そういうところを観てもらえるとより一層笑いって観てもらえるなと思います」と、笑いに振り切っているとも。
さらに、記者から六つ子キャストへ、六つ子以外なら誰をやりたいかという質問へ、柏木は「俺はカラ松以外考えられない」と、珍回答で報道陣を爆笑させたり、赤澤が「十四松やりたいですね」と言い出せば小澤が「十四松簡単じゃねぇぞ!」と、キレ芸を見せたりとハチャメチャな返答ばかりとなった。
ほかにもけいこ中のエピソードへは柏木のナルシストっぷりを証言するキャストが続出し、笑いを誘いつつ、最後に高崎から「あしたの初日から怒涛で、ノンストップで走り抜けようと思います。今回、みんなけいこ期間がとれました。凝り固まらずに何度観ても楽しい作品で、笑顔で帰って頂ける作品になっていると思います」と、アピールしていた。
『喜劇 おそ松さん』東京公演は15日から20日まで日本青年館にて、京都公演は23日から25日まで京都劇場にて上演!なお25日の千秋楽公演は全国の劇場でライブビューイングも実施予定となっている。