アイドルグループ『AKB48』チームKの矢作萌夏(16)が16日、東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLで『AKB48矢作萌夏ソロコンサート~みんなまとめてすちにさせちゃうぞ~』公演を開き、約2000人が矢作と一緒にコンサートを楽しんだ。
12日から19日までTOKYO DOME CITY HALLで開催されているAKB48グループの新春コンサート。12、13、14日はグループでのコンサートが華やかに行われたが、前日からソロコンに突入し村山彩希が先陣を切った。
矢作は、昨年1月の『第3回AKB48グループ ドラフト会議』で『AKB48』チームKから第1巡目で指名を受け研究生に。同年12月に正式にチームKに昇格と同時に、本コンサートの開催が発表となり、加入わずか1年でしかも、研究生として史上初のソロコンとなるなど、“スーパー研究生”ぶりで話題となった。今回は“好き”ならぬ“すち”をテーマに自身がセットリストや演出案をだしたステージに立つ。
ステージ中央には、ステージ2階部分まで届こうかというくらいの謎の黒いベールに包まれた何かが設置されているという、これまでの公演でも見ない光景が。そして、開演5分前に影ナレーションで矢作から「きょうはいっぱい声だしてください!」と元気良く呼びかけると、ステージの大スクリーンに動画アプリ『TikTok』の動画を15連発で公開するという女子高生らしい演出でスタートさせる。
1曲目は『永遠プレッシャー』から幕開けとなり、ステージ中央の物体のベールも取り払われるとそこには巨大なカエルが!山梨からやってきたというこのカエルに「少女とカエルが並ぶコンサートは初めてだと思います!」と、胸を張りつつその頭の部分に乗ってのパフォーマンス!『意外にマンゴー』、『シンクロのときめき』と歌い上げると、早着替えで黒い衣装となり『絶滅黒髪少女』を熱唱した。
序盤のMC後は、一緒に矢作と学校に通っている気分になれる映像演出で予告した“コスチューム早着替え連発コーナー”が展開。まず、5曲目『ウィンブルドンに連れて行って』ではテニスウェア、6曲目『ハート型ウイルス』ではナース、7曲目『ロマンス拳銃』では婦警さん、8曲目『トイプードルと君の物語』では犬、9曲目『せっかちなかたつむり』では学校の制服と、観客の視線を釘付け!
中盤には懐かしの楽曲を歌うこととなったが、その1曲目となる『レベッカ』の『フレンズ』から。松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー』を歌った際には「♪もえはまだ16だから~」と、しっかり歌詞を替えてくることも。そこで「タイムスリップ」を「タイムスリッパ」と言い間違うご愛嬌もありつつ、「カラオケで昭和の曲を歌うのが好きだから嬉しかったですね」と、感想を。
その懐かしの楽曲コーナーの後には『SDN48』の楽曲『愛よ 動かないで』を歌う一幕が。こちらは、ピアノ演奏ゲストとして都 啓一(Rayflower/SOPHIA)が伴奏を務めるなか、曲の終盤には紙吹雪も降ってくるなど、伸びのある声と歌唱力、さらに世界観でしっとりと聴かせた。
自身の憧れである元『NMB48』渡辺美優紀の楽曲『わるきー』のサビの部分を『♪もえきー』に言い換え。姉に向けての楽曲『約束よ』を歌おうとしたところ、なんと大盛真歩がサプライズゲストとしてステージに立つことに。姉の元『SKE48』矢作有紀奈から預かったという手紙を読み上げることとなったが、瞳を潤ませる矢作に対して、大盛は泣きながら読み上げることになり、観客たちの笑いを誘った。
そしてアンコール前ラストの楽曲『未来の扉』では「私のAKB48の未来に向けて歌いたい」と気持ちを伝えつつ、「AKB48の先頭に立てるように……」と言ったところで頭を振り前を向くと「いや引っ張っていきます!!まだまだ未熟者ですが見守っていてください」と、今後への決意を宣言した。
アンコール後MCでは矢作へのサプライズが。スタッフから手紙を渡され、それを読み上げるとなんと今夏に矢作の写真集の発売が決定したとのアナウンスが!これに矢作は次の進行が吹っ飛ぶほど驚きつつ「いっぱい買ってね!」と、可愛くアピールした。
そしてアンコールの4曲は、何度も“すち”が言えるものとなり、『大声ダイヤモンド』、『希望的リフレイン』、“#好きなんだ”をもじった楽曲『#すちなんだ』、“君のことが好きだから”をもじった楽曲『もえのことがすちだから』を歌唱。どの曲も“好き”の部分が“すち”となる遊び心満載で『もえのことがすちだから』では今度は空気で膨らむ自身の飼っているカエルに似せた巨大カエルが登場。歌い終えて「みんな大すちだよ!」と、叫べば客席からは「すちー!」と大声援が返り、再び矢作が「すちーー!」と、絶叫して初のソロコンを駆け抜けていた。
■セットリスト
overture
M1:永遠プレッシャー
M2:意外にマンゴー
M3:シンクロのときめき
M4:絶滅黒髪少女
M5:ウィンブルドンに連れて行って
M6:ハート型ウイルス
M7:ロマンス拳銃
M8:トイプードルと君の物語
M9:せっかちなかたつむり
M10:フレンズ
M11:センチメンタル・ジャーニー
M12:冬のオペラグラス
M13:MajiでKoiする5秒前
M14:愛よ 動かないで
M15:もえきー
M16:やさしくするよりキスをして
M17:最強ツインテール
M18:約束よ
M19:未来の扉
EN1:大声ダイヤモンド
EN2:希望的リフレイン
EN3:#すちなんだ
EN4:もえのことがすちだから
※記事内写真は(C)AKS
※写真を公式写真に差し替えました