アイドルグループ『関ジャニ∞』安田章大(34)、俳優・古田新太(53)、女優・成海璃子(26)らが5日、東京・新国立劇場 中劇場で音楽劇『マニアック』(演出:青木豪)東京公演公開ゲネプロを開いた。
青木氏のオリジナル作品。八猪(やずま)病院を舞台に、医院長・八猪不二男(古田)の娘・メイ(成海)に一目惚れした植木屋の犬塚アキラ(安田)を軸に話が展開。あることがきっかけで、不二男が行う医療の秘密を知ったアキラはメイを病院から連れ出そうとするのだが……。ギャグなテイストで明るい音楽劇だが、扱うテーマは現代でも答えの出ないものがふんだんに盛り込まれており、笑って観終えた後には考えさせられる部分もある作品だ。
ゲネプロでは、キャスト陣がはっちゃけた楽曲を生バンド演奏で歌ったりダンスしたり、突拍子もないセリフなどに笑いも起こっていた。
終演後囲み会見が開催。すでに関西で上演が始まり、満を持しての東京公演だが、安田は「来てくださる方に感謝しかないです。楽しんでもらえたら」と、アピール。
今回安田の起用は、古田とバラエティ番組で共演したことがきっかけで、本舞台へのラブコールが送られ舞台初共演とあいなった。その古田へ安田は「やっぱり統率力じゃないですか。この座組がまとまっているのは、それは古田さんのおかげだと思います」といい、古田は「安田くんはすごく素直で、非常に信頼もできますよ」と、認めていた。
作品は成海によると、「最初の台本から役柄がだいぶ変わって楽しいです」と話していたが、古田は「ラブストーリーのラブがなくなった」と、なくなったものを挙げれば安田も「ああ、ラブをどっかに落としてきたんだろうなって。でも、ラブはあると思います」とのことだった。
作品タイトルにかけて安田のマニアックな部分はないかと質問が挙がると、「周りに言われて初めてマニアックやったんやと気づくことが多いです」と、とくに意識していないようで、古田は「安田くんは『関ジャニ∞』のなかでもバランサーで、後の人たちは変わった人が多い」と、意見すると安田は「笑ってしまいました」と爆笑していた。
また、安田というと昨年、18年4月に背中と腰に全治3か月の骨折をしたこともあっただけに、「お体は問題ないですか」と記者が気遣った声をかけると、「見てとってください」と、笑みを浮かべ、すっかり良くなった様子だった。
ちなみに大阪公演の際には、「客席から『ブラボー』と聞こえた」という安田。すると古田が「かけてるんだろうな。“ブラブラする““棒”ってことで……」と何やら意味深なコメントを残し、安田も「だから何回も言うたんか」と、妙に納得した様子。とはいえ、そのフレーズは気に入ったようで安田から「ぜひ“ブラボー”の作品を見に来てください!」と、アピールしていた音楽劇『マニアック』東京公演は5日から27日まで新国立劇場 中劇場にて上演!
■出演
安田章大、古田新太、成海璃子、堀内敬子、小松和重、山本カナコ、宮崎秋人、山崎静代、頼朝明子、浅野和之ほか