お笑いコンビ『爆笑問題』の田中裕二(54)、お笑いタレント・ゴー☆ジャス(40)、脳みそ夫(39)が15日、都内スタジオで劇場アニメーション『映画プリキュアミラクルユニバース』(監督:貝澤幸男/配給:東映)アフレコイベントを開いた。
2004年からスタートし、昨年15周年を迎えたプリキュアシリーズ16作目にして新シリーズ『スター☆トゥインクルプリキュア』の最新映画。2007年の劇場版から来場者にプレゼントされているミラクルライトをクローズアップし、『HUGっと!プリキュア』『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキャラクターたちも加わって、宇宙を大冒険する物語。田中は映画版のゲストで、ミラクルライトを作る惑星ミラクルの星々を司る大統領役を、ゴー☆ジャスと脳みそ夫は宇宙警備隊の一員として作品を盛り上げる。
田中はアフレコで「ホゥ、ギャルがいっぱいじゃのう!」と刺激的なセリフだったが、関係者からは「完璧です!」と声が飛び、2人からも「さっすが!」と、絶賛の声が。一方のゴー☆ジャスは「無駄な変身はおやめなサイパン!」「無駄な変身はおやめナイジェリア!」と、どれが採用されたのか分からないがとにかくネタで彩ることとなり、脳みそ夫は「やつらを一人残らず捕らえろっす~」と、ゆる~い感じのセリフで、報道陣を沸かせた。
田中は「プリキュアは54歳のおじさんには遠い存在でしたけど、11歳の娘が小さい頃は見ていたので喜んでくれました」と、発表になったときの喜びを。とはいえ、ゴー☆ジャスと脳みそ夫を見ながら、「いろいろイベントがあって、いろいろやってきて、きょうほど目的が分からないイベントはないです!知らないです、この人達。出てることも知らなかったので、ビックリしました」と、ツッコミをいれ2人をずっこけさせた。
ゴー☆ジャスはといえば普段は“宇宙海賊”という触れ込みで活動しているのに対して、宇宙警備隊という役なため「真逆なんです」と苦笑いしつつ、「子供が4歳で前作でプリキュアデビューしまして、運命だなって。この作品が子供の劇場デビューだと思います」と、ほのぼの語り、脳みそ夫は、「プリキュアというビッグタイトルで」と、喜びを語った。
アフレコへは難しさがあったという田中は、「まず、大統領でフクロウですと言われたのでどうやったらいいのか分からなくて。フクロウの声のホゥなのか、相づちを打つようなホゥなのか台本を読でも無理だと思って。だからアフレコ当日、監督さんに、『全然わからない』と聞いたら、『田中さんの普通な感じで』と言われて。僕は監督を信じていますけど、ドキドキしています」と、苦笑い。そこで自分の感じるままにホゥと言ったそうでプリキュア愛を一言でとリクエストされた際には、「“ホゥ”です」と、微妙な感情を表情に乗せて伝えていた。
一方、初のアフレコだったというゴー☆ジャスは「やっぱり豪華声優陣がいっぱいいるなかでやるんだろうなって思っていたら、1人で録るんです。サクッと終わったんです。すぐ終わりました。でも、いいものが録れたと思いますね」と、しみじみ。ちなみに、アドリブでネタもぶっこんで「言ってみたらOKと頂いた」そうだが、これにはそうせざるおえない理由があったというゴー☆ジャスは「脳みそ夫くんより先に録ることになったので、あいつはどこまでやるんだというので入れました」というライバル心からだったそうだ。
イベント後半には、ゴー☆ジャスと脳みそ夫はプリキュアネタを披露。これに田中がどちらがより“プリキュア愛”にあふれているかジャッジすることに。面白かった方ではないという前フリもつくなかで、ゴー☆ジャスは3歳の愛娘から借りてきたというプリキュアのグッズを手にしながら“新しいプリキュア”といったショートコント3本、脳みそ夫は作品のことを盛り込んだ歌に乗せたダンスを披露。結果、軍配をゴー☆ジャスにあげたが田中は「ネタは同じくらいです。娘さんのものを持ってきたことが大きい」と、愛娘のおかげで勝利を勝ち取るという心温まる結果を残していた。
『映画プリキュアミラクルユニバース』は3月16日より全国公開!