エンタテインメントコンテンツ『Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo 万華響-MANGEKYO-』初日公演が10日、東京・有楽町のオルタナティブシアターで幕を開けた。
本公演は、JTBコミュニケーションデザインと、国内屈指のノンバーバル(非言語系)エンタテインメント和太鼓集団『DRUM TAO』が共同で企画・制作。ステージ空間の映像演出をチームラボ、衣装プロデュースをコシノジュンコ氏、舞台美術を松井るみ氏が手掛けており、和太鼓をはじめとした和楽器を操るDRUM TAOのパフォーマンスに、革新的な技術を融合させ魅せる。
2019年度公演はDRUM TAO のパフォーマンスに加え、270度のプロジェクションマッピングで、新しい世界を見せる。公演直前の劇場内には、プロジェクションマッピングが描く龍が優雅に会場前方を飛び回り、観客を幻想的な世界に引き込んでいく演出でスタート。
公演がスタートすると、森の中で和笛と琴が奏でる音に乗せて天女が舞う神秘的な空間を創り出したり、歌舞伎をオマージュした演出やコミカルなパフォーマンスなども。初日公演のアンコールでは、観客が携帯で撮影可能な楽曲も観られた。
この日の終演後には、メディアプレゼンテーションが開催。内閣府クールジャパン戦略担当の平井卓也大臣、衣装を手掛けたコシノジュンコ氏、『DRUM TAO』の岸野央明氏、山口泰明氏が登壇した。
平井大臣は「すごく迫力もあるし、これが常設ということに驚いております。ブロードウェイみたいなものですね!これから日本に来られる方には、ぜひ観てもらいたいなと思います」と、呼びかけつつ、その特徴へ「言葉が全く要らない。観ていれば伝わるし、楽しい。チームラボさんも世界で活躍されていますが、このコラボが実現したということの価値が大きいと思います。私もアンコールの曲は撮影も写真も撮らせていただきましたので、私自身が先頭切って拡散しようと思っています!」と、興奮気味。
一方、コシノ氏は「何度観ても感動します。“本気で真剣にやる”ということが伝わります。観れば観るほどだんだんハマっていく」と、魅力を語り「日本でこういうコンテンポラリーなものの常設ってなかなかないと思う」と、常設公演にも期待を寄せる。
衣装のポイントについてコシノ氏は、「肉体の魅せる効果というのが衣装の目的でもありますから、動く美しさを発揮できるよう“鍛えた体を美的に見せる”ということと“動きやすさ”ですね。TAOの人たちが着心地がよく、動いてても楽で動きたくなるように作りました。すごくいいチームワークで動いていたので、衣装の効果もあったのかなと思います」と、手応えとともに語ったが、「毎回『次はこうしたい、ああしたい』って思うんですけどね(笑)。(衣装も)いいところは続けていきながら、常に進化していきますね」と、さらなる意欲もチラリ。
岸野氏は初日の幕が無事に開いたことへ「この初日に目掛けて制作とけいこを重ねてきたので、楽しかったのが1番で、少しほっとしている部分もあります(笑)」と、胸をなでおろす。公演へはパフォーマーとしての視点で、「『万華響』の世界に入ったかのような空間を一番大事にしてきたので、それを感じて楽しんでいただきたいなと思います。また、いろんなクリエーターの方々の渾身の作品が互いに高め合っていい具合のコラボレーションになっているので、すべてを堪能していただきたいなと思います!」と、アピール。
そして、岸野氏は「可能な限り次の公演からどんどんブラッシュアップを重ねていければ。それが常設の強みでもあります。毎回毎回ベストを尽くして、『次の公演はもっと今以上に!』というのを心掛けて、常に楽しんでいただける舞台を目指します!」と、意気込んでいた。
『Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo 万華響-MANGEKYO-』は10日から6月30日まで有楽町オルタナティブシアターで上演!