アイドルグループ『HKT48』の指原莉乃(26)が28日、神奈川・横浜スタジアムで卒業コンサート『指原莉乃の卒業コンサート~さよなら、指原莉乃~』を開催。終演後、公演ラストに着ていた純白ドレス姿で囲み会見を開き、心情などを記者に向け語った。
以下、一問一答。
――卒業コンサート終えていかがでしたか?
本当にあっという間で、3時間半近く出ずっぱりだったんです。けれど、本当に一瞬一瞬の記憶が脳裏に焼き付いて離れないくらい。すごくあっという間に感じて、初めての経験というか、こんなふうになるんだなと、すごくビックリしました。
――アイドル人生を振り返って?
スピーチでもお話したんですけど、もしかしたら切り抜いたら1日1日、元気がない日とかつらい日とかもあったかもしれないんです。けど、全部記憶から消して11年間ひっくるめて、すっごく楽しかったなと今は胸を張って言えます。
――これからどういう活動をしていきたい?
えー。どうしましょうね。今までも卒業発表してからこういうお仕事があると聞かれて、前田(敦子)さんだったら女優さんとか、(大島)優子ちゃんもそうですけど、みんなあるんですよ。でも、私本当になくって。今までどおり頂いたお仕事を一生懸命やるという気持ちです。
――それでも歌手はやらない?
あっ、はい(苦笑)。きょう見てもらって分かる通りすごく歌は苦手なのできょうでやり尽くしたなと思います。ファンクラブとかのイベントとか、小さいところで歌うことはあると思うんですけど、バッて出ていってドーンってやる感じで歌うことはもうないと思います。
――内田裕也さんが天国から“降臨”され、松本人志さんが登場されましたけど経緯は?
裕也さんが亡くなったときに、ちょうど卒業コンサートの前だったこともあって、気持ちを込めて1曲歌いたいなと思っていたんです。もともと歌うことは決まっていたんですが、やっぱり裕也さんも相方がいた方が嬉しいんじゃないのかなと思ったときに、裕也さんの適任いない!と思って。本当はメンバーかな……いや、卒業メンバーかな……とか思ったんですけど、あれできる人いないぞ!って思って考えていたんです。それで松本さんしかいなくない!?と、思って。松本さんは「行けたら……パチンコの営業と迷うなあ」なんて言ってたんですけど、そのあとにいろんな人に「マジで出てくださいってお願いしてもいいですかね?」って相談したら「いいんじゃない、馬鹿なフリして聞いてみれば?」と話があって、事務所を通してお願いをしたら快くOKして頂いて。きっと、裕也さんのこともあってだと思うんですけど、そういう経緯です。
――松本さんはどうでした?
えー!可愛かったですよね。なんか(手で作る)ハートのポーズとか、嫌かなと思ったんですけど。優しいですね。嬉しかったです。
――きょうのコンサートで1番印象に残ったシーンは?
すごい、すぐ忘れちゃうんですよ、景色を。総選挙で1位になったときとかもこの景色目に焼き付けておこうと思っていても記憶から飛んでいっちゃうんです。今回も一瞬一瞬、全部記憶に残していこうと思って覚えていたんですけど、1番記憶に残っているのは最後、王冠のところまで行ってお礼をして、照明が全部落ちて、全部真っ暗になって、ファンの方のサイリウムの光だけ残ったときは、すごく綺麗で。ああ、ずっと見てたいなと思うくらい本当に綺麗でした。
――照明が落ちたあとも王冠にいたんですか?
あっ、いました。本当はすぐはける予定だったんですけど、綺麗すぎて、うわぁ、ずっと居たいなと思って、1分くらいとどまっちゃいました。とっても綺麗でした。
――HKT48以外のメンバーの人選は?
私のことを好きって言ってくれていたメンバーとか、親交が深いメンバーにお願いしてなんとなく集まってもらった。人によっては私が声かけたわけじゃないですけど、この子がいたら嬉しいなと思う子もいました。
――今後のAKB48グループをどう見守っていきたい?
HKT48に関しては新公演も書きますし、村重杏奈の事務所への所属も決まって、バラエティーで対決することもあるのではと思うので私も腕を鍛えておきたいと思います。
――その新公演については?
まだ、1曲の半分しか書けてないんですよ。発表のとき1曲の半分って言ったら冷めるかなと思って、1曲って言っちゃったんですけど(苦笑)。シンプルな公演がすごく好きなので、劇場公演は観ていて飽きないものがいいと思うんです。尖ったことをするというよりも、今まで『AKB48』がやってきたもののような公演にしたいですね。『いま、月は満ちる』というタイトルにしたのは、私がいなくなったり宮脇咲良や矢吹奈子がいない、兒玉遥ちゃんもいないこの状況でパワーダウンしたと思われないような。いま、これで月が満ちているんだよって思ってもらえるような公演になったらいいなと思って。半分しか書いてないですけどそんな感じになると思います。
――今後の『HKT48』について。
風通しの良い『HKT48』にしてください。ってことで、『HKT48』は比較的風通しが良いというか、相談したらいろんなことが通るチームであると思うんですけど、やっぱり人間と人間なので、目を見て話してしっかりコミュニケーションとるのが大事なので。直接ありがとうと言えないので、ああいう形で言うことになったと思います。
――総選挙3連覇のときの公約はどうなりますか?
『ゆび祭り』ですか?ビックリすると思うんですけど、実は動いているんです。私が知らないところでどんどん動いているらしくて、出演者とか決まっているわけじゃないんですけど、なんかまたイベントとは違った形で、実現できるんじゃないか説というのがあるらしいです。私も分からないですけど、早いところやらないとなと思っています。
――序盤から涙している様子でしたけど?
リハの段階からすごい耐えてて、堪えてて、お昼のリハでは泣いちゃっていたんです。『HKT48』へ移籍してからいろんなことがあったけど、メンバーが泣いてくれる関係性が築けたんだなって安心して。可愛いなと思って、メンバーが泣いているのを見るたびに泣いていました。
――具体的な1番な思い出は?
1番か……。本当のこというときょうの景色が綺麗で、忘れられなかったんですけど……1番か……なんでしょうね、1番が決められない。いろいろでてきて。こういうことってきっとないと思うので、改めて『AKB48』として『HKT48』として生きていた時間ってすごいんだなと、いま気づきました。
――AKB48グループに対して、心残りは?
みなさん知っていると思いますけど、今この状況でタイミングがちょうど重なっちゃったというのはります。それにかんしてはまだ改善の余地というか、改善の余地どころか、全てをまた1から作り直してやっていかないきゃいけないと私は勝手に見ていて思う。自分にできることはすごく限られていますし、今までも口に出してはいなかったですけど、実際に会社の人達に『どうしたらいいのか』『こうすることはできないのか、ああすることはできないのか』と何度も声を上げたんですけど、もちろん私1人の力で動くようなものではないのだなって。あらためて社会というもの、会社というものの厳しさに気づきましたし、これから本気で変えたいんだったらすべてを1からやり直さなければいけないと思っているので、私にできることがあれば手伝いたいと思っていますし、悔いがないと言いましたが、それに関しては確かに……そうですね、もっと自分が何かできなかったのかなと。
――指原莉乃さんにとってアイドルとは?
えー!情熱大陸みたいですね(笑)。シンプルですけど、私の全てですね。アイドルとしてしか生きた記憶しかないので、これから先どうなっちゃうのか。すべてだっただけに、これから抜け殻のような生活になっちゃうんじゃないかと不安です。
――アイドルファンの自分から見たらどんなアイドルだった?
やっぱりアイドルとしては好みのタイプではなかったです(苦笑)。好みのタイプは歌って踊れてしっかりしていて、夢を与えてくれる清潔なアイドルなので。クリーンな感じではなかったと思います。下品だし(苦笑)。好みではないですけど、でも頑張ってるなと思うと思います。
――今まで当たり前にやってたコンサートとかが自分からなくなるという感覚はどんな感覚?
正直、いまは感覚としてはまったくないんです。もしかしたら明日もステージがあるんじゃないかって思っちゃってます。
――指原さん、東スポです!
お断りします!(指原も記者たちも爆笑)……それで何かありましたら?
――それだけお綺麗だとこれからたくさんいい男性が寄ってくるのでは?
言うと思った!(笑)いままで私は制限というか片思いするのは仕方ないので、恋心を抱くのは成人メンバーにかんしては制限はされていなかったので。とはいえ、デートとかはするかもしれませんよね。なんだこの匂わせ(苦笑)。素敵な方がいればそういうことがあるのではないかなと思います。
――ちなみに、どんな人がタイプ?
口が堅い人でお願いします。アイドルをやめても結局口が堅い人がいいなと思います。
――最後に。
これまで11年間、お世話になりました。そしてこれまで本当にありがとうございました。ちょっと気になる点も多い『HKT48』、そして、至らぬ点も多い『AKB48』なんですけどこれからも応援してくれたらありがたいなと思っています。ありがとうございました。
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