映画『新聞記者』完成披露舞台あいさつが開催！
俳優・松坂桃李（30）、シム・ウンギョン（25）、高橋和也（50）、北村有起哉（45）、田中哲司（50）が4日、東京・丸の内ピカデリーで映画『新聞記者』（監督：藤井道人／配給：スターサンズ イオンエンターテインメント）完成披露上映会を藤井監督とともに開いた。
真実に迫ろうとする新聞記者・吉岡エリカ（ウンギョン）と、理想と現実の間で葛藤を抱える内閣調査室の若き官僚・杉原拓海（松坂）が、1人の失脚した内閣府官僚・神崎（高橋）をめぐり交錯。その裏にある、権力で覆い隠された闇に迫ることができるのか……を描いたサスペンス。
赤いドレスに黒いジャケットを羽織ったウンギョンと、黒いスーツ姿で登場した松坂。ウンギョンは韓国と日本の映画の撮影の違いへ「期間が違いますね」といい、「インディーズだと2週間と聞いています。できるかどうかですが、この映画で経験したものはすごく貴重で、自分の芝居も成長できたと思います」という。
松坂もウンギョンのコメントにうなずきながら、「今回の撮影は20日に満たないくらいで、なかなかギュッと詰まったスケジュールでした。監督をはじめスタッフ・キャストと一丸となってでしたけど、自分の役柄的にも、ズシリと来ることが多くて、メンタル的に気持ちが来るところがありましたね」と、気分が重くなることがあったそう。
さらに自身の役どころへ、松坂は「杉原という男は目の前の1つつの出来事に、思いや信念をぶつけて揺れ動いて、自分に問い正して進んでいくんです。けど、自分もそういうことができているのかあらためて実感しましたね」と、プライベートでも学ぶことが多かったそうだ。
田中は松坂の上司役だが、田中は「悪いやつの集大成のような感じがしました」と笑い、松坂も「やっぱり怖かったですね。静かなものが迫ってくるようなものを感じました」と、プレッシャーを感じたのだとか。逆に高橋は「僕の役は優しさ、田中哲司さんの対極にいるような役ですね」といい、松坂も「優しく包み込んでくれるような感じでした」と、松坂に優しい役で、ホッとすることもあったよう。ちなみに高橋は現実でも松坂へ「初対面でシュッとしてるなぁ」と、温かいコメントを寄せていた。
イベント後半には、ウンギョンが“記者“となってキャスト陣に質問するコーナーが開催。「どこでセリフを覚えていますか？」という問いかけに、田中が「歩きながらです」というと松坂は大きくうなずきながら、「僕は焼き肉を焼きながらとか、何かしながらなんです。家でも何かをしながらとか、自分の中で負荷を与えながら覚えるという感じですね」と、“ながら”だそう。
続けて、「休みの日が何をしている？」という問いかけに、松坂は、「ひたすらTVを観ていますね。ダラダラっと。朝の情報番組、ワイドショー、アニメだったりとか、夕方のニュースとかドラマとか」という過ごし方をしているのだとか。すると、北村から「自分を追い込まないの？」と声がかかったが、「いやー解放されたいですね」とあっさりと答え、北村が「裸でばーん、ぼーんと過ごしてるの？」と水を向けると、「そうですね。ばーん、ぼーんという感じです（笑）」と、ジェスチャーとともに休みを表現して笑いを誘った。
さらに、ウンギョンから「最近泣いたことは？」との質問に松坂は、「この前ヒジを思い切り椅子にぶつけてものすごく痛くて、思わず涙は出ましたね」と、ごくごく一般的なことを話す。ここで北村が「この映画で何回か泣きましたよ」と満点の回答で、ウンギョンも「だから私も質問したのに……」と苦笑いし、松坂は「何も言えなくなってしまった」と、期待に応えられずがっくりと肩を落としていた。
質問しまくるウンギョンに松坂も「気に入っている日本語は？」と尋ねると、「あります！ナウいです」と言い出し、これには会場も和んでいたが、「私もどっかで聞いたんですけど、古いけど、いいですね古いから」と、解説も。間を置かず、ウンギョンは松坂へ「きょうはナウいですね」とお茶目に声をかけ松坂は「ありがとうございます」と、楽しげだった。
そして松坂から、「この作品について、『一言でこういうと』というのが見つけられていないんです。こういうふうに楽しんでくださいという、僕の中でいいワンワールドが見つからないんです。でも、あらためてこうしてみなさんに届けるということで、観た後に感想を映画の公式のサイトにコメントを寄せてもらえればと思っています」と、メッセージを寄せていた。
映画『新聞記者』は28日より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国公開！
「ばーん、ぼーん」をジェスチャーで示す松坂
焼き肉を焼きながらはこんな感じだそう
