アニメーション『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』(監督:水島努/配給:ショウゲート)初日舞台あいさつが15日早朝、東京・新宿バルト9で開かれ『あんこうチーム』の西住みほ役・渕上舞、武部沙織役・茅野愛衣、五十鈴華役・尾崎真実、秋山優花里役・中上育実、冷泉麻子役・井口裕香が登壇し、司会は園みどり子&後藤モヨ子&金春希美役・井澤詩織が務めた。
戦車を使った武道『戦車道』が大和撫子のたしなみという世界で、女子高校生たちが『戦車道』を繰り広げるハートフルタンクストーリーとして、2012年から13年にかけTVアニメが放送され人気を博した“ガルパン”の略称で知られる『ガールズ&パンツァー』。TVアニメのその後を描いた『ガールズ&パンツァー 劇場版』も15年11月に公開され1年以上上映され続けるという異例の大ヒットを飛ばし、25億円を超える興行収入というアニメ映画史にも名前が残るものとなった。本作『最終章』は劇場版のさらにその後を全6話で描くもので、2017年12月に第1話が上映されている。
その第1話では、主人公・みほたちの通う『大洗女子学園』で3年生の河嶋桃に起こりそうなあることを“阻止”するために新たに戦車道大会『無限軌道杯』へ新たな仲間も加わって参加。その第1回戦、BC自由学園の策略に翻弄され窮地に追い込まれていた。
上映後、キャスト陣は、チームマークが入ったパンツァージャケット姿で登壇していたが、中でも井澤は“風紀”と書かれた腕章を巻いていることも。茅野は「戦車があればなんでもできます(笑)」と、茶目っけたっぷりのあいさつをして場内を温めたり、尾崎は大興奮で大迫力に仕上がっている映像に「だいぶ血行も良くなっているのではないでしょうか?」と問いかけると、客席からも大歓声があがり、この興奮具合を見た中上は「ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!」と、優花里おなじみの掛け声を観客たちとコールアンドレスポンス!さらには渕上が作品の出来を観客達に問いかけたときに「最高!!!」の声が返りこれにはキャスト陣からも笑みが漏れた。
本作のお気に入りシーンへ渕上が「ケーキを食べるシーンが、どれもおいしそう」というと、茅野も「食いしん坊な我々『あんこうチーム』としてはね(笑)」と言い一同うなずいて和気あいあい。ちなみに「カヌレにフォークが入るシーン」(渕上)、「ブリオッシュの頭をスポっと取る」(茅野)ところに目が行ったのだとか。
登場キャラクターでのポイントとしては、中上が『最終章』から登場したBC自由学園の隊長・マリー(CV.原由実)を挙げ「“くにくに”と、出てくるのがすごかった!」というと、尾崎も「だいぶ反ってた」と、マリーの運動神経の凄さを語ったり、茅野もBC自由学園の安藤(CV.津田美波)と押田(CV.安済知佳)の奮戦を挙げる。井口は「今回はオールスターみたいな感じで、みんないいけど西ちゃん……」と、以前からずっと井口が推している知波単学園の西絹代(CV.瀬戸麻沙美)を挙げブレない姿を見せた。
さらに、尾崎はBC自由学園に底知れぬ恐怖を感じていたと告白し、「第1話でなんか怖いと思っていたんですけど、第2話になってなんで怖かったのかがわかりました。2度と戦いたくない!」と、その正体もついに判明するというと、茅野は拳を握り振りながら“わかる!”といった感じで共感していた。
第2話では歌もふんだんに盛り込まれているところも見どころの1つ。その収録へ、井口は「歌のシーンで監督が直々にスタジオに入ってきて、一緒に歌います!みたいな雰囲気のことがあって。キャストだけでは思いつかないアイデアがいっぱい生まれて、でき上がりを見て、ドキドキするみたいな現場なんです」と、創意工夫がある現場であることを証言。なお、今回のアフレコでは、『あんこうチーム』はそろって録ることはなかったそうで、尾崎は「初めて1人だったので寂しくて。完成してみんなの声を聴いて、“だよね!だよね!こうだよね!”という感じで」と、感じたとも語っていた。
本作では『無限軌道杯』に出場したほかのライバル校も描かれている。このことに茅野は「他校の戦いは、OVAになりませんか?」と、提案しだしキャスト陣も観客も“そうだ!”とばかり騒然になる一幕も。そこから別のチームの話となり、尾崎が“お胸の大きなチーム”で兼ね役をしていることや、井口は「この作品の兼ね役は油断ならない!大出世もあるから!」と、OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』で大人気キャラクターとなったアンツィオ高校のアンチョビ(CV.吉岡麻耶)のことを引き合いにトークを盛り上げた。
ここまで、自身の演じるキャラクターそっちのけで話が進んでいたということで、トーク後半は自分のキャラクターの見どころへ。井口は「麻子のあったかな……」と首をかしげると井澤が「そど子(園みどり子の愛称)とのことがある!」と、大きくアピール。それに加えて、井口が「甘い物に“グワッ!!”ってなる」というと、尾崎も「そこ1番声張ってたものね」と、うなずく。
中上は「優花里は挽回する回。でも以前の優花里だと気に病んでいたかもしれないけど、周りとコミュニケーションをとって信頼していた」と、キャラクターの成長を挙げたり、尾崎は「“お嬢!お口が開いてます”と、華が居眠りしているところで、ゆるい部分も出てくるようになって楽しい」とのこと。茅野は桃先輩が「沙織としてより好きになった!」といい、渕上はみほが無表情で「散開」というシーンが「怖さも感じたけど、格好良かった」と、より深くキャラクターを感じ茅野も「あれは確かに格好良かった!」と、話していた。
ほかにも、本作でよく登場するクマのキャラクター・ボコのシーンもあり“パレード”を渕上が「ボコボコに輝いているんじゃ」と想像して遊んだり、「今回隠しキャラみたいなのがいるのかな?第1話では役人がいたって聞いてます」と、さらなるポイントが挙がることもあった。
そしてラストのメッセージへ。茅野は、本日の天気が生憎の雨模様となっているということで「まいまい(渕上の愛称)のおかげで恵みの雨も降りました」と、“雨女”として知られている渕上をイジったが渕上は「いい作物が育つよ(笑)」と、ポーズをとる余裕も見せて笑いを誘う。そんな渕上から「やっぱりすごくガルパンって面白いなって!台本をもらっていたので各所で取材があっても、言えなかったのが本当につらくて(苦笑)」と、少しでも早く本作のことを話したかったのがついに解禁になったことに喜びつつ「何回も楽しんで頂けたら嬉しいです」と、呼びかけていた。
最後は、ガルパンイベントでおなじみの観客・キャストが一体となって「パンツァー・フォー!」と、声を合わせイベントは終演を迎えていた。
アニメーション『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』は全国60館で劇場上映中!
※記事内写真は(C)GIRLS und PANZER Finale Projekt