『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦が6日、東京・日比谷ステップ広場で開催され、約1300人ファンが会場に詰めかけ熱気を放った。
1995年のTVシリーズ放送の際には、社会現象までに発展したアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』。07年からは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動し、『:序』『:破』『:Q』の3作がこれまでに公開され20年に第4作目の公開を控える。
今回のイベントでは、“『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦”と題し、パリ、ロサンゼルス、上海、札幌、東京の2ヶ所、名古屋、大阪、博多にて、『シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭10分40秒00コマ) 0706版』世界上映を行うこととなった。
会場には、巨大LEDビジョンが設置。パリ・JAPAN EXPOで行われるステージ『Yoko TAKAHASHI×EVANGELION STAGE』の生中継が行われることに。まずは、『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング主題歌「残酷な天使のテーゼ」で知られる歌手・高橋洋子の歌唱ステージとなり、開会を告げるように『TENSIONS』をダンサーと共に歌唱し、『残酷な天使のテーゼ』、『FLY ME TO THE MOON』、『赤き月』、『魂のルフラン』の5曲を披露し、会場の気持ちを高めていく。
続けては、『エヴァンゲリオン』シリーズ主人公・碇シンジ役を演じている声優。緒方恵美がトーク。登壇すると、シンジの声でたどたどしい感じを装いフランス語であいさつし、「初めてのJapan Expoに来られて楽しいです」と、笑みを浮かべる。緒方は、客席へ高橋の楽曲を生で聴いたことがあるかという質問や、「24年前から観ているという方は?」と、質問を投げかけたりとファンを大事にするトーク回しを見せた。
さらに、緒方は「来年公開されるので最後です。自分も最初から長いことずっとやっていたので、はやく私達が死なないうちに新作を作ってくださいとずっと監督にお願いしていました。でも、最後となると寂しいです」と、心情を吐露。
現在の制作状況についても話すことがあり、緒方は「1つ前から7年くらい開いています。昨年、制作している会社のカラーに呼んで頂きました。そのときに、24年間のなかで、庵野総監督に『シンジだったら、この結末とこの結末だったらどちらを選びますか?』と聞かれました。そんな感じで、今回は最後まで丁寧に終われるように作ってくださっているようです。新しいアフレコが始まって、いま半分くらいまで録っています。それも少しずつ、少しずつで、人によっては30回テイクを重ねて収録しています。きっと観たことのない映像ができあがると思います」と、期待をあおるコメントを寄せていた。
ここで、庵野秀明総監督からビデオメッセージも寄せられ、パリへ「大好きな街なので、エヴァの舞台にしたいと思っています。エッフェル塔が大好きで、初めて上ったときは嬉しかったです。作品でエッフェル塔を上る描写もありましたけど、そのときは行ったこともない状況でした。かなってよかったです」と、作品に出てくる場所をサラリとアナウンスすることも。今回上映される映像について緒方は「少しずつ作っているので、最後の方にアフレコしたメンバーは少し見れたみたいで、本当にすごいと言っていました。私も観るのが楽しみです」と、話していた。
そして午後9時ごろ、緒方が預かったというスペシャル映像が上映!庵野秀明総監督が本イベントのために『:序』『:破』『:Q』を再構成した振り返り映像を上映。そのまま『シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭10分40秒00コマ) 0706版』が上映となったが庵野総監督のコメント通りパリが舞台となった映像となっており、場内は熱狂となっていた。
■『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
総監督:庵野秀明
制作:スタジオカラー
配給:東宝 東映 カラー
製作:カラー