俳優・星野源(38)が23日、東京・有楽町朝日ホールで主演映画『引っ越し大名』(監督:犬童一心/配給:松竹)完成披露試写会を俳優・高橋一生(38)、高畑充希(27)、及川光博(49)、小澤征悦(45)、正名僕蔵(48)、『ずん』飯尾和樹(50)、犬童監督(59)とともに開いた。
『超高速!参勤交代』シリーズで新たな時代劇のジャンルを開拓した作家・土橋章宏の傑作時代小説『引っ越し大名三千里』が原作。テーマは国替えこと“引っ越し”!その“引っ越し”を幕府から生涯に7回も命じられ、『引っ越し大名』と呼ばれた実在の大名・松平直矩(なおのり)のエピソードを基に、お国の一大事を救うため、姫路藩の藩士たちが、あらん限りの知恵と工夫で引っ越しを乗り切ろうと奮闘する物語。星野は費用が莫大にかかるこのプロジェクトの鍵を握る『引っ越し奉行』に任命された引きこもり侍・片桐春之介を演じる。
幕が開くとキャスト陣が、涼しげな浴衣姿で板付き状態。その後ろには巨大な城が鎮座。しかもキャスト陣がその城を引っ張って客席近くまで持ってくるという、本作タイトルの“引っ越し”感満載でスタート!星野は、「この感じは初めてです(笑)このために作ったんですよね?お金もかかってますし、作ってくれて嬉しいです」と、ニッコリ。
星野は本作の脚本を渡されたときのことへ、「それが面白くてしょうがなくて!すぐ出たいですというお話をさせて頂いたんです。僕の役は引きこもり侍なんですけど、それが家ではなくて職場に引きこもっていて。本が大好きで本をずっと読んでる。鷹村という男に引きずり出されて引っ越し奉行という役をやらないといけなくなるんです。そこで、知識を使って、自分が好きだったものを消さないで、逃さないで大きくなっていく男の話で、ストーリーが時代劇では見たことのないようなストーリーで。すごく面白くて笑っちゃって、最後はすごく感動するし、本当になかなかないと思いました。」と、とにかく興味を引いたようで、高橋も「僕も源ちゃんと一緒で、とっても楽しい作品に仕上がったなと思います」と、アピールした。
星野を苦しめるパワハラ上司の佐島竜五郎役を演じた正名は、「コミュニケーションが春之介へのパワハラなんです。僕がこれまでの人生で受けた恫喝を思い出して演じました。春之介は“恫喝心”を誘発するようななんとも言えない表情を浮かべるんです。乗せられて気持ちよく恫喝させて頂きました」と、ニヤリ。すると星野は「佐島は本当にムカつくやつなんです。恫喝させやすそうに演じようというのはなかったですよ」と、返し笑いに沸くことも。
作品にちなんで、最近あった“無理難題”はないかという質問には高畑が星野にまんじゅうをぶつけるシーンがあり、おもいのほか力が入りすぎて星野の右目、2テイク目で左目にクリティカルヒットし、あんこまみれになり星野は「まさか両目に来るとは思いませんでしたけど、面白かったです。まんじゅうは痛いんですね(苦笑)」と、恐れる事態になったことが明かされる一幕も。
イベント後半には飯尾から全員にあだ名をつけるという無茶振りも敢行。すると、星野&高橋&及川3人を並ばせ、「国産ホワイトアスパラ三兄弟です」と、言い出し場内は大ウケ!ちなみに小澤はそのアスパラの生産者で、高畑は生産者の3女、犬童監督はアスパラ泥棒、正名はアスパラを守る老番犬というぶっ飛んだあだ名をつけ、場内は大いに沸いていた。
そして最後に星野から「宣伝したくなるような作品です!6年ぶりくらいの久しぶりの主演映画でしたが、こんなに素晴らしい作品になると思わず嬉しいです!見て頂いた通り楽しいメンバーに支えて頂いています。観た方は自分の言葉で伝えてもらえれば!」と、PR。そして去り際にはナイスなあだ名をつけた“殊勲賞”の飯尾に星野が感謝の握手をする一幕もあった。
映画『引っ越し大名』は8月30日より全国公開!
※追記に伴いタイトルも変更しました。
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