俳優・田中圭(35)、林遣都(28)、内田理央(27)、金子大地(22)、伊藤修子(42)、児嶋一哉(47)、沢村一樹(52)、志尊淳(24)、眞島秀和(42)、大塚寧々(51)、吉田鋼太郎(60)が23日、東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(監督:瑠東東一郎/配給:東宝)初日舞台あいさつを瑠東監督(40)とともに開いた。
モテない独身ダメ男・春田創一(田中)と、誰もが憧れる理想の上司・黒澤武蔵(吉田)、イケメンでドSな後輩・牧凌太(林)の三角関係をピュアに描いたラブコメディドラマ『おっさんずラブ』。“はるたん”こと春田を巡って繰り広げられるおっさん同士のピュアな恋模様が人気を博し、昨年4月に1クールで放送され大人気となり、ついに劇場版が上映となる。
全国131館でライブビューイングが行われるなか12人が登場する華やかな初日に。吉田が児嶋の名前ネタのお株を奪うコメントで沸かせたり、沢村もゆいPの2役を演じたとちょっととぼけたコメントで笑わせたりと、和気あいあいななかスタート。
田中は、ついに初日を迎えたことへ「『おっさんずラブ』という作品を連ドラのときに大きくして頂いたのは応援してくださるみなさんのおかげです。きょうを迎えられたは僕たち以上に盛り上げてくださった、みなさんのおかげです。映画化が決まったときに、この世界を愛してくれたみなさんに、ちゃんと倍返ししなきゃなと思っていたんです。あのドラマを超える何かを……みなさんに何か恩返しできるのか、葛藤があったんです。映画版パワーアップしたキャストのみなさんと、ドラマメンバーと、同じスタッフとキャストでなんとか恩返しできるものになったんじゃないかと思っています。僕たちの手を離れていくので、みなさんでいい感じにしてくれると……結局は感謝しかないということが言いたかったんです!」と、気持ちをスピーチし、拍手を受けることとなった。
作品キャッチコピーにかけて、キャスト陣の「●●が、止まらない」ことをフリップを使ってトークすることに。眞島が「ソフトクリームが止まらない」と最近、あるお店のソフトクリームを買っているといいうと吉田が、「本当にソフトクリームハマってるの?好感度を稼ごうとしてるとか」と、ツッコミを入れたり、内田は「ゲームセンターでの、ゾンビ倒しがとまらないんです」と明かすと、田中は「珍回答ばっかり……」と、苦笑い。
そんなゆる~い雰囲気だったが、林、吉田、田中は真面目なあいさつを展開。林は『感謝が止まらない。』とし、「真面目に話します」と切り出すと「圭くんもさっき話していっましたけど、ファンの方あっての作品です。一般募集でエキストラ参加して頂いたりとか、感謝がいっぱいあるんです。『おっさんずラブ』に携わった1年で僕にも変化があり、多くの人に知って頂いたということもあるんです。『おっさんずラブ』には感謝してもしきれないです」と、感謝のメッセージ。
続けて吉田は、『田中圭が止まらない。』とし、「思い起こせば3年前の年末に単発ドラマで始まりまして、オンエアを家で観ていたんです。暮れも押し迫ったころで、おもしろいよな、これと思っていたんです。それで、エゴサをしてみたら、ものすごい数の面白かったという数があって、その声が、次の日も、その次の日もあって、それがドラマをやってきてこれまでなかなかなかった評判だったんです。『えっ!?』と思っていたら連ドラになって、Twitterでトレンド世界1位になったり、そしていま、映画になってなんです。この仕事に携わっている者は、夢のような段階にいるんです。その中心に田中圭がいるんです。“寅さん”というシリーズもありますよね。その寅さんの役割を、ひょっとしたら寅さんの代わりになるんではないかと思うんです。映画の1話、2話、3話……となっていって。圭がいろんな人から好きになられる代表作にしてもらって……。ずっと演じてほしいなと思ってだから止まってほしくないと思って。ついでに僕も出してほしい(笑)」。
そして、田中。『おっさんずラブが止まらない。』と座長らしいコメントで、「みんながボケ倒してくると思って、最後に真面目にこれにしますと言ったら、前の2人が……(笑)。(真面目だった)ので俺が滑ったみたいになっています」と、軽く突っ込んでから話し始める。
「きょうから僕たちの手を離れていきました。僕らができることはなくて、『おっさんずラブ』をより大切な作品にしてほしいなという気持ちにもなりましたし、このメンバーでオフィシャルで会えるのはきょうで最後なんです。映画撮影中もプロモーションも全部みんなでやってきて、プライベートも共有しながらやってきて。『おっさんずラブ』がくれたものに立場もありますけど、僕らに仲間を与えてくれたというのが嬉しくて。また会いたいなという仲間をくれたのも『おっさんずラブ』なんです。みなさんの中にも『おっさんずラブ』に出会って本当によかったと言ってくれる方が多くて、大きな元気になる取っ掛かりになってくれればいいなと思うし、僕も分かってないですけど、これから『おっさんずラブ』が止まらないのなら、止まらないでいってほしい」
思いの丈を話した3人は充実の表情で、さり際には田中と林が肩を組む姿も見せるなど、最後の最後まで和気あいあいな雰囲気で終演を迎えていた。
映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』は全国東宝系にて公開中!
※(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会