女優・吉岡里帆(26)が27日、東京・丸の内TOEIで主演映画『見えない目撃者』(監督:森淳一/配給:東映)大ヒット舞台あいさつを俳優・高杉真宙(23)、浅香航大(26)、森監督(51)とともに開いた。
警察学校卒業の夜に交通事故により視力を失ったうえ最愛の弟も亡くし、警察官の道までも絶たれた主人公・浜中なつめ(吉岡)。ある日、車の接触事故に遭遇しその車の中から助けを求める少女の声を聞く。人並みはずれた感覚で、誘拐事件を確信するなつめだったが警察は訴えを聞き入れない。そこで相棒の盲導犬・パルと、現場にいたもう1人の目撃者・国崎春馬(高杉)を探し出すのだが、それは「女子高生連続殺人事件」の幕開けだった……というサイコスリラー作品。
客席の間を縫って、歓声を受ける中キャスト陣が登場。絶賛の声が届いていることへ吉岡は「嬉しいですね」と、感動に一瞬声をつまらせ、「本当に本当にありがとうございます」と、観客たちへお礼した。
作品のプロモーションのため、自身らの故郷でも舞台あいさつをしたそうだが、京都を訪ねたという吉岡は、「京都での舞台あいさつで、小学校のときの書道教室の先生まで来てくれたんです。声をそろえて『本当に面白い!』『これまででずば抜けて面白かった!』と言ってくれて、身近な人に言ってもらうのはまた違った感じがします。母はあまりに危険な展開なので『それ以上踏み込まないで』と思ったとハラハラしたみたいです」と、好反応だったよう
高杉も「福岡での舞台あいさつに、家族が観に来てくれたんです。感想を普段は言ってくれないんですけど、今回は面白かったと。でも、吉岡さんのことをずっと褒めてて、僕のことは一言も言われなくて」と、結局吉岡を絶賛していたと話していた。
本作ではラスト20分が衝撃の展開といわれているが、吉岡は試写で観た時に「実際に悲鳴をあげている女性がいたり、劇場が一致団結しているようなピーンとした静けさがある瞬間があって、会場のみなさんが1つになるような瞬間があったなと感じています」と、手応えがあったそうで、高杉は「流れは台本で知っていますけど、自分は最後の20分間、映画館で観ていて、すべての五感がこの映画に集中している感じというのを感じました。それくらい音とか光とか映像に奪われていた気がします。緊迫感でいつ息をしたらいいのか分からなくなるくらいで、終わった後に疲れたと思うくらいの充実感がありました」と、出演している自身も息を呑んだそうだ。
イベントでは、高校生の自分に言ってあげたいことはないかという質問も飛んだ。これに吉岡は『観光地調査』というワードを出したが、「京都出身なんですけど、京都のいいところとか京都のおすすめスポットを聞かれるんですけど、高校時代アルバイトばかりで、もうちょっといろいろお店を調べておけばよかったなって」と、観光地の地元あるあるなエピソードを披露。
高杉は『頼むから青春の思い出を作っておいてほしい』というが、これは「取材で青春時代の思い出を聞かれるんですけど、1人の時間が好きで、アニメ・ゲーム・マンガで忙しくて、いまと変わらなくて(笑)。だから、バイトに明け暮れるもいいなと思いますし、学校帰りにカラオケに行ったり、喫茶店で勉強を教え合うとかいいですね」と、1人ではない思い出がほしいようで浅香も「僕も同じなんですよ。そういうことをしておけばよかったなって」と、しみじみ。
浅香はといえば、高校時代に背が低かったようで、『思春期の体格差をナメるな』とし、「高校1年生のときに先輩に呼び出されて、先輩にボコボコにぶっ飛ばされるんです。ちょっと先輩にかなわなかったなって」と、懐かしげに話していた。
映画『見えない目撃者』は公開中!