TBSの高畑百合子アナウンサー(39)が27日、東京・紀伊國屋書店新宿本店で自著『緊張ゼロで話せるIOSメソッド』(PHP研究所)刊行記念トーク&サイン会を前に、報道陣向けに囲み会見を開いた。
高畑アナが16年間のアナウンサー生活を通して会得した、緊張しないで話すことができる技術を伝授する書籍。本書で語られる“IOS”とはI=インプット、O=アウトプット、S=ストレッチの頭文字となっており、この3ステップを踏むことを説いている。
白い衣装で登場した高畑アナ。本書を書こうと思ったきっかけは、出版社とのなにげないやりとりのなかで自然と企画が持ち上がり「結構、緊張する人がいるんだと感じたんです。人のためになると思って」という。
“緊張ゼロ”と銘打っているが高畑アナにこれまでで緊張したことはないかと問うと、「書籍の中でも慣れないことは緊張して、事前の情報が入らないと緊張すると書いてあるんですけど、それがきょうのシチュエーションがそれなんです(笑)。人前でトークショーをするのは16年のアナウンサー生活でもないことでして1週間前からソワソワしていて」と、心情を告白。そこでIOSメソッドを実践してみたそうで「会見を前に会場を見て、どのくらいの方がくるかイメージして、ストレッチをしました。それでいまここにいます」と、緊張もほぐれたそうだ。
このメソッドは自身だけではなく、口下手でタレントとうまく話せないという自身のヘアメイクのスタッフに読んでもらって実践もしてもらったのだとか。「20分くらい読んでもらった後に、担当のタレントさんが来たんですけど、口下手だった彼女がスムーズに話しはじめたんです。終わった後に話を聞いてみたら、『沈黙は怖くないんだと思って、ちょっと待ってみたら向こうの方が話してくれました!』と言ってくれて。効果があったという話を聞けて嬉しかったです」と、1つのケースを披露した。
そんな高畑アナへ、最近ではTBSを退社しフリーで活動するアナウンサーも増えていることから、記者から「フリーになることは考えてる?」との質問も飛んだが、「フリーになるのはすごいエネルギーだと思うんです。私はいまエネルギーを100あったら100使って生きている状態で、外に出てエネルギーを振り絞ろうとは思えないんです。いまのところは考えてないですね」とのこと。
ではと、フリーになった後輩の宇垣美里アナウンサー(28)について尋ねると、「書店で彼女を雑誌の表紙とかで見ることが多くて、アナウンサーのときに見られなかった表情が見られるので、いち視聴者としてコンビニとかで立ち読みしちゃいます。番組の前後とかで会うと普段とは違った色っぽさみたいなのが出せているので良かったなと思います」と、活動を称えることもあった。
ほか、今後もし2冊目を出すなら、「エッセー的なもの出せたらと思っているんです。本音で洗いざらい全部を打ち明けられるアナウンサーってもしかしたら少ないと客観的に見ていて思うんです」と、気持ちを前面に出すようなものをと思っているようだった。
そして、「アナウンサーの後輩にも読んでほしいです。緊張を売りにできる時期もありますが、緊張してるだけじゃ駄目だよという時期が半年後くらい後に来るので。落ち着いた話をしないといけないときに役に立つのでは」と、アピールもしていた。
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