ジャニーズJr.でアイドルグループ『宇宙Six』の江田剛が2日、都内で単独初主演舞台『ザ・フォーリナー』(演出:野坂実)けいこ風景をメディア向けに公開した。
海外戯曲を舞台化し、人気を博した『キャッシュ・オン・デリバリー』。そのシリーズ第2弾公演はラリー・シュー氏の作品となる。1980年、アメリカ・ジョージア州のとある田舎の農家を改造した釣り宿が舞台。江田は友人に連れられて泊まりに来た人見知りが激しいうえ、人一倍恥ずかしがり屋で臆病な主人公・チャーリーを演じる。
メディア向けに公開されたのは劇の序盤。開始前に野坂氏から本日が全体でできるけいこの3回目となり、相当な仕上がりになっていると話して、“プレッシャー”をかけ、これにキャスト陣も、笑いながらも“いつでも来い”と受けて立つように目を光らせながらスタート。そのなかで江田は、友人のフロギーには饒舌にしゃべれるが、人前では口をつぐんでしまう役をしっかり演じきる。途中、野坂氏から全体に向けて指導が入るシーンでも、自身の注意になるとすぐに表情などを調整して演出に応えていく姿を見せた。
けいこ後には、ジャニーズJr.の高田翔、俳優・徳山秀典、小島梨里杏、武藤晃子、我善導、清水順二、演出の野坂氏とともに囲み会見を開催。
けいこを見せてみて江田は「初体験で、楽しかったです」と、まだまだ余裕があるようで「『宇宙Six』を背負って初めて主演を張るので、楽しみでもあり、挑戦でもあり、それがまた今後つながっていけばと思います」と、意気込み。
さらに、江田は「頼れる人がいっぱいで毎日楽しくけいこをさせて頂いています。コメディ作品は初めてですけど、観ながらでもニコニコできるんです。飽きがなくて1日が早くて」と、けいこの楽しさを語りつつ、「この作品を観に来てくれた人はもちろん笑顔になれる作品だと思っています。幸せや温かさがみんなに伝わればいいなって」と、初日へ向けて意気込み。
そんな江田へ、徳山からは「この人がセリフ覚えの変態なんですよ。セリフを覚えていて僕にプレッシャーをかけてくるんですよ」と舌を巻くほどだったとも。
江田の座長ぶりについては、野坂氏が「初座長ですけど役者全員のことをすごく考えてくれているんです。ピザの差し入れをしてくれたりして、場をつくろうとしてくれていて。江田くんが座長なんだと」と、目を細めると江田ははにかむ様子も。
野坂氏は続けて、江田が高田の誕生日を祝おうとしたエピソードも披露。「『きょうひま?ご飯食べに行く?』と追いうのを観て優しい先輩だったなって思ったんです」と話していたものの、高田は「俺が断ってしまって。帰りの電車がマジでなくて……」と、下を向きそうになってしまい、そこで江田は優しい目線で「本番までに誘いがくることを待ってます」と、あきらめずに声をかけていた。
そんな、高田については清水が「ハニーってセリフがすごく言い慣れている感じがして軽薄な感じがして、うさん臭い芝居がうまい。悪い意味じゃない」と指摘されたそう。高田自身は軽薄の意味を知らず「軽薄って言葉を調べようとしたんですけど、清水さんから『高田くんみたいなやつのことだ』といわれて、後で意味を知って落ち込みました。意味を知って役のダメ出しとしては納得できましたけど、僕は軽薄じゃないですよ!」と必死の訴え!報道陣から「ハニーって言い慣れているんですか?」との追求には声が裏返って「はい!」と、あたふたしていた。
ほかにも、小島は役がこれまで演じたことがない感じのため悩んでいたそうで、「理解はしているつもりですけど、実際にやってみると怒り方に文化の違いがあって。だんだん掴んできたかなという気持ちはあります」と、徐々にうまく行っているという話を披露していた。
舞台『ザ・フォーリナー』東京公演は16日から23日まで三越劇場にて、愛知公演は11月9、10日東海市芸術劇場にて、大阪公演は11月20日から11月24日まで近鉄アート館にて上演!