俳優・佐藤健(30)が5日、熊本城の二の丸広場で『熊本城 大天守外観復旧記念 特別公開 第1弾』記念式典に出席した。
2016年4月14日に発生した熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城。多くの支援を受け、復旧に取り組み、約3年半の月日を経て同日、ついに一般公開されるところまでこぎつけた。佐藤は映画の撮影を機に熊本の魅力に触れたことから、県内各地で出会った人々や伝統文化といった熊本県の魅力を紹介する『るろうにほん 熊本へ』を出版。その利益全額を熊本市に寄付しており、熊本との深いつながりがあり、現在オンエアされている新CMにもナレーションという形で参加している。
好天にめぐまれるなか、主催者である大西一史熊本市長は「本日まで復旧の歩みを支えてくださった全てのみなさまに敬意と御礼を申し上るとともに、今日の特別公開第1弾によって震災から約3年半にわたる熊本復興への歩みが着実に進んでいることを、ぜひみなさまにご体感してもらいたい」と、噛みしめるようにコメント。
そして、サプライズで佐藤が登壇。「きょう熊本城に着いた時から、お会いする熊本の方々の表情がいつも以上に晴れやかで、みなさまの温度が1度2度上がったように感じ、とても嬉しいです」と、笑顔を見せる。
さらに、佐藤は、熊本城を眺めながら「お城は歴史の象徴であり、震災で一部倒壊してしまった事もまた歴史の一部であり、それを約3年半という早さで復旧・復興してくれた方々がたくさんいることもまた歴史であり、きょうから熊本城は足を運ぶごとに変化した姿を僕たちにみせてくれる、そんな歴史を感じながら熊本城とともに生活できる事はわれわれにとって嬉しいことですね」と、熊本城復旧への想いを語っていた。
今後、2020年春には立入規制区域内に「特別見学通路」を完成させ、特別公開第2弾として平日を含めた通年の公開に移行。2021年春には天守閣が完全復旧し、特別公開第3弾として天守閣内部の公開を予定している。