TVアニメ『フルーツバスケット』1st season~宴を始めましょう~スペシャルイベントが19日、埼玉・三郷市文化会館で開かれ本田透役の石見舞菜香、草摩由希役の島﨑信長、草摩夾役の内田雄馬、草摩紫呉役の中村悠一、草摩紅葉役の潘めぐみ、草摩潑春役の古川慎、草摩はとり役の興津和幸、草摩綾女役の櫻井孝宏(昼の部のみ出演)、草摩杞紗役の上田麗奈、草摩燈路役の大地葉、草摩利津役の河西健吾、魚谷ありさ役の種﨑敦美、花島咲役の佐藤聡美、第1クールオープニングテーマを担当した歌手・Beverlyがイベントを盛り上げた。
“フルバ”の略称でも親しまれる『フルーツバスケット』とは、少女漫画誌『花とゆめ』(白泉社)において、高屋奈月氏が1998年から2006年まで連載していた人気漫画。全世界コミックスの累計発行部数は3000万部を突破し、01年に初のTVアニメ化。09年には舞台化もされた。19年4月より新スタッフ&キャストにより全編アニメ化となり、9月まで1st seasonが放送された。
物語は、唯一の家族だった母親を亡くした女子高生の本田透が主人公。縁あってクラスメイトの草摩由希やその親戚の紫呉、夾たちと暮らすことに。しかし、“十二支の物の怪憑き”である草摩家には、代々異性に抱き着かれると、憑かれた物の怪に変身してしまうという秘密がある……という物語となっている。
最初に行われたのは、2クールにわたって1st seasonの放送を終えたばかりのTVアニメ『フルーツバスケット』を振り返るトークコーナー。
印象に残っているシーンとして、櫻井は第13話・草摩綾女の登場シーンを挙げ、「だって自分であげないと、誰も言わないから!」という櫻井に、島﨑は「お兄ちゃんはアフレコの時、朝からすごいテンションなんです」と、綾女トークで盛り上がる。
石見、島﨑、内田は第24話・本当の姿になった夾を追いかける透のシーンを選び、内田は「アフレコブースがたくさんの人の涙であふれてた」と感動の現場の様子を伝え、石見はアフレコ中にあまりにも号泣してしまうので、演技として成立するか不安だと中村に相談したところ、今のままの感情で1度やってみても良いと思う、とアドバイスをもらったと裏話を語った。
次のトークテーマ「ほかのキャストを十二支+猫で例えると……」という質問に、「河西さんは亥みたい」という古川に、河西は「ごーめーんーなーさーいー」と利津にリンクしたセリフ。また、佐藤は櫻井の服装をみて「南国の鳥」のようと言うと、内田は、実はもう1人見ていただきたい服装の方が……と、興津を指名。
前に出た興津の首には、タツノオトシゴのネックレスがかかっており「これは僕しか買わないなと思って購入した」と、会場は笑いに包まれました。さらに「変身してしまうとしたら、何の動物で、何をしてみたいか」という質問では、大地が「某テーマパークでポップコーンを食べる鳩が、楽に生きてそうでいいなと」と答え、「そこ!?」と、キャストからツッコミが飛ぶことも。
続いて、心理テストコーナーへ。「好きになった相手に呪いがかかっていることが判明。あなたならどうしますか?」という質問で優しさの形がわかるということで、内田の優しさの形が、ぽっと灯りがともるような、さりげない温かさの持ち主を表す「ろうそく」であるという結果が出ると、櫻井が「バーナーのようなろうそくだな」とツッコミを入れた。
そしてイベントの終盤では、ファン待望の朗読劇を実施。原作コミックス第9巻に掲載された「恐怖の雨宿り」のリメイクver.が豪華キャストによって披露されました。物語は、ある雨の日、透・由希・夾・紅葉・潑春・魚谷・花島が、雨が止むまで、気を紛らわせるため怖い話をするところから始まり、さらに一行は紫呉の家に移動し、紫呉・はとり・綾女・杞紗・燈路・利津も加わり、それぞれが個性あふれる怖い話を繰り広げ、アドリブありのフルーツバスケットらしい笑い溢れるオリジナルストーリーとなり、観客からは大きな拍手が送られた。
そして、最後はBeverlyが第1クールオープニングテーマ『Again』を熱唱。イベント終了間近にMCからお客さんにプレゼントがあると、スクリーンに映し出されたのは2020年に放送される2nd seasonの先出映像。透がもつ帽子をくれた少年が誰なのか、透とどのような結びつきがあるのか、会場からはこれからの展開へ期待の歓声があがっていた。
最後のあいさつでは、潘が紅葉として「またね」と手を振り、島﨑は「2nd seasonでは由希の葛藤・成長が描かれるので、ぜひ観てほしい」と、そして石見は「作品も、作品を愛してくださる皆さんも大好きです!」とそれぞれが想いを伝えイベントの幕を閉じた。
※記事内画像は(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会