映画『エンジェルサイン』公開記念舞台あいさつが開催！
俳優ディーン・フジオカ（39）、女優・松下奈緒（34）が16日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で映画『エンジェルサイン』（総監督：北条司／配給：ノース・スターズ・ピクチャーズ）舞台あいさつを開いた。
セリフを使わない短編マンガの国際マンガ賞「サイレントマンガオーディション」に世界108の国と地域から寄せられた、6888編の作品の中から選ばれた短編を漫画『シティーハンター』などで知られる北条氏を総監督に映画化。「別れと始まり」、「空への手紙」、「30分30秒」、「父の贈り物」、「故郷へ」の5作品に、北条総監督が描き下ろしたオリジナルの「プロローグ」、「エピローグ」を加えて構成された長編オムニバス映画となっている。サイレントムービーであることや、5作品に関してはそれぞれアジアの有名監督が担当しているが、「プロローグ」と「エピローグ」は北条氏が初めて監督した作品となり、ディーンと松下も出演している。
2人が出演した作品は松下が演じるチェリスト・アイカと、ディーンが演じるピアニストのタカヤの物語。「世界を感動させたい」と楽曲作りに打ち込んだタカヤだが『エンジェルサイン』という楽曲を残し心臓発作で亡くなってしまう。その後、アイカの手により『エンジェルサイン』が世界中で響くことになり、世界中で奇跡が起き始める……。
2人ともサイレントムービーというところで演技が普段と違ったことが興味深かったようで、松下は「セリフがないけどどうやるんだろうと。喋って良いのかとか、喋っちゃダメなのかとか、撮影前はドキドキしていました。現場に行ってみると、自分たちでセリフを自分たちで考えて、セリフを自分たちで生み出すという楽しみがありました」という。
ディーンも松下の話にうなずきながら「だいぶ放任主義でしたね」と笑いつつ、「自分のなかでどうなるのかなとか想像して、打ち合わせとかもパントマイムみたいなな感じで台本読みをするのかなって思っていたんです。現場は自由な感じで、北条総監督は、その部署、その部署の担当の方たちに力を発揮してもらうようなディレクションというか。1人1人がベストを尽くせるような現場だったと思います」と、振り返った。
ちなみに、劇中2人がケンカをするシーンもあるそうだが、そこで松下がディーンを怒っているといい、これにディーンは「ヘコみました。それ松下さん本心をぶつけてるの！？って思って」と、かなりガチな言葉をぶつけられたとも。
ディーンはDEAN FUJIOKAのアーティスト名義で主題歌『Chasing A Butterfly feat. Nao Matsushita』も作詞・作曲・歌唱を担当しており「最初お話を頂いたときに、もしタカヤがもう1曲作っていたらどんな曲を作っていたか想像したんです。松下さんにも曲に参加して頂けると聞きましたので、アレンジだったりを詰めていって、残される側と行ってしまう側との気持ちが映画を通してあると思うので、1つのアイコンになっていると思うので、こういう楽曲になりました」と、ディーンが話すと、松下も「タカヤがもう1曲作っていたらと聞いていたので、すっと入れた感じです」と、実感を。
ほかにも、階段を落ちるシーンでディーンは「あそこは命をかけました」と話したり、作品の絵コンテは北条総監督描き下ろしのものだったため、ディーンは「シティーハンターの冴羽獠役が来たかと思いました（笑）。シティーハンターとエンジェルハートのスピンオフかと思いました」とテンションもあがり、松下も「表情の想像は掻き立てられましたね」と、わかりやすかったそうだ。
そして松下から「セリフがないから何かが足りないのではないと感じている作品です」とアピールすると、ディーンは「映画はサイレントですが、感想はぜひ言語化して頂ければ」と、アピールしていた。
映画『エンジェルサイン』は公開中！
