2020年9月19日より京都市京セラ美術館にて開催される、「アンディ・ウォーホル・キョウト」に、門外不出の《三つのマリリン》、大型作品《最後の晩餐》ほか、100点以上もの日本初公開作品を含む約200点と映像15作品が出展されることが明らかになった。
▲ウォーホルの内面に迫る注目の作品群―京都ゆかりの作品も!
この展覧会はアンディ・ウォーホルの出身地アメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館所蔵品のみで構成され、その半数以上が日本初公開となります。門外不出のキャンバス作品《三つのマリリン》、「死と惨事」シリーズから《ツナ缶の惨事》、大型作品《最後の晩餐》、ウォーホルが生み出したブロッテド・ライン技法に日本の金箔の技法を取り入れた《孔雀》など、本展ならではのラインナップを通して、複雑と言われてきたウォーホルの内面に肉薄します。
さらに本展では、これまで語られてこなかった京都とウォーホルの関係についても目を向けます。1950年代の世界一周旅行で訪れた際のスケッチ《京都(清水寺)1956年7月25日》をはじめとした作品を通して、若き日のウォーホルの心をとらえた京都の姿に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
▲アンディ・ウォーホルについて
アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987)は、そのキャリアを商業デザイナーからスタートさせ、線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」という手法を発明します。
30代でアーティストとして本格的に制作を開始。初期にはアクリル絵具などでキャンバスに描いていましたが、1960年代以降はニューヨークにファクトリーと呼ぶアトリエを設け、当時目覚ましい経済成長のさなかにあったアメリカの大量消費社会を背景に、版画技法のシルクスクリーンを多用した “大量生産”のアジテーションとも呼べる作品を次々と発表します。
また「キャンベル・スープ缶」「コカ・コーラ」など当時広く普及していた人気商品や「マリリン・モンロー」「エルヴィス・プレスリー」など数多くの有名人をモチーフに次々と作品を制作し、新たなポップ・カルチャーを定義。アート・音楽・ファッションなどさまざまなジャンルに影響を与えました。
▲京都市京セラ美術館について
1933年の開館以来85年間あまり、現存する最古の公立美術館建築としてそのクラシカルな外観とともに愛されてきた京都市美術館が、2020年3月21日に、京都市京セラ美術館としてリニューアルオープンします。歴史ある本館は保存・継承しつつ、現代アートに対応した新館「東山キューブ」や四季に合わせて京都の美術の名品を展示する「コレクションルーム」、新進作家の支援のためのスペースの新設、アメニティ施設の充実も図り、機能が飛躍的に向上した美術館として生まれ変わります。
本展は、京都における初のアンディ・ウォーホルの大回顧展であり「東山キューブ」で開催される初の海外アーティストの個展となります。
京都市京セラ美術館ホームページ:https://kyotocity-kyocera.museum/
▲開催概要
※展覧会名:ANDY WARHOL KYOTO/アンディ・ウォーホル・キョウト
※会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ (〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
※会期:2020年9月19日(土)~2021年1月3日(日)
※主催:京都市、アンディ・ウォーホル美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、MBS、産経新聞社、京都新聞、WOWOW
※企画制作:imura art gallery、ソニー・ミュージックエンタテインメント
※公式ホームページ https://www.andywarholkyoto.jp/
▲クレジット
アンディ・ウォーホル 《三つのマリリン》 1962年 ●日本初公開作品
アンディ・ウォーホル 《最後の晩餐》 1986年 ●日本初公開作品
アンディ・ウォーホル 《ツナ缶の惨事》 1963年 ●日本初公開作品
アンディ・ウォーホル 《孔雀》 1957年頃 ●日本初公開作品
アンディ・ウォーホル 《京都(清水寺)1956年7月25日》 1956年
アンディ・ウォーホル《自画像》
すべてアンディ・ウォーホル美術館所蔵
(C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York
■美術館についてのお問合せ先
京都市京セラ美術館 広報 TEL: 075-275-4271
E-mail: pr@kyoto-museum.jp