歌舞伎俳優・市川海老蔵(41)と息子の堀越勸玄くん(6)が28日、東京・めぐろパーシモンホールで映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(監督・脚本:J.J.エイブラムス/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)公開記念 スター・ウォーズ歌舞伎イベントに登場した。
1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が公開されてから42年、ついにスター・ウォーズの完結編となり、スカイウォーカー家の物語を描く。海老蔵と勸玄くんはスカイウォーカー家の『家族の愛と喪失』をテーマにした、この日1日限りの『スター・ウォーズ歌舞伎』を上演することからゲストとなった。
勸玄くんと手をつないで現れた海老蔵。まずは、作品の大ヒットと『スター・ウォーズ歌舞伎』の成功を祈りご祈祷が行われ、その後、海老蔵のトークへ。
『スター・ウォーズ』を好きになったきっかけについて「父ですね。父が宇宙好きで、子供のころから公園に連れて行かれて望遠鏡で星を眺めていたんです。それで私が父に映画館へ連れて行かれて『スター・ウォーズ』を観たということもありました」と、故・十二代目市川團十郎さんの影響が大きかったと感慨深げ。
その團十郎さんの血を引いているだけに海老蔵のみならず勸玄くんも『スター・ウォーズ』に興味を示しているそうだ。
歌舞伎とスター・ウォーズには共通点があるといい、「歌舞伎とよく似ているんです。勧善懲悪で善と悪に分かれて善が悪を倒していく。今回の作品がどんな戦いになるか分かりませんが、心のなかで恐怖や不安から、優秀なジェダイは暗黒面に引きずり込まれるわけじゃないですか。なんか魅力を感じますよね」と、魅力を語っていた。
公開される作品に期待していることはないかとの質問には、「これ本当に終わるんですか?終わるなら正義に勝ってほしいなと思いますし、でも、そうじゃないのかな……と言うところが見どころですね。カイロ・レンはどっちに行くんだろうという動きも見えますし、どっちで終わるんだろうなって」と、結末が気になるようだったが「でも、本当に終わるんですか?」と、終わるかどうかの部分へは訝しげだった。
ほかにも、『スター・ウォーズ歌舞伎』へ向け、「スター・ウォーズが好きなみなさまの期待を裏切ってはいけませんし、歌舞伎としてやるので歌舞伎の要素を入れないといけないのは難しいところですね気合を入れ直していた。
その後、3部構成の『スター・ウォーズ歌舞伎』が上演。祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レンを歌舞伎の世界に置き換えた“魁 煉之介(かい れんのすけ)を海老蔵が。魁煉之介は父親である半蔵(ハン・ソロ)との親子関係に葛藤し、上司である、敷能角(スノーク)との確執、そして唯一無二のジェダイマスターにして師でもある琉空(ルーク・スカイウォーカー)との関係に悩み、正義と悪の狭間で揺れ動く。勸玄くんは、海老蔵演じる魁煉之介の幼少期を演じ、親子共演で魅せた。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開!