俳優・杉野遥亮(24)、福原遥(21)、江野沢愛美(23)が29日、東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『羊とオオカミの恋と殺人』(監督:朝倉加葉子/配給:プレシディオ)初日舞台あいさつを朝倉監督(42)とともに開いた。
漫画アプリ『マンガボックス』で閲覧数1位を獲得した裸村氏が手掛けた『穴殺人』が原作。人生に絶望したニートの男の子・黒須(杉野)と殺人鬼の美少女・宮市(福原)の危うい恋愛関係性を描いた作品。
作品の撮影へ、「環境は良くなかったですね」と苦笑いする杉野。というのも、部屋のシーンが多く気詰まりしてしまうことが多かったようで、「2人でこもってセットの中にある家だったので、途中から呼吸できてないような感覚で。休憩になったら外に出て切り離したりして」。さらに、「黒須の部屋は自殺志願者の部屋というので、暗くて気が滅入ったりしましたね」と、しんみり。
福原は、殺人鬼役のオファーが来たときのことへ「いままでにやったことのない役をやってみたいと、ずっと思っていたんです。理解できないような役をやってみたいと思わなかったので、お話を頂いたときに嬉しかったですし、できるか不安もあったんですけど、楽しみではありました」と、胸が弾んだのだとか。原作を読んでみて、「本当に不思議な世界観で黒須くんと宮市さんの愛の形が美しくて、見とれながら呼んでいました」と、感じたことも。
さらに、福原は本編では殺陣もあるそうだが、「3ヶ月くらい練習していました。難しかったです」とのことで、撮影でも「舞うように綺麗に美しく殺すようなアクションしてほしいと言われたので。美しさだったり、コンテンポラリーダンスみたいに踊っている感じのダンスだったので、殺される側の方と息を合わせるのが難しかったです」と、こだわりを出すのに一苦労したそう。
杉野と福原それぞれお互いの印象へ、「遥ちゃんと共演するのは2度目で、人見知りはお互いしていましたけど、2回目なので信頼があって、そのへんは安心してました」というと、福原は「初めて共演したときと違って、杉野くんといろいろ意見を交換して、お芝居について話せたのが嬉しかったですし、私も支えてもらっていて」と、杉野の言うように信頼関係があったよう。
一方、福原とプライベートでも仲がいいという江野沢は、「キャピキャピの私の演じた役と、(福原が)バチバチのお姉さん役でしたけど、殺人鬼の目をしていました」と、その雰囲気に圧倒されたといい、福原も「嬉しい!」と、笑みが浮かんでいた。
トーク後半は、作品のキャッチコピーにかけて『信じられないでしょうが、私、●●なんです』という●●を埋めて披露。杉野は「こう見えてガサツなんです。ズボラなところが結構あって、お風呂からあがったらパンツもはかずにウロウロしたり、家でもコートもかけずに置いちゃったりとか。洗濯はするんですけど、服をその辺に置いたりしてて」と、告白し江野沢から「モデルだったのに!」と、ツッコミが。
福原は「こう見えて足が速いんです」というと杉野も江野沢も驚愕といった表情で、「よく走れるのとか聞かれるんです。でもリレー選手だったりもしました。50メートルの記録も覚えてないですけど速い方でした」と、ほんわかした雰囲気とは違った一面を披露していた。
そして福原から「結構スパイスが効いたラブコメになっています。予告で怖いなぁと言われたりして、たしかに怖い部分もありますけど、可愛い部分もあります。黒須くんと宮市さんの真実の愛も描かれているのでいろんなところに注目してもらえれば」とアピールし、杉野は「正解も不正解もないと思うんです。映画を観て1人1人の心の中に残ってくれればなあと思っています」と、呼びかけていた。
映画『羊とオオカミの恋と殺人』は公開中!