片渕須直監督の長編映画を制作するためのアニメーション制作会社「コントレール」が設立!「末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」

片渕須直監督の長編映画を制作するためのアニメーション制作会社「コントレール」が設立!「末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」3

片渕須直監督

 劇場アニメーション『この世界の片隅に』などを手掛けていることで知られる片渕須直監督。その片渕監督の長編映画を制作するためのスタジオとしてアニメーション制作会社『コントレール』が今年9月2日に設立されていたことが23日、発表された。

 片渕監督は1960年、大阪枚方市生まれ。日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加。『魔女の宅急便』(89/宮崎駿監督)では演出補を務めた。TVシリーズ『名犬ラッシー』(96)で監督デビューし、同じく、TVシリーズの『BLACK LAGOON』(06)では監督・シリーズ構成・脚本も務めている。『アリーテ姫』(01)にて長編映画を初監督。以降の監督作として、山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた長編映画『マイマイ新子と千年の魔法』(09)は異例のロングラン上映とアンコール上映を達成。さらに2016年、広島・呉を舞台にした長編映画『この世界の片隅に』が公開されると、幅広い世代からの支持が大きな反響を呼び、日本アカデミー賞『最優秀アニメーション作品賞』、アヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門『審査員賞』を受賞するなど、国内外にて高い評価を得て数々の映画作品賞・監督賞を獲得した。そして今年12月20日には250もの新作カットを追加したロングバージョン『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開されている。

 今回立ち上がった会社の『コントレール』は、片渕監督が名付けた社名。その意味は“ひこうき雲”のことで、天色の空に、長く永く筋を引く白雲をイメージしている。「多くの人に、末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」という思いを胸に、たくさんの愛情を掛け、手間暇を惜しまない作品制作を行っていくスタイルをとっていくとしている。

 『コントレール』設立に当たり、2020年1月上旬から作画スタッフ・制作スタッフ等の人材を幅広く募集していく予定。今後、公式ホームページ https://contrail.tokyo/)、公式 Twitter(@CONTRAIL_info)にて告知を行っていくという。

 なお、代表取締役にはアニメーション制作会社『MAPPA』の2代目の社長で知られる大塚学氏、取締役に片渕監督が就任していることも合わせて発表された。

 ■会社概要
 ○会社名:株式会社コントレール / CONTRAIL Co.,LTDs
 ○設立:2019年9月2日
 ○代表取締役:大塚学
 ○取締役:片渕須直
 ○所在地:東京都 杉並区
 ○事業内容:アニメーションの企画・制作

片渕須直監督の長編映画を制作するためのアニメーション制作会社「コントレール」が設立!「末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」1

片渕須直監督の長編映画を制作するためのアニメーション制作会社「コントレール」が設立!「末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」2

企業ロゴ